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デッサンや鉛筆画初心者が絵画教室に通うべき理由!

 どうも。鉛筆画家の中山眞治です。ゴールデンウイークが視野に入ってきましたね。元気でお過ごしですか?^^

 さて、鉛筆デッサンや鉛筆画において、上達するための最も確実な方法の一つが専門の絵画教室への通学です。

 初心者の人には基本的な技術を、中級者や上級者の人には、さらなる技術向上のヒントを提供してくれます。

 この記事では、絵画教室に通うべき理由と選び方のポイント、教室で得られる具体的な利点について、解説していきます。デッサンや鉛筆画の技術を磨きたい人には必見です。

 それでは、早速見ていきましょう!

1 鉛筆デッサンや鉛筆画初心者が絵画教室に通うメリット


 鉛筆デッサンや鉛筆画を学ぶ、多くの初心者の人が直面する課題は、基本的な技術や適切な描き方を自己流で上達することが難しい点です。
 
 そこで重要になるのが、プロの指導を受けられる絵画教室の存在です。ここでは、鉛筆デッサンや鉛筆画初心者の人が、絵画教室に通うことのメリットをご紹介します。 

(1) 個別指導による迅速な技術向上


  絵画教室では、一人ひとりの技術レベルや学習スタイルに合わせた個別指導を受けることが可能です。

 講師が直接フィードバックを提供してくれるので、自己学習では気づかない細かなミスや改善点をその場で指摘し、効率的な技術の向上を得られます。

(2) 適切な基礎技術の習得


  基本的なデッサン技術は、すべての高度なアート作品の土台です。絵画教室では、比例や構成、影の付け方など、適切な技術を体系的に学ぶことができ、それが自宅での練習効果をも高めてくれます。

(3) モチベーションの維持と創造的刺激


  他の生徒と一緒に学ぶ環境は、モチベーションを保つ上で非常に効果的です。また、さまざまなスタイルや表現方法を目の当たりにすることで、新たな創造的なインスピレーションを得ることができます。 

(4) アートコミュニティへの参加


  絵画教室は、同じ興味を持つ人々が集まる場であり、そのコミュニティに属することで、アートに対する理解を深め、展示会や体験型の講座への参加など、新たなチャンスに繋がることもあります。
 
 そして、デッサンの基礎から応用技術まで、教室での学びは計り知れない価値があります。初心者が教室に通うことで得られるこれらのメリットを生かし、自分だけのアートの旅を始めてみませんか?

2 デッサン教室の選び方と注意点


 デッサンを学びたいと考えたとき、最適な絵画教室選びは成功の鍵となります。
 
 しかし、どの絵画教室が自分に合っているのかを判断するのは簡単ではありません。本章では、絵画教室を選ぶ際の具体的な選び方と、注意すべき点を解説します。 

(1) 絵画教室の教育方針とカリキュラム(教育課程)を理解する


  絵画教室を選ぶ際は、その絵画教室の教育方針を理解することが重要です。例えば、基礎技術に重点を置いているのか、創造的な表現に焦点を合わせているかなど、目的に合った教室選びが必要です。
 
 また、進行するカリキュラムが体系的で、段階的に学べる構成になっているかも確認しましょう。

(2) 講師の経験と背景をチェック


  良い講師はデッサンスキル向上の大きな助けとなります。講師の経験年数、専門分野、画歴、所属絵画団体、具体的な作品など、講師の背景を事前に調査することが望ましいです。
 
 また、可能であれば実際の授業を見学し、教え方や生徒とのコミュニケーションスタイルを確認することも重要です。 

 尚、教えを乞う講師の作品を確認することは、極めて重要です。あなたがその講師の作品を見て、「ぜひ教えていただきたい」と思えるかどうかです。講師の名前と所属団体が分かれば、ネットで検索できます。

(3) クラスのサイズと環境


  クラスのサイズは学びやすさに直結します。少人数制のクラスの方が、個別の指導を受けやすく、質問もしやすい環境と言えます。

 また、絵画教室の設備や材料が整っているか、清潔で快適な学習環境かも見極めるべきポイントです。

 特に、初めて取り組む場合には、光と影をつぶさに観察できることが重要なので、石膏モチーフの幅広いストックを確認しましょう。具体的には、円筒形・直方体・立方体・円錐形・球体等々です。

 尚、石膏像なども複数あることが望ましいです。デッサンとは、立体(3D)のモチーフを平面(2D)へ写し取ることを指しますが、その上で影の状態を正確に把握することが極めて重要だからです。

