箍（タガ）が外れたようだ。No.027「保守・右翼・反共」では、本来異質であるこの３つを強固に結びつけた安倍元総理亡きあと、分裂の兆しが見て取れると記した。その動きは加速し、多方面に拡大している。岩盤が崩れ始めている。
　人事を盾にトコトン追い詰められて、それでもかろうじて残っていた巨悪を許さない検察魂が復活しようとしている。国力を削いででも、国民生活を犠牲にしてでも、死に体の自民党政治を延命しようとしてきた３０年に見切りをつける時が来たのであろうか。アベノミクスで大きく傷ついた日本円は復活できるのか。舵を右に切ることによって一部の既得権益を極大化するためだけの政治を終わらせることができるのであろうか。更に、岩盤最後の砦になろうともがいている巨大忖度業界のＴＶ・マスコミも、かつてのジャーナリズムを取り戻すことができるのであろうか。
　一方、千載一遇のチャンスをものにする対抗勢力が現れるのか。目を離せない状況が目の前に展開されていても、多くの国民は無関心でいられるのか。このまま何も変わらず失われた５０年への道を辿るのか、思いもよらない奇跡的なＶ字回復があるのか。もうすぐ正念場としての辰年が明ける。