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【事例から学ぶ】編集権を盾にした人権侵害をNHKは繰り返してきた

「編集権」といえば、NHK職員なら入局直後から研修でたびたび耳にする単語でしょう。しかし、冷静に考えてみて欲しいのですが、NHKでは「編集権」なるものを絶対不可侵なものとして捉えていませんかね?

もう少し踏み込むと「取材した結果をどう描くかはNHKが全権を持っていて、編集室は聖域だ」ってな感じの文脈で「編集権」という言葉を使っていませんか?

クローズアップ現代の捏造報道で被害を受けた、はむたさんの記事を読んで、改めて「編集権」について考えさせられました

NHKに限らずテレビ局はどこもそうだと思いますが、二言目には、TBSのオウム事件を持ち出して「放送前の素材は決して見せられない」と事前確認要望を突っぱねますよね。

私の場合、時折、コメントだけ電話口で読み上げたりすることがあるくらいで、映像とコメントを全部見せるのは科学的な監修を専門家に依頼するときのみでした。監修依頼ですら、放送用のコメントまでそのまま台本で送るのはNGだとされていました。

テレビでは。分かりやすさを重視する建前で、どうしても角度をつけて人物や事象を描いていくことになります。そうすると、多面的な要素を持っている人であっても、一面だけがクローズアップされてしまいます。しかし、本当にテレビ放送を見ている人は、そこまで単純化しないと理解できないのでしょうか?そんなこと無いと私は思うんですよね。


考えてみてください。多大な手間を払ってカメラの前でプライベートを晒した人が、オンエアでどのように描かれているか確認したいというのは正当な要求だと思いませんか?

では、ここでNHK以外のメディアはどうなのか、私がこの1年あまりのうちに経験した取材の事例をお伝えしましょう。

週刊誌の取材の場合

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