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【獺祭社員日誌】vol.3「山奥から世界へ、出荷センターを見学」

~台湾出身の新入社員から見た獺祭の酒造り~

台湾出身のゾーイが蔵での研修の様子をレポートしています。初日で体験した洗米の様子はこちら⇓

2日目AM 出荷センター

今日の午前中に出荷倉庫を見学し、午後に麹室に行く予定です。

8時半の朝礼の後、先輩の車に乗り、出荷倉庫が別の場所にあることを知りました。 旭酒造はすでにスペースが広い会社ですが、出荷倉庫に来てみて、本社だけでは足りないことを実感しました。

出荷倉庫というと、商品が仕分けされてきれいに積み上げられている、ごく普通の場所だと思っていましたが、獺祭の出荷倉庫は、映画『チャーリーとチョコレート工場』のように、この深くて不思議な倉庫の中で、出荷前の作業が行われていて、予想以上に楽しい場所でした。

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深くて不思議な倉庫と言っても過言ではありません。なぜならば、先輩に道を示してもらわなければ、おそらく一生そこに留まることになるからです。曲がりくねった狭い廊下もあれば、明るく広々とした通路もあります。 穏やかな印象のドアを開けると冷たい冷蔵室があり、威圧感のあるドアの向こうには温かみのある梱包エリアがあります。 ルートは全く予想がつきませんでした。

細かい作業はすべてここで行います。 ボトルのラベル貼り、注文の仕分け、箱詰め、ひもを結ぶなどを行います。先輩の案内で、さまざまな現場を訪れることは、まるで異国の地を旅するようでした。 最も印象的で期待されていたのは組紐を結ぶエリアで、全員が同じテーブルに集まり、紙とひもをエレガントに巧みに組み合わせていく様子は、私が追いつけないほどの速さでした。

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銀座店で働き始めた頃のことを思い出しました。夫婦客様が獺祭を買った後に、「Zoey、獺祭ボトルのリボンの結び方を教えてくれませんか。」とおずおずと訊ねてこられました。「前回、台湾の友人にプレゼントするために購入したのですが、誤って結び目を引っ張ってしまい、結び直すことができなかった。」とのことです。

これは普通の結び目ではないとわかりました。その日、夫婦客様は「試してみたい」という理由で、結び目を外して再挑戦しました。結局、夫婦客様は取り返しのつかない結び目の獺祭を持って台湾に帰ってしまいました(新しいボトルとの交換を提案したのですが、彼らは帰国して研究を続けてもいいと言いました)、素敵なお客様ですね。

話を倉庫に戻します。予想以上に手作業が多かったです。獺祭の箱も片手で折り、次の手でパンフレット(これも手で折ります)を入れ、獺祭を箱に入れて蓋をしていきます。

別のフロアを見下ろすと、そこには出荷準備中の獺祭がずらりと並んでいています。倉庫の中だけでも1本1本に手間がかかっていることに畏敬の念を覚えました。

倉庫を出ようとすると、獺祭を港に運ぶための大きなトラックがやってきました。獺祭をトラックに積む作業を見ていましたが、とても丁寧に作業されていました。一番下までのパレットに加えて、コンテナのスペースに獺祭を入れ、さらに道路が曲がったり動揺したりしないようにプチプチで隙間を埋めます。最後に、写真を撮って、状況をフォローします。

最高品質の獺祭を世界各地に送り出すことは、旭酒造の全メンバーの目標です。

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