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NHKニュースクリップ(2024年2/4号)

今週は、聞きしによれば、私がXとメンバーシップで仄めかした重大事案がNHK内でも炎上していたとのことです。

様々なバリエーションの怪文書が、NHK内部だけでなくメディア内で飛び交う事態となっています。それぞれ微妙に内容が異なり、また事実に反することが含まれていたり、核心に迫る情報が意図的に隠蔽されていたりしますが、ざっくり言えば「私利私欲のために取材情報を横流しした輩がいるのでは?」ということですね。

怪文書(イメージ)

今回の事案、私の元に届いた情報を総合する限りでは「NHK職員と元NHK職員が結託している疑惑」と「NHK特有の転勤や人事異動を巡るえこ贔屓と、内部で渦巻く不満が影響した可能性」の2点が過去の不正とは異なる点でしょうかね。しかも、怪文書に記された名前を調べると、意外に若手が絡んでいるという…

私も個人として出来ることには限界があります。一旦、事態の推移を見守りながら、他にも数多あるNHK関連の懸念を見ていきましょう。

NHKがフェイクを発信 ニュースのサイレント修正がまたも

NHKは「フェイクニュースの駆逐」をやたらと主張していますが、NHK自身がフェイクを発信して、秘密裏に修正するケースが相次いでいます。

細かく点検していくと、東京だけでなく地方でも事例が多数見つかります。例えば、こちらは特にひどい事例です。

現在は「参加者たちによるトークセッションが行われ、交雑種がどこまで広がっているのか遺伝子の解析も含めた調査を継続すべきだとか、固有種とすみ分けできる環境の整備を進めるべきだとの意見が出されていました」と記述されていますが、実は、当初は異なる内容でした。

この方のご指摘があった後に、NHK NEWS WEBのスクリーンショットを私の方で保全したので、公益のために引用致します。

当該ニュースの当初の内容

確かに「交雑種だけが生息する地域をつくり、固有種とすみ分けできる環境の整備を進めるべきだとの意見が出されていました」という記述があります。これは、全く意味が異なる話で、フェイクニュースです。

意図的にフェイクニュースを発信したのではなく、記者とデスクの理解力が死ぬほど低かったから起きた事案だと私は想像しますが、こんなレベルの情報発信を行ったばかりか、修正の詳細について補足の記述を行わないなど言語道断です。一般のWebメディアなら、修正履歴も入れますよ。

ネット進出 政府がパブコメ募集

取材力が乏しい上にWebの最低限のマナーも理解していないNHKが、ネット配信からカネを取ろうと画策しています。

いまいち今後の行方が読めないのですが、新たにネット契約でも用意するということでしょうか?それとも、既存の受信契約者の課金額を増やすのでしょうか?

政府もパブコメを募集しているので、私が送ろうと思っている内容を一旦ここに書き出してみます。

「報道サイト(仮)」に人手をかけるべきではない(意見)

私は「報道サイト」など不要だと思います。

端的に言えば、今のNHKのネット配信って、カネ貰っても読むに値しないレベルのものが多すぎるんですよね。放送原稿を単に文字起こししただけのものに、質の低い画面キャプチャ画像が載っかってるだけの不親切なコンテンツがほとんどです。

では読み物としての色が濃い「政治マガジン」などが出版社系のメディア並みの読み応えを提供しているかといえば、他社政治部の面々も酷評するレベルの浅い水準に留まっています。

それなら、放送原稿とは別に、読むに値するレベルのテキスト記事を作れる体制を構築するべきか?というと、です。公共放送の本来業務を超えていますし、取材も原稿のOK出しも全く違うスキルが必要となるため、今NHKにいる人財(※最近、人材に表記が直ったらしいです)では対応できません。

これから受信料収入も大幅減少が見込まれる中、そんなことに割くリソースなどどこにあるんでしょうか?

私は、汎用原稿・番組の字幕情報と、AIで適当に抜粋したスクショでも載せるようなオートメーション化したサイトだけに留めるのが合理的だと思います。これなら、放送が良くなればWebも良くなる循環が作れます

放送局なんだから、放送だけで勝負すれば良いんです。教育コンテンツだって、必要ならライセンスだけ民間に供与してやってもらえば済む話です。教育を隠れ蓑にしてWebを拡大するのも止めるべきです。

NHKドラマと脚本問題

次は、日本テレビのドラマを巡ってハレーションしている、ドラマの原作と脚本家の関係についてです。

実はNHKも大きな訴訟を経験し、敗北しています。

改めて講談社のコメントを読むと、NHKもとんだ勘違いをしていることがよくわかります。

裁判のなかで、証人に立ったNHK幹部は、脚本の確認について、「放送局として、我々が作る編集内容に関して第三者が口を出せるということを認めてしまうこと自体が認められない。ほとんど検閲に当たります」と述べました。管理委託を受けている出版社が、原作者の意向を受けて脚本に意見を述べることを「検閲」と捉えていることに、私どもは衝撃をおぼえました。

