【検証】NHKが報じたジャニーズ局舎内性加害のニュースを読む
2023年10月9日、衝撃的なニュースがNHKで報じられました。NHK放送センターの局舎内でもジャニーズの性加害が起きていたというのです。しかも「ザ少年倶楽部(ショークラ)」出演をちらつかせて少年を誘引していたとも。
ただし、このニュースについては、一部の古参ジャニーズファンから真実性について疑問を投げかける声があがっています。当のジャニーズ事務所も「虚偽だ」と仄めかす声明を発表しており、情報が錯綜しています。
本論の前に私の見立てを述べますと、「起こりうる」です。また、仮に今回証言された方の真実性が保証出来なかったとしても、類似の事案はほぼ確実に存在していると思います。
本件、私の入局前の事のため多くは想像になりますが、軽く検証してみます。
事務所に所属しない部外者でも局舎には簡単に入れた
まずよくSNS上で目にした疑問は「NHKのセキュリティ的にあり得ないのでは?」というものです。
これについては、2002年はザルだったので番組名を伝えたら、子どもならフリーパスで入れたと考えられます。
2002年といえば、磯野事件(紅白等を巡るエンターテインメント番組の巨額不正経理事件)が弾ける前です。週刊誌等の目は今より緩く、また、少々のスキャンダルなら揉み消せる政治力がNHKにはありました。ですので、今から比べれば大らかなものでした。
かくいう私も、近い時期に、就職のためゼミの教官が紹介してくれたCPにESの相談へと訪問した事がありますが、受付で用件を伝えるとすぐに通されました。しかしCPは試写か打合せが長引いていたのか、ばらえ亭で2時間くらい待たされた記憶があります。
この間、歩こうと思えば自由に局内を歩けました。入館証も特に貰わなかった記憶があります。
昔は一般の方の食堂利用も可能でしたし、もっと開かれていたのです。
芸能事務所関係者は特別
2015年以前は、事務所のマネージャーとなると扱いは特別でした。
セキュリティが多少厳格化しても、職員が登録さえすればマネージャーには5枚・10枚とまとめて入館証を発行して配る事が出来ました。
今は、全部本人確認が必要ですが、タレントはもちろん手続きが不慣れなメイク・スタイリストの方もよくいらっしゃいます。マネージャーに束で渡しておけば対応の手間も省けますから楽だったんですよ。
2002年ごろを想像しますと、「〇〇事務所です!」と一言いえば簡単に誰でもノーチェックで入れたと思いますね。想像ですが。
リハ室が少年倶楽部専用になる前のこと?
これも確たる事は言えないのですが、ニュース原稿を読み解くと、当時のタレントスカウト事情やテレビの出演者事情が伺えます。
この記述、少し噛み砕くと、こういう事だと思います。
要は、「ザ少年倶楽部」等の番組出演をちらつかせて事務所がスカウトした少年を、NHKのリハ室でダンス稽古に参加させて見極めていたという事ではないでしょうか?
幼少期に私がテレ東で経験したこと
かくいう私も幼少期にテレビ東京系の番組に出演した事があるのですが、出演者のひとりが病欠してしまうアクシデントが起こりました。
この時、スタッフは近所の野球場で練習していた少年を交通費¥5,000でスカウトして、即席の野球選手モノマネ少年としてタレントに見立てて出演させていました。
昔のタレントのデビューに至るまでのエピソードを聞くに、こうした事は珍しくはなかったと思われます。「テレビに出られるよ」と言われたら、当の本人も親も警戒はしない時代でした。
「ザ少年倶楽部」を巡っても、事務所に正規所属する出演者ではなく、筋が良さそうな少年をテレビをだしに渋谷界隈でスカウトしてきて、リハ室等で見極めていたんじゃないでしょうかね?それなら、業界の慣習からしても考えられる話です。
NHKやジャニーズからの詳細な説明で、この辺は明らかになるでしょう。
犯行現場のトイレはどこか?
最後、犯行現場については、私の想像が独り歩きしても困るのでメンバーシップ領域にします。
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