運営と選手とファンの信頼

今週気になったプロレス関連のお話を。

 先週末、どうやらスターダムの運営とファンの間でちょっとしたいざこざがあったみたいですな。その件について私の切り口で話してみようかと思います。
 言っておきますが、私は特にその事件そのものについて触れるつもりはありません。少なくとも無料部分では。なぜなら、詳細がわからないから。今表に出ている情報だけだとまあファンが物申したくなる気持ちはわからないでも無いですかね。でも、詳細がわからない以上、部外者の私が余計なことは言えない。なので、ちょっと違った視点からお話しようかと。

------------
 まず、超ざっくり説明すると、とある大会の前日(だったかな?少なくとも直前)に、急に数時間単位での開催時間変更のお知らせがあった。そしてそれに対して団体側からは「ご理解ください」とのアナウンスだったので、ファンが「そこは謝罪だろ」という声が殺到した、という理解で良いだろうか。違ったら申し訳ない。そして、その対応に対して所属選手何名かがツッコむというところまでがこの事件のだいたいかと私は認識している。

 先ほども述べたように、この事件そのものについては私は触れない。情報がなさすぎるから。あと、私が直接被害にあっているわけではないので、ファンと同じテンションで何か批判するのも違う気がしている。そして、明日は我が身というか、DDTもいつ似たような状況に陥るかもわからない。もっと言うと、もうすでにDDTに対しても物申したくなるファンはいるのかもしれないし。

ただ、この事件はプロレスの世界ならではだな、と思った。…という切り口で今回は語りたい。というのも、他の業界では考えられない図式だからだ。

運営がミスする事はどの業界でもありえる事だと思われる。もちろん無い方がいいのだけれど。
で、起こしたミスに対して主催者がどのように対応するかでファンの信頼度は変わってくる。
ここまではどの業界も同じ。

ただ今回の件は、所属であるジュリア選手が運営に対してカチ込んだ。ここが違うところだ。

アイドルでもアーティストでもなんでもいいのだけれど、運営がやらかしたらメンバーが運営側としてファンに謝るのが普通だと思うのだ。

メンバーが運営を批判するケースというのは、大体の場合は所属事務所を離れる場合か事務所を離れたあとの話である。
細かくは知らない。過去の例として、所属しながら事務所を批判するケースはあったかもしれない。ただ、それはおそらく異常事態だと思う。

でも、今回はそうではなかった。

いや、ジュリア選手の言動が悪いと言っているのでない。私が何か言える立場にあるわけでもないし、どちらかというとむしろ逆だ。やろうと思ってもなかなかできない立ち回りだと思う。裏での信頼関係がどのようになってるかは私には知る由もない。ただ、お客さんの立場に立って所属選手がカチ込むことができるのは、プロレスだけではなかろうか。今回、ジュリア選手はお客さんの立場に立って発信する事で、お客さんからの信頼を勝ち取ったと言っていい。

ここから先は

1,175字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?