住宅地での花火は許されるのか? 余談

 

 この記事は自分の書いたお上品な記事の補足です。上記記事を読んでから本記事を読むことをお勧めします。この記事は騒音被害者目線で書かれているので自分に合わないと思う方はブラウザバックを推奨します。

 住宅地での花火はとても迷惑です。花火の音と言っても線香花火、ロケット花火、打ち上げ花火でかなり音の大きさは変わりますが共通して変わらないものがあります。それは声です。日が沈み昼とは違う住宅街、人通りは少なくまるで辺り一帯が自分の物であるかのように錯覚させられる風景に子どもは勿論大人もテンションが上がることでしょう。綺麗な花火はさらにそのテンションをアップさせ子どもから大人までみんな大きな声を出すようになります。「わー!!!」叫びます。ついでに走り回ります。騒ぎます。

 私は長い間公園の前に住んでおり数多くの花火をする人たちを見てきました。例外なくみんな物凄く大きな声を出します。映画のワンシーンのように静かに手持ち花火をしながらボソボソと語らう・・・なんて人は殆ど居ません。

 生活様式の変化とともに花火をする時間帯も大きく変わりました。以前は日が沈むのを待ちわびた子どもたちが少し薄暗くなってきた頃に公園に集まってきました。多くの人はそういう光景を思い浮かべるでしょうか。しかし、今は小さい子連れの家族であってもかなり遅い時間から花火を初めます。9時ぐらいを想像したでしょうか?そのぐらいの時間にやってくる家族もいますが、10時11時は当たり前、遅い家族は0時過ぎに幼稚園児を連れてやってきます。

 友達だけで花火をしに来る人達はもっと遅いです。3時に打ち上げ花火が上がったことも何度もあります。朝の5時に起こされたこともあります。そして、夏だけではなく冬にも花火をします。オールシーズンです。

 深夜にやってくる集団。何歳ぐらいを想像したでしょうか?大学生や社会人・・・だけではありません。中高生を中心として未成年も多くやってきます。爆音のバイクや自転車でどこからともなく集まってきます。中には盗んだ自転車の子もいます。実際に盗んだ自転車と記念撮影してから警察官に連行されていったのを目撃しました。

 ここまで音の話をしてきましたが具体的にどのぐらいの音をイメージしたでしょうか?ネット上では「花火の音が聞こえてくるような家は欠陥住宅だからお前が悪い」「耳栓しろ」と言う意見もたびたび目にします。

 実体験をお話します。深夜3時に打ち上げ花火で起こされた時の状況です。距離は花火まで30メートルぐらいです。窓はペアガラスです。昼間は家の前を車が走っても気づかない防音性能です。耳栓をしていました。モルデックス社のもので優秀な遮音性能で騒音被害者の間では愛用する人も多いです。目の前のテレビで喋っているセリフがはっきりと聞き取れないぐらいになります。

 これだけの対策をしていても打ち上げ花火の音で目が覚めました。そして花火をしていた集団の騒ぎ声は聞こえてきました。夜間の花火の音と騒ぐ声は強烈なのです。

 次に、周りとのコミュニケーションがとれていれば許されるのかという点について触れたいと思います。元記事では「許される」と言いましたが許される場合はかなり限られていると思っています。

 普段から仲良くしている、誰も文句を言ってこないというのは不十分です。怖くて苦情を言えない、無用な軋轢を生みたくないから我慢しているだけの人はとても多いです。

 年に数回程度の音ぐらい我慢するべきだとか、自分は気にならない、息苦しい世の中になった、迷惑をかけても構わない知ったことではないという考えの人には永久に理解されないでしょう。しかし、騒音のストレスは確実に溜まっていきます。避けられるはずだった恨みを持たれるというのだけは覚えておいて貰いたいです。

 ここまで読んで頂きありがとうございました。

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