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ミュージカル「笑う男」今年の観劇初め

今日は「笑う男」のマチネへ行ってきました。
帝国劇場も今年初めて!

前回の初演が2019年の日生劇場・・・・・・あれから本当にいろいろありました。

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表記の役柄がダブルとトリプルの出演者なだけで主なキャストは・・・・

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プリンシパルキャストでの大きな変化はデアとジョシアナ公爵、デヴィット・ディリー・ムーア卿ですが、大塚千弘さんと吉野圭吾さんの二人がパチリと嵌まり、舞台の流れが見えやすくなったような・・・・・

私自身は まあ様のファンですが、まあ様自身もジョシアナ公爵には苦しんだと仰っていた記憶。
役柄の理解と表現の難しい役どころです。
大塚ジョシアナはかなり明確な表現で大胆に演じてきていて、そのせいで吉野ムーアとの絡みも分かりやすくなりました。

更に言えば、石川禅フェドロも前回よりも芝居がかった悪役を演じていて、ストーリー自体は理解しやすくなりました。

ここから先はストーリーのネタバレを含みますので、これから観に行く予定の方や内容を知りたくない方は読まないで下さいネ。

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一幕は楽しいと言えば楽しいのですが、結末を知っている身にはデアが純で清らかであるほどに、それだけで泣けてきてしまって・・・・・・(T-T)

「金持ち達の楽園は貧乏人の地獄で出来ている」(でしたっけ?)
「運命は時にコップ一杯の狂気を飲めと迫ってくる」
と言った意味ありげなフレーズで一幕・二幕と進んでいきますが、1%の特権階級の前では、庶民の困窮や貧民の窮状からは目をそらされ、無意味なものとして扱われてしまうようです。

そんな中で純粋なデアに心洗われて、グウィンプレンやウルシュスにピッタリと心が寄せられていくので、一幕とは打って変わって二幕は悲しい流れに。
特に「絶対に泣かない男」と悲惨さをシニカルに謳っていたはずのウルシュスは涙涙涙・・・・・・・観ている方の胸までが痛みます💧

テムズ川の川縁での一瞬の歓喜とそれに続く悲劇。
あれではウルシュスの涙は止まりようがないでしょう(/_;)
テムズの川が溢れるような涙かもしれません・・・・・

ほんの少し前、あの刹那の歓喜のままで終わってくれても良いのに、とは観る度に思う事。
悲しみのあまり、私も涙が涸れるほどに泣いてしまいます。

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