女性の憂鬱時期を乗りきる方法
女性の身体やメンタルは、ホルモンバランスの影響を大きく受けています。
それを理解し、憂鬱な時期を少しでも快適に過ごせる工夫をすることが、アスレティックビューティートレーニングメソッドです。
1.女性ホルモンの特徴を知る
2.女性ホルモン周期を知ろう
3.女性ホルモンの悩みはイソフラボン?
1.女性ホルモンの特徴を知る
女性ホルモン=エストロゲンというイメージがあると思いますが、二種類のホルモンが存在しています。
・エストロゲン=女性らしさを作るホルモン
【働き】
・子宮内膜を厚くする
・排卵前に子宮頸管の分泌液を増やし、精子を受け入れやすくする。
・女性らしい丸みのある身体を作る。
・潤いのある肌や艶のある髪にする。
・コラーゲンをキープする。
・血管を強くする。
・骨量を調整する。
・自律神経を安定させる。
など、女性に嬉しいホルモンです。
そして、もう一つが
・プロゲステロン=妊娠初期を司るホルモン
【働き】
・受精卵が着床しやすいように、子宮内膜を整える。
・体温を上げる。
・妊娠に適した子宮の状態をつくる。
妊娠を維持する大切なホルモンではありますが、月経前症候群(PMS)の原因となるホルモンでもあります。
2.女性ホルモン周期を知ろう
女性ホルモン周期は、4つの周期に分けられます。
・月経期 月に一度のデトックス期
期間 通常3~7日
・子宮内膜が剥がれ落ちて、血液とともに子宮から体外へ排出されます。
・失血している状態なので、貧血をおこす可能性があります。
・月経困難症(生理痛)を起こすことがある。
・卵胞期 エストロゲンが優位となり、最も身体の調子が良い時期
期間 月経終了~排卵期
・エストロゲンとともに、セロトニンが分泌され、ココロもHAPPY。
・浮腫みもおさまり便秘も解消。
・肌つやも良い。
この時期は、最もダイエットの効果が表れやすく、パフォーマンスも最高な時期です。
・排卵期 カラダのすべてが、妊娠に向けて準備される時期
期間 2~3日
・人間は動物なので子孫を残すために、カラダは自然と変化します。
・精子を迎え入れやすくするため、おりものがサラサラになります。
・腹腔内に少量の腹水を認めるため、腹部膨満感を感じます。
・排卵痛を感じる人もいます。
・黄体期 プロゲステロンが優位な時期
期間 排卵後~次の月経開始まで
・排卵後、妊娠初期を維持するホルモンであるプロゲステロンが増加。
・妊娠に備えてカラダが様々な物をため込もうとする時期。
→浮腫む(水をため込む)
→便秘(腸壁が浮腫むため、腸の運動機能低下)
・インスリン感受性が悪くなるため、血糖値が上がりやすい。
・皮脂腺活動上がる→ニキビができやすくなる。
・体温上昇(0.3~0.6℃)
・月経前症候群(PMS)
PMSは個人差があり、食事、運動、ストレスが影響すると言われています。
3.女性ホルモンの悩みはイソフラボン?
女性ホルモンに似た働き=大豆イソフラボンと思っていませんか?
実は、イソフラボンを摂っても…
正式には、大豆イソフラボンの1つであるダイジンが腸内細菌により代謝されて産生される【エクオール】がエストロゲンに似た働きをするのです。
ただ、エクオールの産生は個人差があり、産生できる人は日本人の50%、更に私達20代、30代は20.4%だそうです。
しかも、代謝できるとしても大豆イソフラボンの中のエクオールはたった10%です。
最近では、サプリメントでも発売されており、女性ホルモンが影響する不調に加え、シワの改善にも効果が期待できるとの報告もあります。
今までホルモン治療や、PMS、月経痛、更年期障害、産後うつなどに悩む女性をたくさん見てきました。
これで、不調を緩和できれば良いな!と期待しています。
まずは、自分のカラダの事を知ることが最も大切です。
不調を乗り切る工夫を、これからもアスレティックビューティーブログでご紹介していきます。
(参考:月経困難症に悩む女性の支援ガイド、エクオールと女性の健康、女性スポーツケーススタディ)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?