DDTファンは胸を張り、海青ちゃん&ランペイジファンは誇っていい

どうも。生尻を出した中年男性です。
月曜日という事で先週起こったプロレス界のニュースについて語る「週刊男色ディーノ」をお届けいたします。
先週で私が気になったニュースと言えば「DDTの加藤リングアナ、突如契約解除」と「高島平区民館がプロレスの興行中に破損される」ですかねえ。
でも、この両方について語ろうにも情報が少なすぎて語れないというのが本音です。

高島平区民館に関しては、つまるところ破損させた団体や選手と会場との話し合いになると思うので、それ以上でも以下でもないかなというのが最終的な私の見解です。背景だったり情報だったりもよく分かりませんし。

あと加藤リングアナに関しても、本人と今度ご飯行って話聞いてから語るようにします。基本的には、DDTがリリースした情報で間違ってないのかなとは思います。
ただ、契約解除された方の言い分もあるでしょうし。そこら辺を踏まえた上でのインサイダー意見はまた後日。語ってお金払ってもらえるほどのことでもなければさらっと触れてスルーするかもしれませんが。
一応このnoteは私の内面を切り売りするコンテンツなもんで。
ジャーナリズムあふれる情報処ではない点、ご了承ください。
ただ、他の団体の話題について触れてる以上、自団体のそういうニュースに触れないのはフェアじゃないなと自分で思うのでなるべく自分の言葉で語れる情報を得たら語ります。
で、ですよ。
今週のニュースと言えば、THE RAMPAGEのパフォーマー武知海青さんがプロレスデビューを果たしました。もうデビューしたので、同業者として以下海青ちゃんと呼ばせていただくけども。

これがね、マジですごいデビュー戦でした。
デビュー戦が決まって後楽園ホールの大会チケットがすぐにSOLDOUTになったってのもあるし、デビュー戦が後楽園ホールのメインイベントってのもあって、近年ちょっとないデビュー戦のガワは出来上がってました。
でもね、ガワだけじゃなかった。
ちゃんとプロレスラーとしてのデビュー戦に足る選手に仕上げてきたし、メインイベンターとしても仕上がっていた。
試合を見てもらえればわかるんだけども、めちゃくちゃいいデビュー戦でした。
ちゃんと武知海青スゲー!ってなった。

ここまではまあ見たまんまの感想なんだけども、せっかく現役プロレスラーの私が書くnote記事なのでプロのキャリア20年超(正確には年数覚えてない)の私から見て海青ちゃんの何がすごかったかを解説したいと思います。

まずね、今までのキャリアを一切無駄にせず、パフォーマーである面をしっかりとプロレスに落とし込んでいたのがすごい。
一見は身体能力が高い!技がキレイ!的な見え方かもしれないんだけどね、プロレスにおける技は、ただの道具に過ぎないんですよ。
技を使って何を伝えるか。どういう意図があってその技を使うのか。プロレスってこれが重要なんです。
プロレスやってキャリアを重ねても、その技にどういう意味があるかを自分でもわからず使ってる人がいる気がします。同業者と答え合わせしたことないからわからんけど。

その点、海青ちゃんはしっかりとパフォーマーだった。
おそらくだけど、普段から自分のダンスやパフォーマンスの意味を考えて取り組んでるんでしょう。プロレスでもそれがしっかりとできてました。
それってつまり、見ている人に伝えたいことがあるからなんですよ。伝え慣れてる。だから伝わった。

これ、本当にすごいことです。何がすごいって、今回海青ちゃんを見に来た人にはまあ伝わるとしても、海青ちゃんのことをあまり知らないプロレスファンにも伝えることができたって点。
プロレスファンは芸能人がプロレスに挑戦する際には、プロレスにちゃんと向き合っているかを見ています。
その点でもたぶんこの試合を見た多くのプロレスファン、なんなら選手関係者たちにも伝わったんじゃないでしょうか。海青ちゃんのプロレスに対するリスペクトが。

そして、会場に見に来ていた海青ちゃんのファンも、伝わったと思います。
なぜプロレスだったのか。なぜプロレスを選んだのか。

普段のTHE RAMPAGEの活動でみんなに伝えているものとは違ったもの、もっと言えば「挑戦すること」そのものを伝えたかったんだと思います。
今回プロレス見に来てよかったでしょ?
人生で楽しいことがひとつ増えたでしょ?
簡単に言えば、それが海青ちゃんが伝えたかったことなんじゃないかなあと、プロレスキャリア20年ちょいの中年男性は勝手に思っています。

鼻が利くプロレスラーは、あの圧巻のデビュー戦を見ておそらく武知海青というプロレスラーが美味しい存在であることを嗅ぎつけています。
戦うことでお互いが輝く。
プロレスは、そうやってストーリーが紡がれていくんです。

余談だけど、プロレスラーってそういうお互いを高め合うという誇りをもって日々戦う職業なんです。だから、プロレス好きな人はコメンテーターとか著名人にプロレスを悪い例え(馴れ合いの喧嘩みたいな意味)で使われるといい気がしないんですね。
「プロレスってジャンルをそんな使い方しないで欲しいなあ」って思っちゃう(と私は思ってる)。
プロレスファンはめんどくせえなって世の中から思われてるフシがあるんですが、それはこういう事情、少なくともプロレス側から見るとそういう事なんだって思ってもらえると幸いです。

まあ、まとめると身体能力も肉体も華もちろん凄いんだけど、それよりも「伝える」ことに対する意思と才能と向き合い方がプロレスラーとしては群を抜いているって話でした。このレベルの才能が16人集まってるとすると、THE RAMPAGEは恐ろしいな。

…とまあ、無料部分はこんな感じになります。
以下の有料エリアではもう少し踏み込んで、今回の試合の隠れ勝者はDDTのファンとTHE RAMPAGEファンなんじゃないかという話をしてみようかと。
あくまで私はこう思ってるって話なので、正解とか不正解の話ではないです。

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まず、DDTファンは胸を張っていい。

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