(4) 受講料とその他の費用


  絵画教室の受講料は、個々に大きく異なります。

 予算に合わせた選択はもちろん、受講料の中に何が含まれているか(例えば材料費や施設利用料など)を確認し、追加で発生する費用がないかも事前に調べましょう。

 また、あなたの自宅か勤務先に近いところを選びましょう。少なくとも半年から1年は通うことになるからです。
 
 これらのポイントを踏まえて、自身に合った絵画教室を見つけることが、鉛筆デッサンや鉛筆画の技術向上につながります。絵画教室選びには慎重に時間をかけ、最も適した場所を選ぶことが大切です。

3 教室で学べるデッサンの基本技術


  デッサンの技術は芸術の基礎を形成し、どんなアーティストにとっても重要なスキルセットです。
 
 特に絵画教室で学ぶことにより、その基本技術を確実に、効率的に習得することが可能です。本章では、絵画教室で学べる基本技術とその重要性について詳述します。 

(1) 線の描き方


  デッサンの基本となる線の描き方から学び始めます。直線、曲線、斜線など、さまざまな線を使い分けることで、形や質感を表現する技術が身につきます。

 教室では、これらの線の適切な描き方と、それぞれの線が持つ表現力について学びます。

(2) 形と比例


  モチーフの正確な形を捉え、それをスケッチブックや紙上に再現する技術はデッサンの核心です。 
 
 教室では、目測で物体の比例をとる方法や、基本的な幾何形態から複雑な形へと進んでいく過程を学びます。適切な比例が描けるようになると、よりリアルな作品を創出できるようになれます。

(3) 陰影の表現


  光と影をどのように描くかは、デッサンの見映えを大きく左右します。絵画教室での学習では、光の当たり方や影の落ち方を観察し、これを効果的にスケッチブックや紙上に表現する方法を学びます。

 陰影を使った立体感の出し方は、デッサンの魅力を引き立てる最も重要な技術です。

(4) 観察力と表現力の向上


  絵画教室では、ただ技術を教えるだけでなく、物を観る観察力とそれをどう表現するかの力を養います。実際にさまざまなモチーフを用いた実習を通じて、これらのスキルが自然と身についていきます。
 
 絵画教室で学べるこれらの基本技術は、初心者の人がアートの世界へ踏み出す最初のステップとして非常に重要です。

 基本からしっかりと学ぶことで、将来的にさらなる高度な技術へとステップアップするための強固な基盤を築くことができます。

4 上級技術へのステップアップ方法


第1回個展出品作品 静物Ⅰ 1997 F10 鉛筆画 中山眞治

 デッサンでは、基本技術を習得した後に上級技術を身につけることが重要です。上級技術をマスターすることで、より洗練された作品を制作することが可能となります。
 
 本章では、絵画教室で学ぶことで上級技術へのステップアップを実現する方法について解説します。

(1) 自己表現の探求


  上級技術への第一歩は、自己表現の探求です。絵画教室での学びを通じて、自身の個性やスタイルを見つけ、それを作品に反映させる方法を学びます。

 個性的な作品を制作することで、より独自性のあるアーティストとしての道を切り拓くことができます。

 この独自性を培う方法に関しては、次の関連記事も参照してください。あなたが各種展覧会や公募展へ出品するのであれば、最も重要な点なはずです。

 あなたの作品が入選できるということは、競争に勝てなければ入選できないということなのです。つまり差別化できる独自性が必要だということです。

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(2) 複雑な構図と構成


 上級技術を身につけるためには、より複雑な構図や構成をする能力が求められます。絵画教室では、構図の構築方法や構成について学ぶこともできます。

 しかし、一般的に、構図や構成などは絵画制作の「肝」なので、講師は簡単には教えてはくれません。趣味で描いている人などには、特に教えることもしないでしょう。この部分はのちに述べます。
 
 さらに、色彩や質感を取り入れた作品を制作することで、より高度な表現力を身につけることができます。

 鉛筆デッサンや鉛筆画では、実際に色彩のあるモチーフであっても、モノトーンでの表現になりますので、光と影の効果をどのように活かしていくかを充分に考える必要があります。

(3) 実践とフィードバックの繰り返し


  上級技術を習得するには、継続的な実践とフィードバックの繰り返しが必要です。
 
 絵画教室での授業や参加型の講座に積極的に参加し、講師や仲間からのアドバイスを受けながら、自身の技術を向上させていきましょう。失敗や挫折も経験の一部と捉え、それを乗り越える強さを養うことも重要です。

