Wu-Tang Clan『Enter the Wu-Tang 36 Chambers』(1993)

庸平がウータン×ビートルズのマッシュアップ盤を見舞いでくれた。
これを聴いていて、やはり本作も自宅から持ってきてもらうことに。なんせ僕が一番好きなヒップホップのアルバム。だけど、同時にウータンは劇薬なのだ。
脳へのダメージがあるかもしれない。本気で不安になるくらいの衝撃をこの盤からは受け取ってきた。ところでECDが本作のレビューで「不安を感じさせるものこそ美しい」という岡本太郎の言葉を引用していて、まさにその通り。
横になりながら、漲る美しさに圧倒されて涙が出てきた。
騒ぎを起こすぜ！と言ってゴーストフェイスがラップを始めるその瞬間から最高の美が現出する。
ギャギャと音が鳴りドラムが雪崩れ込む。
RZAの眼を通して描かれるスタッテン島は過剰なエネルギーが渦巻いている。
メソッドマンが一番好きだと思うがU・ゴッドだってスーキだ。全曲最高と言わざるを得ない。
このアルバムや彼らについてはこの後も書くと思うけど入院中も36房に入っていた記録として。
ウータンのドラマも全部見なきゃ！