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伊予柑日記 企画とは何か

(※これは2021年8月頃のログです)

企画とは何か

答えは大体でていて

「企画とは一石三鳥のことである」
「プロフェッショナルとは、どんな状況でも成果を出せるように準備している人である」(例えば、救急のお医者さんがレア疾患に疎いと辛いですよね。レア疾患に備えて欲しいですよね)

ということで
「企画のプロとは、どんな状況でも一石三鳥ができるように準備している人のことである」
この結論を導くようにこれから資料を集めます…

一石三鳥とは

一石三鳥という言葉がある。一つの石を投げて三匹の鳥を狩るということわざだ。ふつう、一石で落とせる鳥は運が良くて一匹だ。それが三倍取れる。すごすぎる。パチンコで777であり、宝くじ当選だ。毎日一石三鳥で暮らせれば、どれだけ楽しいだろう。

思い返すと、僕らは小学校の頃から「石の投げ方」を教わってきた。たかしくんが時速3キロで歩き、まもるくんが時速5キロで早歩きして、二人が出会うために1.6kmの道を歩いた。水素とヘリウムとリチウムとベリリウムがあることを知った。過去形と過去分詞は違うことを知った。

しかし奇妙なことに、「鳥」についてはあまり習わなかった。鳥とは獲物だ。今日の食べ物であり、仲間に分け与える肉である。「おとなになったら何になりたい?」と突然職業について聞かれた記憶もあるが、それもまた鳥ではなく石である。消防士になるというのは手段であり、鳥に当たるのは地域の安全を守るということだからだ。6歳からの12年間ほど、僕らは石のことしか考えていない。

だから、僕らは「鳥」について詳しくない。鳥のテストがなかったし、鳥の入試も受けていない。僕らが何を獲れば良いのか、何にもわからないまま大人になった。右手に鋭い石を握りしめて、そういえば鳥はどこだと立ちすくんでいる。これでは永遠に三鳥は手に入らない。一羽すら、不可能だ。

僕らは「鳥」を習う必要がある。つまり、自分は何が欲しいのかを入試ほどの真剣さで考える必要がある。宇宙に行きたいのか、人の命を救いたいのか、ただ刺激の少ないところで過ごしたいのか、自分の体を自由自在に操って歌を歌いたいのか、どれだけ厳しくても5万人の大喝采を浴びたいのか。長期的に、30年後まで、あらゆる欲望を並び立て、小学校のときに遠足のおやつを300円で選んだように、どの鳥が欲しいのか検討する必要がある。

北極星・ビジョンの話

きみが「鳥」について考え始めると、すぐに霧の中に迷い込むだろう。自分は一体何が欲しいのか? 30年先など見通せるわけがない。考えることは不可能ではないか? ただの理想論を叩きつけないでくれ!!!

大丈夫、不安にならないで欲しい。小学生が高校入試の問題を見て、わかるはずもない。僕らは「鳥」について、まだ小学生だ。だれでも、時間をかければ、少しずつ鳥についてみえてくる。石ばかりに時間を割いた義務教育に少し恨みをもってしまうかもしれないけれど、鳥は石よりも多様だからしょうがない。人生で一番若い今から探し始めるしかない。もう、石は持っているのだから、何もないよりマシだ。

先人から「鳥」を見つけるヒントを授けよう。「友の鳥」を盗み見ることだ。一石三鳥するとき、どうしても鳥が不足する。だから、友の鳥もついでに狩ってしまおう。獲物は気前良くあげてしまえばいい。農家のお裾分けのようなものだ。取れ過ぎたトマトを渡していれば、いつか余った柿がもらえるだろう。どうせ一石を投げる手間は変わらないのだから、他人の鳥も視野に入れた方がお得だ。

さらにそれでも鳥が足りない時、「未来の鳥」を狙う手がある。自分の欲望と、友の欲望を満たした上で、さらに見知らぬ誰かの欲望も叶えるのだ。それは、今ではなくて先かもしれない。試験対策のノートを後輩にコピーしてあげるように、今年読んだ100冊からおすすめの本を選ぶように、値上がりしそうなベンチャーに投資するように、自分と誰かの欲望をついでに叶えよう。

自分の欲望を100個、
友の欲望を100個、
見知らぬ誰かの欲望を100個集めれば、
何度か「一石三鳥」できるだろう。
100個が大変? 入試も大変だったじゃない。苦手だったあの教科よりは簡単に100羽の鳥を見つけることができるはずだ。

そして実践へ

鳥を見つけたら、狙い澄まして石を投げよう。一番イージーに狩れる、のろまな鳥がおすすめだ。自分の一番得意な投げ方で、これくらいなら最低限できるという自信をもって石を投げれば、確率がゼロってことはないはずだ。一石三鳥できると、すごく気持ちがいい。ストライク!って感じだ。石を持ってるんだから、この楽しさを味わって欲しい。

さあ、石を握った右手がうずいてきただろうか。まずは鳥探しだ。鳥は必ず存在する。自分の、友の、誰かの鳥を見つけよう。紙に欲望の名前を書き、ググって姿を画像にして、その欲望の生態をメモしよう。見つけた鳥は、友や誰かに見せてあげよう。そしたらあなたが見つけるのは100羽で済む。ポケモンは151匹くらいだから、100羽はいけるんじゃないかな。

3年かけていい。中学だってそれくらいかかる。一石三鳥で、たくさんの鳥を狩ろう。その自慢話を聞けることを楽しみにしている。

グッドラック!

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