(4) 専門的な技術の習得


  上級技術を身につけるためには、専門的な技術やテクニックの習得も欠かせません。
 
 絵画教室では、さまざまなデッサンの分野に特化したクラスを提供している場合があります。自身の興味や関心に合った分野に特化し、専門的なスキルを磨いていきましょう。
 
 絵画教室で学ぶことで、上級技術へのステップアップが可能となります。継続的な学習と実践を重ねることで、より高度な技術を身につけ、自身のアートの世界をさらに広げることができます。

5 絵画教室での学びが自宅での学習と異なる点


第1回個展出品作品 マリリン・モンロー 1996 F10 鉛筆画 中山眞治

 デッサンを学ぶ場として、絵画教室と自宅での学習は、それぞれ異なる利点と制約を持ちます。
 
 多くの学習者が自宅での独学を行いますが、絵画教室での学びは、その環境、方法、効果において独特の特徴を持っています。本章では、教室での学びが自宅での学習とどのように異なるかを解説します。

(1) 指導の質と直接的なフィードバック


  絵画教室での学習の最大の利点は、専門の講師から直接、質の高い指導を受けられることです。
 
 講師は生徒の技術や作品に対して具体的なフィードバックを提供し、改善点を即座に指摘してくれます。この直接的な指導は、自宅での学習では得られない貴重なものです。

 また、適切なモチーフの捉え方と描き方や、最初に取り組む際のこまごまとした手法なども教えてもらえます。

 具体的に、モチーフを捉える方法とは、スケッチブックのすぐ右や左にモチーフを捉えて、頭を動かさずに、目線の移動だけで描き進められるようにすることです。

(2) 学習環境と資源の利用


  絵画教室では、専門的な道具や材料、さまざまな資源が充実しており、これらを自由に利用できることが多いものです。
 
 また、アートに適した環境で学ぶことで集中力を高められて、効果的な学習ができます。一方で、自宅ではこのような専門的な設備や環境を整えることは難しいものです。

 具体的には、楽な姿勢で描ける「イーゼルやイス」があり、たくさんのモチーフがあり、モチーフを乗せるのに適した台もあります。

 尚、広い空間で、室内の空調もベストなコンディションなので、制作に専念できます。

(3) コミュニティとの交流


  絵画教室では他の生徒と一緒に学ぶため、相互の刺激や競争、協力が生まれます。このようなコミュニティ内での交流は、自宅での学習では体験することはできませんし、新たな視点や技術の獲得にもつながります。
 
 また、同じ目標を持つ仲間とのネットワークが、学習のモチベーションを維持する手助けとなります。

 ただし、時として、仲の良い生徒間での「おしゃべり」が多くて手が止まってしまうようでは、何のための絵画教室なのかわからなくなってしまいます。教室が終わった後などで、交流を楽しむようにしましょう。

(4) 教育プログラムの構造


  絵画教室での学習は、一般的に体系的なカリキュラムに基づいて進行します。このカリキュラム(教育課程)は、学びを段階的に進めるための道筋を提供し、全体的な技術向上を計画的に支援してくれます。
 
 自宅での学習では、このような構造的な進行が難しいこともあり、自己管理が重要になることもありますが、筆者の場合には、「絵が描きたくて仕方がない」状態だったので、こんな問題はありませんでした。
 
 絵画教室での学びと自宅での学習は、それぞれにユニークな利点がありますが、絵画教室での学びは直接的な指導、資源の利用、交流、体系的な教育プログラムを通じて、デッサンの技術と表現力の向上を促進できます。
 
 このような環境は、独学では得ることができないため、鉛筆デッサンや鉛筆画の学習において非常に価値があると言えるでしょう。

6 絵画教室における時間の流れ


  絵画教室では、時間の流れが充実しており、効率的かつ実践的な学習が組み込まれています。

 本章では、典型的な絵画教室の流れを紹介し、どのように時間が活用されるかを解説します。

(1) 授業開始とウォーミングアップ


  始まりは、通常、ウォーミングアップの練習からスタートします。線描きや軽いスケッチで手を慣らし、視覚的感覚を研ぎ澄ます時間を設けることが多いです。

 この段階は、日々の練習において非常に重要で、創造的な思考を促進する基礎となります。

(2) 基本技術のレクチャーと実践


  ウォーミングアップの後は、講師からの短いレクチャーが行われることが一般的です。
 
 ここでは、その日にあなたの行うべきテーマについての詳細な説明があり、その後に実践的な作業へと続きます。生徒は教室の設備を活用しながら、指定された課題に取り組みます。

