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新しいNISA非課税枠を使い切るプラン

基本無料記事です。

新しいNISAが発表され、2024年から非課税枠が拡大された。
実際どのように使い切るか、というイメージについていくつかプラン化してみる。

細かい部分は別として大枠に仕組みを理解し、読んでくれた誰かの人生のプランニングに役立てばうれしい。

試算をわかりやすくするため「つみたて枠に一括投資した場合」の計算をしているのと、運用成績は読めないため、あくまで参考値として活用いただきたい。

まず結論から言うと、つみたてのみ使用、毎月37,500円を粛々と40年間積み立てると、40年後に1,800万円の非課税枠を使い切り、年+4%運用が実現すればおよそ4,400万円になる。

以下の表の一番左の例であるが、他の8例から6例を抜粋しコメントを記載した。

①月額37,500円=年額45万円、40年で1,800万円使い切り、年+4%運用で2064年に約4,400万円に。

つみたて枠のみ使用、月額37,500円を12か月つみたて、年間45万円投資することを40年継続することで1,800万円を使い切るプランになる。

今から投資を始める20代のサラリーマンなどをイメージしている。
月額37,500円を投資に回すのは厳しいかもしれないが、非課税枠1,800万円をいわゆるサラリーマンが40年間くらいの稼げる間のうちに使い切るということは平均年間45万円を40年続ける必要がある。

給料が少ないうちは月1万円、増えてきたら2万円、3万円、4万円と増やしていくことなどが現実的かもしれない。

仮に2024年1月に45万円を投資信託に一括投資し、毎年着実に4%基準価格が上がる、とすると元本の1,800万円が40年後の2064年に、4,447万円になっている計算になる。

②月額50,000円=年額60万円、30年で1,800万円使い切り、年+4%運用で2054年に約3,500万円、2064年に約5,200万円に。

つみたて枠のみ使用、月額50,000円を12か月つみ立て、年間60万円投資することを30年継続することで1,800万円を使い切るプラン。

これは30歳のサラリーマンなどをイメージしているが、①例と比べて稼げる期間が短いので、非課税枠使い切りにはより多くの月額を積み立てる必要がある。

仮に2024年1月に60万円を投資信託に一括投資開始し、以降30年継続、毎年着実に4%基準価格が上がる、とすると元本の1,800万円が30年後の2054年に3,499万円、2064年に5,180万円になっている計算になる。

③月額75,000円=年額90万円、20年で1,800万円使い切り、年+4%運用で2044年に約2,800万円、2054年に約4,300万円、2064年に約6,100万円に。

つみたて枠のみ使用、月額75,000円を12か月つみ立て、年間90万円投資することを20年継続することで1,800万円を使い切るプラン。

40歳のサラリーマンなどや、これまでにあげた例より投資し資金に余裕のある人のプランをイメージしている。

仮に2024年1月に90万円を投資信託に一括投資開始し、以降20年継続、毎年着実に4%基準価格が上がる、とすると元本の1,800万円が20年後の2044年1月に2,787万円、30年後の2054年に4,125万円、2064年に6,107万円になっている計算になる。

④月額10万円=年額120万円、15年で1,800万円使い切り、年+4%運用で2039年に約2,500万円、2044年に約3,000万円、2054年に約4,500万円、2064年に約6,700万円に。

つみたて枠のみ使用、月額10万円を12か月つみたて、年間120万円投資することを15年継続することで1,800万円を使い切るプラン。

45歳くらいのサラリーマンで使い切りをしたい人や、投資に回すお金が年間120万円くらいありそうな人を対象と想定している。

つみたてフル活用をして1,800万円の枠を使い切る限界が15年になる。これ以上早く使い切りたい人は成長投資枠での投資が必要になる。

仮に2024年1月に120万円を投資信託に一括投資開始し、以降15年継続、毎年着実に4%基準価格が上がる、とすると元本の1,800万円が15年後の2039年1月に2,498万円、20年後の2044年3,040万円、30年後の2054年に4,500万円、2064年に6,661万円になっている計算になる。

⑤つみたて+成長投資月額15万円=年額180万円、10年で1,800万円使い切り、年+4%運用で2034年に約2,200万円、2044年に約3,300万円、2054年に約4,900万円、2064年に約7,300万円に。

例えばつみたて枠を、月額10万円を12か月つみ立て、年間120万円投資して使い切り、別途60万円を成長投資枠を使って10年間投資するプラン。

50代のサラリーマンなどを想定した例。リタイアが近かったり、既にまとまった資産や投資に回せる収入がある人のプランになると想定。

仮に2024年1月に積立枠の上限120万円+成長投資枠60万円を投資信託に一括投資開始し、以降10年継続、毎年着実に4%基準価格が上がる、とすると元本の1,800万円が10年後の2034年1月に2,247万円、20年後の2044年3,326万円、30年後の2054年に4,924万円、2064年に7,289万円になっている計算になる。

つみたて+成長投資=年額360万円、5年で1,800万円使い切り、年+4%運用で2029年に約2,000万円、2034年に約2,500万円、2044年に約3,700万円、2054年に約5,400万円、2064年に約8,000万円に。

例えばつみたて枠を、月額10万円を12か月つみ立て、年間120万円投資して使い切り、成長投資枠に240万円をフルに、5年間投資する場合になる。

とにかく年間360万円くらいをNISA枠に入れることが問題ない人の例になる。仮に年+4%運用などが可能な場合、早くに投資枠を使い切ったほうが有利である、ということから、若くしても資金がたくさんある人は知っておきたい例になる。

仮に2024年1月に積立枠の上限120万円+成長投資枠の上限240万円を投資信託に一括投資開始し、以降5年継続、毎年着実に4%基準価格が上がる、とすると元本の1,800万円が5年後の2029年1月に2,027万円、10年後の2034年1月に2,467万円、20年後の2044年3,652万円、30年後の2054年に5,405万円、2064年に8,002万円になっている計算になる。


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