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40.福岡出張作業、一人旅(1月5日)仕事を終えて…城跡の誘い

※サブビジネスである業務代行の一環としてコロナ禍で戻れなくなった外国人の空き家やトランクルームを代わりに片付けています。

本文は1月3日〜6日間、福岡トランクルーム片付けの依頼を受けて、東京から旅を兼ねて出張に行った話です。


出張&旅3日目
<本日のプラン>

天神地下街→福岡市赤レンガ文化館→一蘭本社本店→旧福岡県公会党貴賓館→福岡城跡→大濠公園→福岡PayPayドーム→シーサイドももち海浜→福岡タワー→天神(ホテル)

歩いた…
ただ、歩いた…

曇った都市の灰色空
ゆうゆうと流れる川
ひんやりした空気
まだ残っている年末の残像
顔にすれ違う1月の風
重量に我慢出来ず、
ちょびっと冬雨を下ろした雲

全てありのまま
体で
心で
丸ごと受け入れながら
歩いた…

都市の風景は
まるでバラエティショーの様に
様々な顔を見せる

まるで東ヨーロッパのある街を思い出せる天神地下街

那珂川沿いに立っている
赤レンガ文化館のドアを開けて
時間を逆流して
明治の窓から望んた令和

剥がれた木の壁が妙な雰囲気で味わえる
一蘭本社本店ラーメン

時間の重さを感じる
色褪せた三人の舞姫像下のベンチで
川を望みながら飲んだ一杯のコーヒー


城跡に向かう途中で出会った聖堂、
巡礼者をほっとさせるマリアの微笑み

九州で出会った赤坂駅

風景はどんどん自然になり
薄茶色の池に
人生の黄昏を見るような
薄茶色の枯れたヨシと蓮の残骸は

あの昔泰山の様な
城があったのを無口で教える

肉体を失って
寂しい霊魂だけ残った様

城と城跡は
全く違う

あの冬退職旅で登った青葉城後も

夏の山麓
地面の上空の下に散々する
竹田城跡も
まるでお墓参りの様な気分で登る

坂道においた石段、
冬を迎え
葉っぱも失った
グロテスクな梅園を通って

姿を見える礎
風にゆらゆらする薄茶色の雑草
人生の無常を表す荒涼な廃墟の上に立つ

天守閣とはいえない
天守台へ登る
目をつぶって
今は存在しない
威風堂々な
1600年の天守閣と47の櫓を想像する

無心で立っているこの古木は
短くて虚しい人間の歴史を
黙々と見下ろしている

天守台から現代の城が見える。
これから向かう道
今日の最終目標

福岡タワーという
令和の城

だが、城跡の魂は言う
人生も
人間史も

ある夏の一晩の夢に過ぎない事を
人生無常を
謙虚に生きる事を…

それが
君を誘った理由だ…

城跡より…






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