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NHKニュースクリップ(2023年7/23号)

この1週間もまたNHKの不祥事・不正が相次ぎました。こんなに不祥事の頻度が高いのって「職員数が多いから」では説明が付かないと思いませんか?

ニュースウオッチ9問題はこちらの記事に譲るとして、NHKにとっては重大な分岐点になるような事態が相次いだので整理していきましょう。


チコちゃん、で誤情報発信

まずはニュース記事等をご覧ください。

私は薄っすら関わったことしかないのですが、この番組の制作者たちは自分たちの演出に酔っている節を感じたのを今も覚えています。「めちゃくちゃな説でも、それっぽく面白く見せたら勝ち」みたいな感じが担当者からは漂っていました。

「あるある大事典」での捏造も、自分の力量に酔った陶酔型のディレクターが暴走して起こしたと言われています。

今話題になっているのは地学に関わる件ですが、NHK側の管理職にも基本的な科学的リテラシーが欠如していたからこそ、今回のような問題が起きたと言えます。

番組制作のリスク管理においては、法律などはもちろん、基礎的な学術的知識も幅広く問われます。改めて制作責任者達の学識や教養なども点検した方が良いでしょうね。何も知らん上に調べる気も無い奴、本当に多いんで。

クロ現の腐敗がさらに進む

クローズアップ現代といえば、「出家詐欺」以来、異常な放送が次々に放送されてきました。

最近特に際立って異常だったのが、こちらの放送です。

取材しないで作られた、いわゆる「こたつ記事」のようなブログもセットで投稿されていて、異常性が際立っています。

食品の値上げがなぜ相次いでいるのか?政府の対策は十分か?といった政治の責任を問うのが本来公共放送に求められる放送のはずです。

それが、もう所与の事態として受け入れて、戦時中さながらの「知恵と工夫で乗り切れ」みたいな放送を出しているのだから開いた口が塞がりません。

しかも、そのレシピも成立していないものが放送後にはアップされていました(豚肉の甘辛煮)。一応、「こたつ記事」の方では修正されていましたが、話の方向性が狂っている上に、申し訳程度に出したレシピも間違っているなど論外です。

ちなみに、翌日のB’zの放送は、エンタ・事務所とのやり取りに疑問を呈する声も出ていました。

無駄な豪華なセットと、時代錯誤な赤いソファ(レンタル価格1つ15万くらいかな?)も目を引きますが、誰にどんなインタビューを撮るかなどに関して、事務所主導でNHK側に要望が伝えられたという話もあります。

私のツテも限られていて、あまり深掘りしきれていませんが、いくらスペシャルゲストだろうと、普段通りのセットの中に入って貰うのが本来の定時番組のあり方だと思います。

こんな風に舞い上がったような番組作りで、無駄に受信料を浪費して良いわけがありません。

NHKのTwitter投稿にコミュニティノートで指摘がなされる

Twitterに新たに実装された、投稿に対して理解の補助となるような多角的なコメントを付加する「コミュニティノート」機能を巡っても事件がありました。実質的には一般ユーザー向けの「ファクトチェック」とも言えるこの機能で、NHKの投稿も指摘を受けたのです。

問題の投稿はこちらです。

要は、誤解を敢えて誘うような「釣り見出し」ってことですね。インフォメーションヘルスだの情報空間の信頼性だの参照点だの、意味不明なメタファーを弄していたNHKが、まさにWebの悪い部分を煮詰めたような情報発信を行なったことに私は呆れました。

NHK的には、Webに溢れる真偽不明の情報に対して、一定の理解の補助線を示す役割みたいなことが「公共メディア」に変質していく上では必要です。しかし、その逆を地で行って、まんまと指摘されているのだから笑うに笑えません。

今、NHKのTwitter発信をめぐっては、ニュース編責が確認する厳格化方向に変わりつつあるという情報もあります。ニュース編責が見るようになったら、釣り見出しの類はますます大きな責任問題になります。

協会内では「インプレッション数が云々!」と全く無意味なKPIを追っかけては大騒ぎしています。そんな愚かなことをしたら、公共メディアとしてのNHKの存在意義を毀損することになると、一刻も早く気づくべきでしょう。

猟奇の歌「まやまやぽん」はアステカ文明への偏見も生んでいる

子ども向けの、とある歌が物議を呼んでいます。

生贄だの心臓摘出だの、相当に猟奇的ですが「クセになる2分20秒の体操動画」としてNHK広報は浮き足だったツイートをしています。

この番組、恐らくこの展覧会関連です。

教養系の番組だけでなく、子ども向け番組ともタイアップすること自体はむしろ良いことだと思います。

しかし、果たしてあの歌で古代メキシコの価値を伝えていると言えるのでしょうか?

歌とCG(アニメ)があるってことは、通常は、委嘱に出すためにさまざまな審査を通さなければなりません。委託先プロダクションが作るにしても、数百万単位の経費が掛かっているのは間違いありません。その内容が本当に適切かどうか、NHKには確認する責務があります。

確認した上で「まやまやぽん」が出たのか、それとも、確認せずに出たのか。真相は不明ですが、これもまたNW9と相似形の問題なのは間違いありません。

もし宜しければサポート頂けると幸いです。取材費の他、Twitterのプロモーション費などNHK健全化の為の取り組みに活用させて頂きます。