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私の針仕事Forever


三人で過ごした日々をもう少しだけ書こうと思う

もし引っ越してなっかたら
今でもズーッと
集まってパッチワークしてただろう

三人ともいつの間にか
教える立場になっていたのも
絆が深まった要因かもしれない

生徒と先生の関係だと
どうしても上下関係を崩せないから

お金を頂いて教える様になったのは
一番年下の私だったから

教室の運営の仕方や段取り
どんな作品が喜ばれるか…etc
問われるままに
ちょっとだけ先輩風を吹かせたりして(笑)

私以外の二人は公民館活動の延長で
地域のお年寄りが対象だった

人数分の材料を用意して
一斉に同じ物を作って貰う方式

私は何パターンかのキットを用意して
各自好きな物を選んでもらう方式から
スタートしたので
後に自身を苦しめる事になる

まあ、それはさて置き…

教室を開くと
多かれ少なかれ問題が発生する
三人が集まると其々が
堰を切ったように語り出す

そこで問題を解決して貰おうと思っては居ない
ただぶち撒けるだけでスッキリするのだ
ホント女は単純‼︎
でもこんな合理的で安上がりな方法は無い

男の人の様に自尊心を隠すお酒も要らないし
真剣に聴いてくれなくてもイイのだ
勝手に吐き出すだけでスッキリ出来る

きっと何処かで
解決出来るのは自分だけ!と分かっているのだ
ヒントを貰えればそれでイイ。

こんな調子なので
三人で月1回集まって勉強会をする様になったのは
自然な流れだった


たいてい年長のYさんの家に集まった
一人暮らしで静かな環境なので
気兼ねしなくて済んだから⁈

午前中から集まって
近況報告やら新作を見せ合ったりして
お昼は
台所を借りて
一緒に何か作って
ゆっくりランチ
ちらし寿司だったり
鍋だったり…
それも楽しみの大事な要素だった

そして午後からは
一緒に教室の宿題をしたり
アイデアを出し合ったりした
勿論ティータイムは忘れない

2年に一枚提出しなければならない
大作を作る時は
必ず三人で意見交換しながら
個性をぶつけ合い
健闘を称えあった

大袈裟に聞こえるかも知れないが
2年掛けて仕上げるには

それだけの時間を賭けるに値する
信念みたいなものが必要になってくる
多くの人に見て貰うのが
前提だから
生き方、生活観も含めて
人間性が出てしまう

素材選びからデザイン、配色、構成
何よりテーマが重要❣️

最初から完成図が見えている事は少なく
縫い進めながらデザインを変えたり

特に最後のボーダーを決める時は
作品の印象に大きく影響するので
皆んなの意見は必須だった

私達三人とも和布を使うのが
好きだったので
2年に一度の展示会では
私達が中心の和のコーナーが
出来てしまった

三人が寄ると可能性がどんどん大きくなった

パッチワークを地域に広め
根付かせる事も出来たし
三人展をやりたい!という夢も叶った
公募展でも其々が何度も入選出来た

一人ではとうてい叶わなかった夢を見た

この出会いには感謝しかない❣️

飽き性だった私が
今でも飽きずに続けられるパッチワークは
奥が深く横も広い
気の合う人との出会いも多い

これからも色々な形で
パッチワークに関わって行きたい
新たな出会いを求めて❣️❗️


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