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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

今回の本誌ネタバレツイートの人が炎上したのは、マナー講師的な受け止めをされたからじゃないのかな

発端は単行本派と称する方の、ネタバレ防止に関するツイート。

雑誌派VS単行本派の百年戦争

元々のツイートは提案的な内容で、自分はそこまで攻撃的では無いと感じていたのですが、結果的に炎上したとの事で。
現在、元発言者(@tomapierro)は鍵を掛けてしまいました。

まあ元々、雑誌派と単行本派の争いは古えより存在し、ファンロードという二十年以上前の雑誌でもそういう呼称があったと記憶しています。
自分は雑誌派でも単行本派でもなく、気に入った作品は単行本を購入し、先が気になる場合は雑誌を購入するというルールで漫画ライフを送っています。
最近は、ヤンジャンの定期購入と講談社のDAYSプレミアムに加入してますね。後は、各種漫画アプリ。つまり連載と単行本で二度楽しむタイプ。
なので、雑誌派だとか単行本派だとか、どうも気持ちが分からない。ハイブリッド派?
それでも、両者が争う理由は察せられます。
一番大きい理由はネタバレ問題でしょうか。

そもそも、ネタバレの定義も人によって違う!

最初に言っておくと、私は悪意を持ってネタバレをする人間は下衆だと思っています。
悪意のあるネタバレで友人と縁を切った事があるくらいです。
ただ、問題なのはそもそもネタバレの定義が人によって違う事。
自分が出会った人の中でビックリしたのは、公式サイトの発表した内容ですら「ネタバレ」として嫌った人。
その時はゲームの話でしたが、その人は発売まで公式サイトの情報はシャットアウトするとの事。それはかなり徹底していらっしゃる。

ただ、その人とはネタバレの定義の違いでは問題になっていないです。当たり前ですが、お互いの許容範囲が分かればそれを意識すれば良い訳で。
顔見知りで人となりが分かれば紳士協定が組める訳ですね。まあ、ネタバレに限らず人間付き合いの基本ですよね。
ちなみに、最初に触れたネタバレで縁を切った人は、ネタバレして注目を浴びたいだけの人間だったので、紳士協定以前の問題。まあ、私だけでなく周りの人間からも嫌われていきましたが。

で、悪意のあるネタバレではなく、悪意の無いネタバレも厄介で。
さっきの私の公式情報を話す事も相手からしたら悪意の無いネタバレですが、例えば「この作品はハッピーエンドだよ」とか「序盤の伏線を覚えておいて」とか「実はこのキャラは後でこうなるので楽しみに!」とか、本人は悪気はないのでしょうが、こういうのも私からすればネタバレに感じる訳です。
ニコニコなんかも、謎のキャラに対して「謎のキャラ〇〇。一体何〇〇なんだ……」みたいなネットミームもありますね。これもネタなので悪気はほとんど無い。

更に言うと、ネタバレに関してはアニメ化の問題もあり。
さっきから雑誌派と単行本派と言ってますが、その他にアニメ派もいる訳です。
鬼滅の刃も単行本でも完結しましたが、アニメ派にすれば結末を話すのはネタバレになると。
更にややこしいのは再アニメ化した作品。
例えばダイの大冒険ですが、これは随分昔に終わった漫画で、昨今では古典的に触れられており、ネタバレなんて気にしない人が多かったどころか、一部のキャラはネットスラングになっている程だったのですが、再アニメ化によってネタバレ注意作品になってしまいました。
まあ、ダイの大冒険を知った最近の人には、ネタバレせずに楽しんでほしいですから、私は口をつぐみますがね。

Twitterそのものがネタバレ対策に相性が悪い!

閑話休題。
そもそも、テキストサイトや2ちゃんねるの時代と違って、SNS全盛の今の時代。Twitterそのものがネタバレ対策に弱いという問題が大きいです。
ネタバレ注意と書いてあっても、140文字程度なのでネタバレ部分が目に入ってしまう。
細切れツイートでも、ネタバレの部分だけがTLに流れてしまう事がある。
ふせったー使っても、ワンクリックで内容が見れてしまう。(そもそも、クリックするまでどの程度のネタバレか分からない場合が多い)
ミュート機能も不完全。ネタバレ垢をフォローに入れなくとも、リツイートで流れてくる。
ついでに、他人がいいねしたツイートすら流れてくる。
それでもTwitterで面白い漫画の感想を言いたいし、ある程度は受け入れるしかない。
話題を広めやすいのがTwitterの利点ですが、ネタバレに関しては諸刃の剣なのです。

そんな訳で、Twitterの構造上の問題なので、ネタバレが怖い場合はTwitterそのものから離れています。自分に世界を変える力はない。
漫画とかでは雑誌を買っているので問題ないのですが、ゲームや映画などはそういう訳にいかないので。
特にゲームは、これからこのタイトルを遊びますとかあまり言わない様にしています。
悪意の無いネタバレリプが来ますからね。
今のところ、フォロワーさんにはそういう人は居ませんが、いきなり関係ないところから来る可能性がある訳でして。
ただ、ネット活動が生活の一部になっている人は大変だろうなと思います。

今のネットだと、マナー講師が嫌われてるからなあ

そんな訳で、現在のTwitter全盛期では完全なネタバレ防止策は存在せず、各個人で自衛するしかない時代です。
それが正しいかどうかは別として、みんなそれを大なり小なり受け入れている。
その中で、今回のツイートが流れてきて、意外と大きな反発を生みました。
提案と言うが、ルールを押し付けているんじゃないかと。
元のツイートでは、プロフィールへの記載や投稿時間の注意。キャラ名を伏せてほしいとまで言ってましたからね。何でそんな面倒な事をしなきゃいけないんだ。そもそも、雑誌の公式発売日以降はネタバレじゃねえと。
そもそも、昨今のネットでは、適当なルールをマナーと称して広めるマナー講師が嫌われてますからね。
反発された理由の一つとして、それが大きかったんじゃないかと思います。

あと、漫画家からの反応も大きかったです。
連載中の漫画家からすれば、むしろ単行本派のネタバレ配慮よりも漫画の話で盛り上がって欲しいですからね。
今回提案された方式だと、単行本派は良いかも知れませんが、同時に作者や雑誌派のファンから見つけにくくなる訳で。
漫画家からの反対の声を受け、一気に炎上の世論が醸成されていきました。

ネタバレ配慮は考えるべきだけど

一方で「こいつは何言ってるんだ」的な、攻撃的な反応も気になりましたね。
ネットマナー講師は私も嫌いですが、今回のツイートはそこまで押し付けを感じなかったので、こう考える人も居るんだなと受け止めても良かったのではないかと。
まあ、この種のマナーがいつの間にか広まる可能性も有り、難しい所ですが。

そう言えば、以前にゆでたまご先生がネタバレツイート禁止とか言って騒動になっていましたね。あれ、結局どうなったんでしょう。
まあ、原作者の意向に沿うのは仕方ないですが、最近キン肉マンのトレンド入りがほとんど無くなった気がします。
まあ、レオパルドンの時の勢いが凄すぎただけかも知れませんが。
今の試合も、結構な塩試合な感じなんで。

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