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#07 相手の話を聞きすぎると、自分自身を見失なう

先週は、ネガティブハローな武田さんのお話をさせていただきました。
彼は、ずっと不安だったし、寂しかった。
一番は家族に心配をかけたくなかったのでしょうね。

思い出すと切なくなります。
日々、いろいろなことを受け止めていくうちに、自分の心のキャパシティを超えてしまうと、素直ではいられなくなる。
とんがったり、塞ぎこんだり、現実逃避をしすぎたりして、なかなか元の自分に戻りづらい。

このこと以来、私にはネガティブセンサーが搭載されました。
扱いづらそうな人に会ってしまったら、すかさず「さまよっている人」の観察用眼鏡をかける。
そして、丁寧に、しっかりと、その瞬間だけは、相手と向き合ってみるのです。

最初は、物凄い疲れます。
一人だけに、狙いを定めて、練習をするくらいで良い。

正直、私には逃げられないという状況というのもありました。
銀座のクラブには夜な夜な猛者が集まってくる。
皆さん、日々、何かと闘い、何らかの方法で勝ち抜いてきているだけに、病み方も濃かったりする。
チラ見して、ヤバそうと思ったら離れる、逃げるなんてしていたら、商売上がったりなんです。

また、クラブのなかでは、セクハラ、パワハラの線引きもあってないようなもの。
ホステスの給料が高いのは、ガマン代と言ったお客さまがいたけれど、ある意味、まぁ、そうね。
新人は、まず次の日来るか? 3日続くか? 3ヶ月続いたら根性あるな! と初めて認められる目安があります。

そんなことから、私はがんばれていたのかも知れません。
どうせ同じ時間を過ごすのだから、乗り越えたいと。
人間はやはり、常に成長を望む生き物なのでしょう。
皆さんもまた、自分の心のキャパシティを考えながら、チャレンジしてみてくださいね。

出会いはすべて経験値になります。
徐々に、感覚をつかめますよ。

それでは、観察用眼鏡をかけたらどうするか。
いちいち、気分を害さないで済む心構えが整えば、向き合い(実践する)方は、シンプルです。

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