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蝕まれた男

嫌な予感がずっとしており、最悪を更新し続けているわけだが、イルベルドと対峙しているところに潜入部隊を救出したアルフィノが彼らと共に合流しに来てくれた。今ユウギリが救出支援の飛空艇を呼ぶために連絡を取ってくれているらしい。

救出つったって解放軍のみんなが乗れるような飛空艇を帝国領に今すぐ回せるとも思えないし、どうしたらいいんだマジで??ムービー内ではまじで虐殺されてて命が残ってる解放軍の方が極めて少なそうだが。

ここはここで因縁すぎるしよお…。もうお腹いっぱいだよ…。

アルフィノ優しすぎる。流石に優しすぎるよ。そして理性があり知性もあり、アルフィノはまじで総帥閣下足りえるよ、今まさに。

これのどこが勝利なんですか!?!?!?!?お前の!!仲間の!!解放軍が!!今まさに死んでるんだよ!!

ここでイルベルドが竜の眼を取り出す。

わっ…忘れてたァ…!(ガチで忘れてた)そういやバトルで使ってなかったね?!自分の強化に使うもんだとばかり(使えるか知らないが)思ってたけど音沙汰ないからすっかり忘れてた。

やばいよやばいよ~って出川が頭の中で騒いでる。今シリアスなシーンだから引っ込んでもろて(風評被害)

この言いざま、イルベルドはまじで祖国奪還という名の復讐に身をやつしてきたから、同じ熱量で道を歩んでない人たちのこと全員が憎いんだ。仲間なんて思ってないんだな。今更気付いたわ。

そりゃあ……イルベルドには全てを捨てる覚悟、あるよな。妻も子供ももういないんだから。…。

あ~~~~あ…………覚悟を決めた人間ってのはマジで誰にも止められないね……。それが最悪な方向に舵を切ってたとしても……。進撃の巨人の話を定期的にしちゃうけど、アルミンのセリフに「何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人は、きっと…大事なものを捨てることができる人だ」っていう言葉があってさ。イルベルドが持つ大事なものってきっともう命そのものだけなんだよな。…だからまさに決死の覚悟、決死の作戦なわけだ。勝てないよこんなん。(諦めるな)

ア…

あああ~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うわ、なに、そういうこと!?!?!??!?!うわ…頭いいな…。あのね、ガ・ブが純粋な願いでタイタンを降ろしてしまったじゃない?その話、ぶっちゃけなくてよかったんだよね。やけにしっかりストーリー差し込んでくるなあと思って。ここへの布石だったわけか。純粋な強い願いや祈りが神を降ろせるっていう再提示だったわけだね。バハムートやってない人も居るだろうから。ハハア、なるほど、いや脚本家ってかシナリオライター?の頭良すぎるな…。布石ばっちり、伏線回収完了ってか…。

毒を食らわば皿まで…。

もうなにもイルベルドを止められるものはない。話し合いの時間は彼の中では何年も何年も前に終わってたんだな。血反吐舐めて辛酸啜ってここまで来たんだもんな。その所業は到底許せるものではないし、彼が行っているのは殺戮であり虐殺だからちっとも庇えないんだけど、もしもやたらればを考えてしまう。もし何かが違えば、イルベルドとラウバーンが肩を並べ合って祖国を奪還するような…そんな日があったのかもしれないなあと、そしてそんな日は決して、二度とこないんだなあと。

イルベルドの絶望を思うと胸が苦しいな。妻子を失って、友で仲間だと思っていたラウバーンはアラミゴ奪還に踏み切らないウルダハの政治に携わっていて、それを裏切りだと感じて、立ち上がらず日々を惰性で生きる同郷に失望して…。もちろん、ラウバーンがアラミゴ奪還に向けて何もしていなかったかというとそうじゃないと思うし、惰性で生きる道を選んだ同郷の人々が実はその胸に静かな闘志を燃やしていたかもしれないし、本当にただ生きるだけになっていたとしてもそれは責められることではないんだけど、でもイルベルドの見る世界はそうだったんだよな。自分たった1人の戦いだったんだ。

