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49.福岡家片付け出張1.朝早く家を出て3ヶ月ぶり福岡へ

※コロナ禍が始まって2020年から日本に戻れなくなった外国の方々の依頼を受けて
空き部屋の片付けから不動産会社立会まで
行っている話です。


”福岡に留学している娘が病気で急に帰国しますので娘の家片付けは出来ますか?”

3月下旬のある夜承ったお母様からのメッセージからかなりの厳しい空気を感じて
今年2度目の福岡長距離出張が決まる。

トランクルームの片付けという前回と比べっては大変な作業になりそうだが、
別府も京都も無事に終わらせたノウハウで
自分を信じてきちんと支度

3月の30日水曜日

まだ真っ暗の早い朝
寝ている家族が起きない様に
静かに家を出る

起きるのは大変だけど、
こんな風景を見るのは好き
春とはいえ、ひんやりとした朝の空気で
頭のスイッチを仕事モードに切り替えて
始発地下鉄に乗る。

向かうのは成田空港
日によるが、航空券運賃がほぼ2倍差があるので経費節約の為、羽田は諦めるしかない。

成田空港から国内線を乗るのは初めてなので
何とか変な気分で第3ターミナルへ到着
フードコートでゆったり朝食をしようと思ったら意外と時間がないーー;

食べるよりスケジュールが先なので保安検査場へ
作業用のハサミもカッターも家に置いてきたので今度は自信満々!

すると
”この荷物の方!”
”うん???…はい…”

大きい作業バックから出てのは
自分も知らないポケットに入ったカッターとーー;
ドライバーセット…
ライターも出たけど(タバコは吸わないが作業用として入ってたらしい)意外と大丈夫そう
はあ…
ところが、大したものではないので問題の物は全て諦める
保安検査3全3敗…

それでも進む

福岡から着いたばかりの
今度再び福岡へリタンする飛行機は
荷物下ろしや整備、給油などでばたばた

僕らの乗客たちはただ空港の風景を見ながら
のんびりしている間、
彼らは(特に整備のスタップは)命をかけて
テキパキ作業…

毎回目的地まで無事で行けるのは
当然なことでなく、
彼らのおかげだ

頭を下げて
感謝また感謝

4月の新学期、新社会を迎えて福岡行の機内はほぼ満席であった。

スムーズな離陸
いつも思うけど、こんな重たい構造体が空を飛ぶなんて素晴らしい

あっという間で小さくなる風景
まだ雪だらけの雄大な山脈…
南アルプス辺り?

考えてみたら
今日は2022年3月30日
16年前今の時間は
全てを下ろして
期待半分恐れ半分で
母惑星を離れてこの惑星へ向かう
飛行機の中で間違いない。
途中で見えた雪だらけの
富士山頂の姿が未だに鮮明に
残っている。

16年後同じ日
同じ時間
こんどはこんな仕事で
福岡ヘ向かう機内の自分は

夢でも想像出来ないだろう。

自分の人生は今
どこへ向かっているのか
この道はいったい
正しいなのか

正解はない

足の具合がまた悪い
今までとは違う
不安定な体で行く長距離作業
気をつけながら
頑張らないとね!

2時間前後の旅程で
福岡へ無事に到着
着陸直前見えた
3ヶ月ぶり会う懐かしい
市内風景

空港から市営地下鉄で
天神まで行った
乗り換え道で再び出会った天神地下商街で
まるで昔の友達に偶然出会う喜び

面白いのは
JRや新幹線では福岡駅は存在せず、博多駅になるが、それでは寂しかったか
福岡市の私鉄である西鉄線の始発駅天神駅は福岡という名前が書いて(天神)になっている。

昔々
大阪駅へ着いて梅田駅を(大体同じなのに)見つけられなくて騒ぎした自分を思い出して苦笑い
福岡を初めて訪ねた人(特に外国人)は混乱かもーー;

池袋を思い出せる広いホームから

東京では見たこともないエメラルド色の電車へ乗り換えて高宮駅で下車
駅を出て
道路を挟んですぐ向こう側に立っている高層マンション発見

やっと仕事場へ着いた!

<続く>





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