■日中対抗スーパーウェルター級8回戦
日本スーパーウェルター級1位
玉山将弥（帝拳）
VS
ヅアン ファン（中国）

玉山将弥ってどんなひと？

★日本スーパーウェルター級１位

所属ジム：帝拳
生年月：1993年10月(30歳)
出身地：北海道江別市
スタンス：オーソドックス(右構え)
身長：177cm
プロデビュー：2013年8月
アマ戦績：2戦2勝
プロ戦績：18戦14勝(8KO)4敗

リングネームを変えて心機一転。
連敗脱出必至。1年半ぶりの試合にかける思い

ー1年半ぶりの試合ですね。2連敗中という状況ですが、どんなお気持ちで過ごされていますか？緊張などしていますか？

早く試合しないと、という思いですね。緊張というのはないですね。先が見えてこないので必ず勝たないと、と思っています。ランキングはなぜか上がっているのですが（笑）試合をして勝たないとランキングが下がってしまうリスクもありますし。

ー試合がない期間はずっと練習をしていましたか？

実は去年の7月に左肘の怪我の手術をしました。その時は少しブランクができましたが、他の期間はずっと練習していました。

ー手術から1年経って、今回の試合に挑むということですね…！今回の試合の相手の試合動画などは観ましたか？

はい。１回観ました。ガードが高くてファイター寄りだなという印象です。プレッシャーもかけてくる選手ですね。

ーそれに対して、どう対抗するイメージですか？

自分のボクシングをやる、ですね。下がって様子を見て、距離を把握して僕もプレッシャーをかけて。今回特別なトレーニングはしていないです。ただ、意識して練習したのは、自分の距離を大事にする練習ですね。無理に相手のスタイルに付き合うボクシングをしないで、冷静に自分の距離でやれたらと思います。

ー1年半の間で、リングネームを変えましたよね？その理由を教えていただけますか？

去年の手術のあとくらいに変えました。僕個人はあんまり信じてないんですけど、有名な姓名判断の占い師がいるみたいで、知り合いが診てもらったそうです。知り合いから「変えたほうが良いよ」と薦められて、気分を変えるために変えました。

帝拳ジムの本田会長と長野マネージャーにも相談して、「いいんじゃない」と言われました。浜田代表からは、「帝拳ジムでリングネームを変えたのは俺しかいないからな」と喝を入れられました。結果を出さないと思いましたね。

ーいいプレッシャーですね…！ちなみに今も憧れのボクサーはデラホーヤですか？ボクシングモバイルに書いてありましたが…

参考にしているのはカネロですね。ボディワークとかボクシングの技術を参考にしています。ムンギアとの試合をYouTubeで観たんですが、カネロ上手いなーと思いましたね。

人生の転機①
高校３年生でボクシングの道を決意

高校３年生の時に進路を考えた時に「どうせ大学に行っても」という気持ちでした。幼稚園から高校までサッカー部でやっていたのですが、前から格闘技が好きだったので、挑戦してみたいなと思いました。

K-1がすごく良い時代だったし、ボクシングは畑山隆則さんやオスカー・デラホーヤなどの時代で、テレビで観ていました。

ーずっとサッカーをやられていて、いきなり格闘技に転向って周りの方からはどんな反応でしたか？

びっくりしていましたね（笑）でも家族からも友人からも「将弥に合うんじゃない？」というポジティブな反応でした。昔からスポーツをやってきましたし、身体を動かすことだったり、チャレンジすることは僕らしいというか。

ーそこからボクシングを始めたんですね。

はい。北海道で協栄札幌赤坂ボクシングジムというジムに半年から1年ほど通っていました。その後、日本で一番の帝拳ジムへ、上京しました。

ー当時の帝拳ジムはどんな雰囲気でしたか？

世界王者が3人もいる環境ですごいジムだと思いました。西岡さんに粟生さんに、山中慎介さん。あと、当時は練習生もいて、練習生からプロになるのは厳しかったですね。

人生の転機②
高校受験で挑戦。成功体験を得る

北海道の中でもそんなに頭のいい高校ではなかったのですが、高校受験で頑張って勉強して第一志望校に合格したことが人生の転機ですね。というのも、挑戦して成功した体験を得られたのは今の生き方にもつながっていると思うんです。

ーなぜその高校に行こうと思ったんですか？

僕、幼稚園からの幼馴染がいて、小中学校はちがうんですけど、家族ぐるみで仲が良くて一緒の高校に行けたらいいなと話してました。そこから猛勉強でしたね。

それがなければ、勉強しないでも入れる高校に入ってたと思います。頑張ってみようと思ったことが初めてでした。

人生の転機③
今回の試合が転機となることを目指す

今回の試合はこれからチャンピオンになるための転機になると良いなと思ってます。これまでの試合は練習でできていることができていなくて。今回はそれが改善されて、何かをつかむきっかけにしたいと思います。

ー練習でできていることができないって、結構フラストレーションたまりませんか？

ーそうですね。「スパーリングではできているのに」と悔しい気持ちです。他の選手で勝っている選手を見ていると、練習でやっていることが試合に活きていると思います。

ー足りないことはなんだと思いますか？

うーん。もう少し覚悟を決めるべきだと思います。技術的な面ではなく、精神的な部分が影響しているのかな…。メンタルスポーツですし、大事だと思います。

息抜きは友人とのごはん。等身大の若者らしさ

ー試合前の息抜きなどはありますか？

あんまりないですね（笑）友達とごはんに行ったりくらいですね。
あとは海外のサッカーの試合を気にしたり。元々メッシが好きで、バルセロナを応援してました。でもメッシがアメリカに行って冷めちゃいましたね…。昔は朝早く起きてレアルマドリードとの試合のクラシコも観てましたが。

地元に帰ったら、焼肉『グルマンズ・いとう』へ

ー地元は北海道江別市ですよね。地元は好きですか？

好きです。試合が終わったら帰りますし、年末年始も帰省してます。観光名所とかおススメの場所とかは知らないんですが…。
友達と『グルマンズ・いとう』という焼肉屋さんに早めに予約を取って行くのが恒例になってます。そこはおススメです！

ー札幌にある焼肉屋さんなんですね！札幌旅行に行かれる方はぜひいってみてください…！本日はありがとうございました！