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『ストレスガール』という楽曲について


もう一人の自分


ストレスガールの正体

ストレスガールは僕の中に生まれたもう一人の自分です。
その性格は僕(だら)と真逆であり、真面目で・厳格で・神経質なものでした。

たとえば、
「ここのギター誤魔化せるかもしれないけどミスってるんだから撮り直しなよ」とか、
「オートメーション(僕がちょっと面倒くさいと思ってるミックスの処理)やれば曲が良くなるって。分かってるならやりなよ。」とか、
「宿題とか、勉強とか、人間関係とか、色々なものを蔑ろにして音楽だけ頑張って完成した作品ってどうなの?」と。言ってきます。
言われた側からすれば苦しくて仕方ありませんが、一理あるのは理解できるので僕も従ってしまいます。

ボカコレ2023春では開催期間の前後でたくさんのスケジュールがありましたが、ガールの理念のもと行動し、全て遂行しました。『ストレスガール』という作品を、作品の外側でもクオリティを上げる努力をしました。

なぜこんな人格が生まれたのか。
元来「だら」は怠惰で心の弱い人間なのですが、音楽を始めて、音楽のことを本気で好きになり、本気で取り組みたいと思ったからこそ生まれた人格なのではないか。と、現在は考えています。

また、僕は「もう1人の自分」というのは自分と同じ容姿をしているイメージがあったのですが、この人格は性格が真逆すぎるので見た目も真逆な少女の姿をしているのではないかと思っています。

変読歌詞の紹介

僕の歌詞は意味も大切にしていますが同じくらい(もしくはそれ以上に)リズムや聴き心地を意識しています。その結果、言葉の省略や風変わりな言葉の結合が発生しているのだと思います。関連投稿「だら語について」

『+tic Frustrated』
ここでの『+tic』は「ぷらすちっく」と読んでいます。Aメロの跳ねる感じに馴染ませつつ、フラストレーションが徐々に積み重なっていく感じを表す言葉を探したのですが、(浅学につき)脳内に見つからなかったので言葉を造りました。

『i/新情景 触れる real/fake』
ここは自分でも気に入っているやりたい放題エリアです。『i/新情景』での『/』は「まい」と読んでますが、『real/fake』の『/』は「ぱー」って読んでます。この短い距離で同じ記号を違う読み方しちゃうのは自分の都合全開でいいな〜って思っています。

今回は比較的控えめかもしれませんね。あまりなかったです。
だら語やだら文法に興味のある方は是非関連投稿も併せてお楽しみください!

https://note.com/dara_music_diary/n/n7e2d383eb683

だら語について

挑戦したこと

この作品では、特にギターピアノストリングスに挑戦しました。
ピアノとストリングスの繊細で美しい音によって煌びやかさを出しつつも、激しめのサウンドにするためにリズムやフレーズに拘りました。ピアノのトップノートやストリングスのグンっと上がるフレーズは鋭さを意識しています。どちらも弾けない楽器だったので演奏動画を見たり同じ構成の曲を聴いたりして研究しました。

それでも破壊力の足りないところはギターで押し上げました。
イントロのリフやディレイフレーズは最初全く弾けませんでしたが、前述したとおりガールが許してくれなかったので頑張って練習しました。「頑張れなかったら嘘の曲になるぞ」って言われたので、自分の演奏姿を録画して見返したりしました。
もちろんストレスはあるし、ガールにキレてたのもあって、鋭利で攻撃的なサウンドができ上がった様に感じます。

作者の気に入っているところ

Bメロです。メロディも歌詞もすごく気に入っています。
影響力のあるガールの言葉によって僕の作品は死んだり生き返ったりします。作品の見えないところや、その核心のところまで彼女の影はチラついています。
嫌だなって思う時もあるけど「だら」が目を逸らして埋めてしまった色にも命を宿してくれるのはガールの良いところです。
身体を共有しているからこそできる作風だと思っています。

ぐるぐる世界が灰になっていく
僕の御霊は乖離 堕ちてさ
貴女の世界へと埋まっていく
"意味"の中まで入り込んでいる

貴女のよく知るiの中で
消された色に命をつけて
次のリズムでiを刺して
痛むくらいが__。

(ストレスガール / だら)

さいごに

この曲は弱い僕と正論ガールのバトルソングです。
最近は音楽意外の私生活にも彼女が干渉し始めてきて更なる熱戦が繰り広げられる予感がしています。


ここまで読んで頂きありがとうございます。
本当に、本当に嬉しいです。

今後も自分の作品や音楽に対する考え方を綴っていこうと思っていますので、よかったらまた覗きにきてくださいね。

だら

YouTube

ニコニコ動画:https://www.nicovideo.jp/watch/sm41948057  




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