(3) 個別指導とフィードバックの時間


  生徒が個々の作業に取り組んでいる間、講師は一人ひとりを見て回り、具体的なアドバイスやフィードバックを提供します。

 この時間は、生徒にとって非常に価値があるもので、個々の技術向上に直接的に寄与します。

(4) レビューと共有の時間


  授業の終盤には、クラスメイト同士でモチーフを共有し、相互評価を行うこともありますが、大体において、あなたの取り組んでいる課題に対して、具体的な方向性を示してもらえます。

 具体的には、比率及び輪郭線の取り方や画面上でのモチーフの大きさなど、具体的な方法について教えてもらうことが可能です。講師から話がない場合には、積極的にアドバイスを受ける姿勢が大切です。

 このプロセスを通じて、他の生徒のアプローチや解釈を学び、自身の作品を客観的に見る機会を得ることができます。

7 絵画教室の成功事例と生徒の声


 絵画教室では、個々の技術向上だけでなく、生徒の芸術的な成長を促進することが重要視されています。

 本章では、具体的な成功事例と実際に絵画教室に通った生徒たちの声を通じて、絵画教室の効果を明らかにします。

(1) 生徒の成長と達成


 成功事例の一つとして、初心者だった生徒が国際的なアートコンテストで入賞した例が挙げられます。

 この生徒は、基本的な技術から応用技術まで、絵画教室で学んだ全てを活用して、独自の作品を制作しました。教室での経験が、彼の芸術への情熱と技術の向上に大きく寄与したことは明らかです。

(2) 生徒の声:個人の体験談


  多くの生徒が、絵画教室での学びが自己表現の幅を広げたと感じています。ある生徒は、教室で学んだ陰影の技術が、作品に深みを加えるのに役立ったと痛感しています。
 
 また、講師からの直接的なフィードバックが、自身の鉛筆デッサン制作の見方を変え、より良いアーティストになる助けとなりましたと語っています。

(3) 教室からの支援と指導


  絵画教室の講師からは、生徒一人ひとりに対して個別の注意を払い、それぞれのニーズに合わせた支援を提供しています。

 成功事例の中には、個別指導により特定の技術が劇的に向上した例もあり、これが生徒の自信を大いに高める結果となっています。

(4) 生徒の創造性とインスピレーション(ひらめき)


  また、絵画教室の環境が生徒の創造性を刺激する事例も多く報告されています。生徒たちは、教室で触れた多様な技術や他の生徒の作品からインスピレーションを受け、新しいアイデアや表現方法を探求しています。
 
 絵画教室は、ただ技術を教える場ではなく、生徒のアートに対する情熱を育て、創造的な才能を引き出す場としても機能しています。
 
 このような環境で学ぶことで、生徒は自身の技術だけでなく、アートへの深い理解と愛を育んでいます。これらの成功事例と生徒の声は、絵画教室がいかに効果的な学習の場であるかを示しています。

8 絵画教室の活用に対する重要な視点と対処方法


(1) 絵画教室は期限を決めて活用すべき理由


 絵画教室では、あなたが制作している作品を後ろから講師が眺めて、指導してもらえます。最初の内は特に、描き方がよく分からないあなたに代わって、講師が作品に手を入れてもくれます。

 しかし、毎回手を入れてもらっていたり、モチーフが変わるたびに手を入れてもらっているようですと、あなたはその講師に「助けてもらう癖」がついてしまいます。

 このような部分が、絵画教室をやめられない大きな原因にもなっています。この部分を解決するためにも、例えば最初の5作品までは絵画教室へ通うとしても、それ以降は、自分だけで自宅で取り組みましょう。

 具体的には、どこの物でも良いのですが、あなたの気に入った使いやすそうで、たくさんの種類の構図が載っている本を1冊購入しましょう。

 そして、簡単な構図の物から順番に取り組んでいきましょう。モチーフは、あなたの身の回りのものでも、図書館から借りてきた写真集及び、ネットからのダウンロードやスクリーンショットでも良いのです。

