福岡市の騒音が原因の事件

19歳女性の部屋の郵便受けに包丁 近隣41歳男を逮捕「部屋の音に耐えられず嫌がらせを」福岡市

 騒音が原因の事件がまた起こったようです。このような事件が何度起きたら法整備されるのでしょうか。騒音問題のもっとも理不尽なところは騒音被害者が加害者になってしまったときにやっと問題として認知され、被害を受け続けて来た方だけが処罰されるというところです。

 念の為に断りを入れておかなくてはいけません。この手の事件が起きたときあまり続報はなく真実は不明のままになります。なのでこの事件で集合住宅における受忍限度を超えた騒音が本当にあったのかは分かりません。

 私達は短い報道の文章から推測することしかできないし書いてあることが全て真実とは限らないです。みんなが思っているよりは報道はいい加減です。

 脅迫を受けた側は19歳の女性だそうです。実は私の部屋の真下にも19歳の女性が住んでいたことがあります。親元を離れて一人暮らしを開始、当然ながら開放的になり友達や彼氏を頻繁に連れてきていました。マンションの前には路上駐車、深夜まで大騒ぎというのもしょっちゅうでした。私の家は防音性が高いと思っていました。それまでは全く下の部屋の騒音が気になったことがないからです。しかしあまりにも酷かったため管理会社を通して注意をしてもらいました。きちんとした子だったのでその後は騒音はなくなりました。厳密に言えばたまに声は聞こえていましたが十分許容できる範囲になりました。

 私の場合は恵まれていましたが世の中にはどれだけ注意を受けても全く考えを改めない人もいます。管理会社からの注意は無視、警察を呼んでもそのときだけは静かになるがすぐに騒ぐ、むしろ報復としてさらに酷い騒音を出す。そういう歪んだ人間はどこにでもいるものです。

 本件でもそういう人だった可能性もあります。なので、この記事を読んで他に方法があったのでは?◯◯しろよ!という意見は多くの場合はナンセンスなアドバイスとなります。こじれてしまったから事件となったのです。

 もちろん逆の場合もあります。女性は確かに音を出していたかもしれないが社会的にそのぐらいは受任すべきであるという場合です。あるいは他の部屋が出した音が思ってもいない経路で男性の部屋にまで響いていたかもしれません。

 男性が神経質だったのでは?という意見も多いことでしょう。確かに可能性もあります。生まれつきの場合もありますし、過去にひどい騒音を受けた人は神経がおかしくなってしまい、音に敏感になってしまいがちです。その場合はお互い不幸な話です。

 こういった事件が起こるたびに私が思うのは、法律や条例で基準を定めたうえで調停機関を設置して実効性を高めるべきだということです。住環境は生活にもっとも大事な基盤です。そこを改善なしには国民の暮らしは豊かにはなっていかないです。

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