イルベルドは今まで見たことのないような狂気的な笑顔を浮かべて竜の眼を両手に飛び降りる。「案外...事切れる時は、ほっとするのかもな…」という進撃の巨人のジークというキャラクターの言葉があるけど、イルベルドは復讐に向けて自分ができることを完遂して、そしてとうとう絶望という地獄から解放されたんだな…と思った…。

そのままおそらく落下し、即死したイルベルドの絶望も命も喰らい、竜の眼からはすさまじい光が放たれる。

何も止められず、ここまでイルベルドの思惑通りすべてが進んだ。そういえばローレンティスやユユハセは生きているのだろうか?生きていたところで、だけど。

今の問題は逃げ切る前に神降ろしが完了してしまうかもしれないということ。ここでトゥプシマティの杖を持ったパパリモが、自分が時間を稼ぐと言いだした。

パパリモはどうやら蛮神の封印を試みてみるつもりらしい。バハムートに対峙したルイゾワのように。

そこへ飛空艇に乗ってユウギリたちがジョシュアたちを脱出させようとやってきた。時間の猶予はない。が、パパリモ1人だけ置いて行くなんてできない。イダの気持ちも同じだった。

あ~~~~~やだやだやだやだずーーーーーーーーーっとあった「パパリモが退場しちゃうかも」という不安が現実になりそうで本当に嫌!!!!!!!イダにしかできない役目が何か知らないけど、それをやり遂げるイダを見守るのがパパリモの使命なんじゃないすか!?!?!?!?

これを聞いて真っ先に動いたのはサンクレッド。サンクレッドはイダを肩に担いで飛空艇に飛び乗る。

辛すぎる。嫌だこんなの。今生の別れみたいじゃん。違うよね??泣きそうになりながら読み進めていたら、2択が出てきた。

こ、こんなん下一択だろうが!!!!!!!!!!良かった!!!!残れる!!!!助けられる!!!!!!!!!!マジで声に出して喜んだ、ここ。助けられるんだ!よかった!まだパパリモ退場しない!!――そう思った瞬間が私にもありました……。

ジョシュアの言葉を聞いたパパリモは辛そうな顔になり、間髪入れずに魔法を無防備なジョシュアに放った。

その威力のまま飛空艇に吹き飛ばされたジョシュア。そして飛空艇は浮上する。イダもジョシュアも残りたいと望んだのに、いや2人だけじゃない、きっとみんな残ってパパリモと戦いたかった。けど、パパリモだけを残して飛空艇は行く。

もうこの辺から涙止まらなくて嫌だった。私はグリダニアスタートで、ずーっとイダとパパリモとやってきたんだよ…。物理的に供に入れた期間は長くはなかったけど、でもそれでもイダとパパリモと同じ任務があったりすると嬉しくてさ。暁の血盟の中の、ホームみたいな。ね。

イダに別れを告げるパパリモ。ふたりめの相棒、という言い回しが気になるけど……。じゃあひとりめの相棒は誰なんだろう。

パパリモは名杖トゥプシマティを掲げ、魔法を展開し始める。

ルイゾワがバハムートを封印しようとした、あの球形の封印式だ。空がまばゆく光る。光の中、やはりルイゾワの一番弟子であるパパリモは、その表情までルイゾワを追うように、微笑を浮かべながら光の中へ消えて行った。

ルイゾワと違うのは、どこか悔しさもにじんでいるようなところか。イダの成長を、行く先を、まだまだ見たかったんだろうなあ…。ルイゾワももちろんアリゼーやアルフィノの行く先を見たかったと思う、けど、ルイゾワは「できることをすべてやり切った」というようなそういう表情だったから。辛い。辛いよ!!!!!!!!!!!!!!!なんでだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!ずっと一緒に居させてよ!!!!!!!!!!!!!!!!

さよならなんていいたくないよ。

――そして封印式は完成したのだ。

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