人前に出る人(プロレスラーとかアイドルとかパフォーマーとか)をエロい目で見ることの是非

月曜日は「週刊男色ディーノ」です。先週プロレス界(だけじゃないけど)に起こったニュースについて語る記事となります。

まずは、昨日吉江豊さんが試合後に亡くなられた報を聞いて驚いております。
DDTにも何度か出てもらいましたし、DDT内外で何度か試合もさせてもらいました。いかなる時も、優しい笑顔が印象的でした。
細かい周辺状況はわかりませんが、早すぎます。
ご冥福をお祈りいたします。

今後、命とプロレスについては自分の考え方をクリアにしておいたほうがいいなと思いますので、近々記事にしたいと思います。

そして同じく訃報なのですが、鳥山明先生とTARAKOさんの逝去。
自分でも驚くくらいショックでした。
目に見えるショックではないのだけれど、心のどこかに残っているショック。
やはり10代を過ごしてきた時期に一世を風靡した作品には思い入れがあるもので。
わかってはいるけど時代は次のステージに進んでるんだなあ、と実感しましたね。
死に方はなかなか選べないんだから、後悔しない生き方を選べたらいいな。

さて、そんな感じで今週はまたしても再燃しました「女子選手の試合中写真」問題について。
これ、前に話題になった際にⅩで私の見解を述べさせていただいたのですが、noteでは書いてないのでもう一度書かせていただきます。

最近起こった事件は以下です。


https://news.yahoo.co.jp/articles/b789768d8a2ca028803bb45de778d2c321bb0162

今回のに関して言えば、世間への伝わり方と問題点がちょっとズレているのかなーと思いました。
まず、基本的にプロレスって試合中に写真を撮ってもいいことが多いジャンルです。
それによって起こった事件なんですね。
そもそも写真を撮っちゃいけないジャンルでは起こりにくい事件ですから。

今回は杏ちゃむ選手の告発で公になった形なので、ニュースは杏ちゃむ選手のコメントを紹介する形で伝えられてますが。
見出しが以下です。

人気女子レスラー、「尻ばっか」投稿者を糾弾...衣装めぐる指摘には反論 「自己表現としてデザインしています」

これだと、問題点がズレています。
私が思う問題点は「尻ばっかの写真を撮ること」ではなく
「尻ばかり狙って撮った写真をネットに上げるのはダメだろ」です。
見出しにある
「尻ばっか撮ってんじゃねぇ」
は、おそらくネットでのやり取りの際に発した杏ちゃむ選手の言葉です。
ですが主張の本命は、記事にもある通り
「撮ってもいいけどそれだけあげるのはどうかと思う。自分で楽しんで」
だと思うんです。
写真を撮るのは自由です。お客さんにも認められた権利です。
ただ、「撮ること」と「ネットに上げること」は別の問題です。
ネットに上げるという事は撮るのとは別の責任が発生します。
写真だけでなく、意見もそうでしょうね。

ネットに撮った写真を上げる行為自体はみんなやっています。
それ自体は問題視されてません。
ただ、選手が晒されて嫌な写真を晒すんじゃないよって事なんだと思います。

記事だといつの間にか論点がコスチュームの肌の露出が…という議論があった話になってます。
そうじゃないんです。

その議論にフォーカスを当ててしまうと、プロレス見てない一般の人からは
「見られてもいいようにそのコスチュームにしてるんでしょ?」
って話になってしまうんです。
見るなって言ってないんですよ。写真を撮るなって言ってないんですよ。
見るのはいい、撮るのはいい、個人で楽しんでもらう分にはいいけど、
エロばっかりの写真をネットに上げるなって言ってるんです。

前の記事でも書きましたが、現場とネットは別だって話です。
現場は来てくれた人に向けるもので、コスチュームのデザインもそれに当たります。
でも、その時の写真がネットに上がるのは、世に解き放たれるということです。
世に解き放たれたものがエロいものであれば、選手はいい思いをしないでしょう。
そういう話なんです。
エロいものでなければ世に出すのはwin-winだからいいけど、エロ目線のものを世に出されるのはwin-winが成立してなくて選手としては嫌だ。
そういう簡単な話です。
「じゃあそういうコスチュームにしなければいい」は、win-winではない画像を世に解き放ってもいい理由にはなってません。
もし会場で「見るな」「撮るな」という主張をしている選手がいるならば、「じゃあ見て欲しくないコスチュームを着るな」は成立します。
とはいえ、あからさまにエロい写真を撮ってるのが傍目で分かるのも見てて気分のいいもんじゃないけども。

そういう話なのかなと私は思ってます。
じゃあ、win‐winかどうかをどう判定するんだ?って話になるならば、それは晒される「選手の気持ち」が優先されていいんじゃないですかね。
基本は悪意さえなければ上がった写真に文句つけないはずですよ選手は。

てなわけで以前Ⅹで書いた見解の繰り返しにはなりますが、今回の事件の私の見解をもう一度書いておきました。

で、ここから有料部分になるのですが、もう一歩踏み込んで
「プロレスラー(だけでなく人前に出る人)に対し、ファンがエロい目で見てもいいのかどうか」
について、私の見解を述べておこうと思います。
あくまで「私はこう思う」という前提の意見ではありますが、一般的に筋は通っている考え方じゃないかなーと、自分では思ってます。

もうケツ論だけで言ってしまうと、



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