『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』に関してNHKより提訴された裁判に対する講談社の見解より

この認識、恐らく今回の日テレの対応とも共通していると思います。

確かにNHKだけでなくテレビ局はTBSのオウムビデオ事件を受けて、事前に放送前の内容を開示することに対して極めて消極的です。何かあると、オウムビデオ事件を引き合いに出して情報の開示を拒否します。

創作・著作権についても、テレビ局は同じロジックでこれまでも好き勝手してきたのが実態なんですよね。多くの場合、テレビ化されれば売り上げも増えるので黙認されてきたわけです。

NHKも例外ではない 押し潰された原作者の思い

あるOBからは、こんなエピソードも寄せられました。

数年前ですけど、NHKドラマに関して、大物作家に雑談のついでに感想を伝えたら、「周囲の親しい人間(友人・制作関係者・編集者)が全員改変に呆れ果てている」と怒りだし、納得していない模様でしたよ。

OBからの情報

出版不況が深刻な今、ドラマ化だけでなくニュース・番組で書籍が紹介されれば、販促の材料になります。同様の効果をマーケティング施策で実現しようとしたら利益が残りません。だからこそ声を押し殺しているケースは、NHKドラマに関しても多数あると思います。

「かんぽ問題」 朝日新聞が行間で仄めかしたこと

ある意味、NHKの腐敗の原因となったNHK経営委員会に大きな動きがありました。委員長の森下氏が退任するというのです。

この「かんぽ」問題、当時、NHK内部ではかなり議論を呼んでいました。私は大型企画開発センターという、クローズアップ現代も管轄する部署にいましたのでよく覚えています。

朝日新聞には次のようにあります。

この問題で経営委の議事録開示を求める声が上がったが拒否した。情報公開を扱うNHKの第三者機関が2度開示すべきだと答申し、21年7月に会議の内容を記録した文書を情報公開請求していた朝日新聞に全面開示する結果となったが、公共放送の情報公開のあり方が問われた。

朝日新聞の当該ニュースより

議事録開示の拒否とありますが、当時私が聞いたのは、「NHKが黒塗りで開示しようとした」という話です。「知る権利に応えることが存在意義の公共放送が黒塗り開示など絶対あってはならない」と憤る声をよく聞きました。

最終的には開示されたことで守るべき一線は守られたわけですが、朝日新聞の記事内容には、行間にこの経緯が仄めかされているように感じました。

経営委員会は放送に介入しない、とされています。しかし、理事をはじめ協会幹部の首根っこを掴んで服従させていたのが実態です。森下氏は、恐らく今後何も語らないと思いますが、裏で何を行っていたのか詳らかにされることを祈ります。

前田の乱 元内部監査室長の案件は裁判不可避か

稲葉会長になって1年、NHKもマトモになるのではないかと期待してきましたが、事態は悪い方向に進んでいます。

どうもこの問題、裁判まで発展する可能性が極めて高いようです。

現在の執行部では「NHK内のラスプーチン」なる人物が暗躍していると噂されますが、裁判を通じて何か明らかになるかもしれません。

本来そこまでの権限を持つ立場ではない者が事実上決定権を握り、「放送と同様」に従って次々にサイト閉鎖の指示を出していると聞く。陰でアイヒマンとかラスプーチンなどと揶揄する人もいる。

境 治氏の記事より

私は前田時代までしか知らないのですが、今の方が遥かに酷いという声が各所から聞こえてきます。公共放送の本来の役割など無視して、内部抗争ばかりが過激化していきそうです。

クローズアップ現代 桑子アナの放送“冒涜”行為

多くは語りませんが、副調整室の卓に、桑子アナウンサーがケツをのせて神妙な顔をしている写真がYahoo!に掲載されていました。

せめて、立つか、PD席・スイッチャー席に座っていれば良いと思うんですよ。撮影したフォトグラファーに悪意は無かったかもしれませんが、日々、卓が戦場だった私からすると許せません。

現場に立ち会っていた職員も、何とも思わなかったんでしょうね。

そんなスタンスで仕事をしていると足元すくわれますよ?

【メンバーシップ】週刊誌について雑記

最近、文春新潮だけでなく、女性誌も含めて週刊誌の暴走みたいな話が世間で盛り上がっています。そこで、あくまで私がお付き合いしている範囲で思うことを書き連ねてみます。

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