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【ご紹介シリーズvol.4:集中発酵プロセスリーダー アリフィンさん】

みなさま、こんにちは!
カカオ農家の方々にスポットを再度当てたい!という思いで始めます、久々のご紹介シリーズのvol.4はアリフィンさんです。

現在収穫期真っ只中のこちらでは、毎日カカオ豆を発酵させ、乾燥させるという作業が続いています。ひと口に「発酵」「乾燥」と言っても、丁寧にまんべんなく混ぜるとか、毎朝カカオ豆を乾燥台に運び出し、雨が降ったら一旦ブルーシートで覆い、夕方には倉庫に地域ごとに分けて仕舞い込む・・・と、様々な作業があります。

そんな発酵・乾燥作業には現在8名ほどの作業スタッフがいますが、そのスタッフを一手にまとめているのがアリフィンさんです。アリフィンさんはvol.3でご紹介したエディさんのお兄さんです(似ていますか?)。某大手の発酵所で昔働いていたことがあり、その経験をもって2017年からKICのスタッフとして集中発酵プロセスに関わってくれています。とても小柄に見えますが、大変力持ち!

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乾燥の進捗によって毎日豆の乾燥や収納の配置が少しずつ変わるため、アリフィンさんが中心となって指示を出しながら作業を進めてくれています。しかし・・・他のスタッフがうっかり間違ってしまいそうになることもしばしば・・・。そんな時には、広い乾燥場所の遠くにでも聞こえるよく通る声で「おーーーい、違うってーーーーーー!」と声をかけています。

他の作業スタッフは若手も多く、さらにみんなKICの拠点から徒歩圏内に住んでいることもあり、アリフィンさんにとっては子どもの頃から知っている存在。自分の子どものように親しく思っているためか、どうしても檄を飛ばす際には強い口調になりがち。
他のスタッフとは「アリフィンさん、また怒ってるね」と笑い話になっていて、本人とも冗談を話す時には親しみを込めてTukang marah(「怒りんぼ」みたいな意味)とたまに呼んでいます笑。

そんなアリフィンさんですが、実は非常に子どもたちに優しいのです。過去にツアーでは、小学生のお子さんがご家族といらっしゃったこともあり、その子たちが退屈しないようにと気にかけて接してくれていました。
農園であまりに楽しそうにしてくれていたのがアリフィンさんも非常に嬉しかったらしく、「これ、お土産だ!」と言って最後にココナッツの実をプレゼントするなど、心温まる一面もあります。もちろん言葉は通じていないですが、そういったアリフィンさんの優しさに私達の活動は支えられています。

vol.1でご紹介したヘルウィン家と彼の繋がりはかなり長く、家の壁や屋根の修繕、ペンキ塗りなどちょっとした(でも家の人では難しい)作業を個人で引き受けています。私が毎年日本に戻るタイミングには、日本へのお土産でいっぱいになった重たいスーツケースを「ボス、俺が車まで運んでやるから無理せず言えよな!」と運んでくれるジェントルマンな一面も。

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よくDari Kの広報(写真右)でも登場し、パネルを百貨店のバレンタイン催事などで飾っているので、日本でも見守ってくれています笑。

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なんでもできるアリフィンさんには頼ってばかりですが、本当に頼もしい存在です。

(現地駐在員・足立こころ)


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