 次の構図の本は、筆者が30年間付き合っている本ですが、今でも中古で販売されているようです。

(2) 自宅で取り組む際の環境造り


 自宅で制作する場合には、絵画教室と違って「イーゼルとイス」はありませんので、自宅のデスクに段ボール箱を置いて、そこへスケッチブックを立てかける方法もあります。

 モチーフについては、あなたの自宅の調理器具(両手鍋・ヤカン・片手鍋等)・食器類やグラス・野菜や果物・ビンや缶等、何でも工夫次第でモチーフになります。

 また、最初は生花を描くのは止めておきましょう。なぜならばあなたは初めて描く際には、とても時間がかかると思いまっすので、生花はすぐにしおれてしまうからです。

 この問題を解決するためと、あなたが初めて取り掛かる際には、「造花」の複雑な花ではなく、チューリップやコスモスの白い花がおすすめです。3~5枚くらい造花で描いてから、生花にチャレンジしましょう。

 そして、あなたが、鉛筆デッサンや鉛筆画にこれから先も長く取り組んでいける心構えができているのでしたら、筆者のような道具を使って制作することもできます。

 ただし、絵画教室で使うイーゼルは、椅子に腰かけて制作できますが、大きくて価格も高いので、簡単なもので代用することもできます。次の画像を参照してください。

 筆者は、このイーゼルとイスだけで最初の個展を開催しました。現在も使っていますが、コンパクトなので収納に困りません。

「イーゼル」通販で1万円前後で購入できます
「イス」ホームセンターで「踏み台」として販売されています
「道具入れ」制作道具入れ100円ショップの書類入れが便利です

(3) 制作を進めるうえで重要なノウハウ


 あなたが、鉛筆デッサンや鉛筆画に取り組まれる場合には、最初の5~10作品は、構図及び構成や構想を練るようなことはしなくても良いです。肝心なことは、あなたが楽しく描くことに慣れることが最優先事項です。

 最初の5~10作品は、なにも余計なことは考えないで、進んでいきましょう。初めからいろいろ考えてしまうと前に進んでいけずに、挫折につながってしまうからです。

 そして、やがて描くことに慣れて来ましたら、鉛筆デッサンや鉛筆画にとどまらず、あらゆる技法(油彩・水彩・アクリルなど)に共通していることがあります。

 それは、あなたが各種展覧会や公募展への出品を目指すのであれば、あなたの制作する画面を使い切って、作品全体を魅力的に仕上げられなければ、入選できないということです。

 具体的には、「構図」を研究して、作品制作に取り掛かる以前に、充分に「構想を練る」ことが重要なのです。何となく描いた絵や、モチーフだけが上手に描けている作品では入選できません。

 この部分については、次の関連記事2つを参照してください。観てくださる人を魅了し、審査員をうならせるような作品を制作することを是非実行してください。

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9 まとめ


第2回個展出品作品 ランプの点(とも)る静物 2000 F30 鉛筆画 中山眞治  

 絵画教室は、初心者から上級者までのアーティストにとって貴重な学習の場です。
 
 絵画教室での学びは、自宅での学習と比較して多くの利点があり、その効果は数多くの成功事例や生徒の声を通じても明らかです。以下に、絵画教室の選び方から得られる利益までをまとめた要点を紹介します。

(1) 絵画教室の選び方:


・教育方針とカリキュラムが、自身の学習目標と一致しているかを確認。
・講師の経験や専門性、教え方と作品も事前に確認する。
・クラスのサイズや環境、モチーフを含めて設備の整った学習の場を選ぶ。
・受講料やその他のコストを予め確認し、予算に合わせて選択。

(2) 絵画教室で学べるデッサンの基本技術:


・線の描き方、形と比例、陰影の表現など、デッサンの基礎をしっかり学べる。
・実践的な指導により、技術の正確な習得が可能。

(3) 上級技術へのステップアップ方法:


・自己表現の探求と複雑な構図や構成の習得。
・実践と反復を通じて専門的な技術をマスター。

(4) 絵画教室での学びが自宅学習と異なる点:


・直接的なフィードバックと質の高い指導。
・コミュニティとの交流を通じた学びやインスピレーションの獲得。

(5) 絵画教室の成功事例と生徒の声:


・生徒の技術向上や創造性の発展、アートコンテストでの受賞など、具体的な成果。
 
 デッサン教室を活用することで、技術、創造性、自己表現の各面で顕著な進歩を遂げることが可能になります。

 これらのポイントを踏まえた上で、最適な絵画教室を選ぶことが、デッサン技術の向上において非常に重要です。
 
 ではまた!あなたの未来を応援しています。


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