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NHKニュースクリップ(2024年3/17号)

受信料を巡って、重大な判決が出ました。「割増金」が認められたのです。

紅白に端を発する不払い以降、NHKは訴訟で契約を取る方向で収益を増やして来ました。受信料の減額によって500億円以上も減収が見込まれる中、今回の訴訟も、TV視聴可能世帯から漏れなく取るための一手だと思われます。

しかし、そもそも家にTVアンテナもディスプレイ(受像機)も無い人がNHK職員の中にすら増えていますから、効果は限定的でしょうね。

新プロジェクトX、ラインナップの不思議

放送開始が近づき、「新プロジェクトX」の広報発表が行われました。

「スカイツリー」、「カメラ付き携帯電話」は事前情報通り。しかし、3本目は意外でした。

「約束の春 ~三陸鉄道 復旧への3年~」

とあります。もちろん、これも大事なプロジェクトかとは思いますが、誤解を恐れずに言えば、若干ニッチなテーマで、全国区の話題ではないでしょう。3月でもないので、タイミングも不思議です。

色々探りを入れてみると、他にも地域に根ざしたプロジェクトも扱う予定とのことで、それ自体は歓迎すべきです。

ただし、番組の立ち上がり当初は、全国区のネタで認知度を上げるのが定石です。また、震災や戦争は、より多くの方に見て貰えるようにタイミングも図るのが重要です。

敢えてこのラインナップにしたのは、H氏を始めとする旧プロジェクトX人脈が、「プロジェクトX」という看板そのものに絶大な自信を持っているからかもしれません。

新たなNHK人事制度が示される

前田時代の大失敗を経て、ようやく新人事制度が示されました。詳しくはNHK内で周知されると思うので踏み込みませんが、地域職員とデジタル職員の実質廃止(NHK的には“見直し”)以外に、功労金の廃止、シニア待遇回復なども盛り込まれています。

【3/18午後追加】
地域職員については、制度としては存続するものの、全国→地域の変更は実質廃止っぽいです。また、地域限定での異動の可否も見えていません。また、地域職員の育成方針は色々変わる模様です。

デジタル職員も、技術に一元化されるものの制度は存続って表現が適切かもしれません。当初の構想を考慮したら廃止だと私は思いますが…

私が引っ掛かったのは、若い世代の待遇は据え置きか相対的に悪化、一方、即戦力で投入できるシニア(再雇用)はダイナミックに待遇改善を図っている点です。原則全員再雇用、給与もアップします(前田時代にカットされた分の埋め合わせと言うべきか?)。

確かにシニア層無くして成立しない段階までNHKは至っていますが、こんな持続可能性が無い方策を取ってどうするのでしょうか?若手の流出が更に深刻化すると思います。

また、廃止された「基幹職選抜プログラム」(毎日新聞で、管理職登用試験と誤報されたもの)については、「不公正だった」と外部機関の調査でも明らかになったとのことです。会長会見では触れられていませんが。

その責任の所在を明らかにし、歪んだ人事の是正を図らずして、NHKが再生する事は無いでしょう。

ローカル放送の整理縮小も進む見通し

地域サービスの充実を謳い、拡充してきた金曜730も拠点局に集約する方向とのことです。要員不足で、地域やら何やら言っていられない状況だそうです。

私は新人時代をBK管内で過ごしたので、実は730を県単で出した事はありません。しかし、要員が少ない局だったので、AK・BK応援と野球・選挙・610でいっぱいいっぱいでした。

今どうなっているか分かりませんが、登板機会の減少傾向はこの10年ずっと続いていましたので、更に拍車が掛かった形でしょうね。

【メンバーシップ】原稿漏洩問題に動きか?

スローニュース等に寄稿されている記者の方が、原稿問題に言及していました。

怪文書自体は私も何度か言及してきたものと同一ですね。新聞や週刊誌が報じていなかったところ、大手媒体で活躍されてきた方が話題にしたという事で、動きがあるかもしれませんね。

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