戦う姿勢 9/15 ●1-5

どんな技術もデータをも上回る大切なことは『気持ち』なのだろう。

先発の堀田は状態が上がらないまま2回で3失点、四死球や失策の絡む悪い流れを引きずったまま失点を重ね、一方的になりそうな展開だったが、その裏の攻撃である選手の強い気持ちを感じた。

先頭の金城がツーベースヒットを放ち、続く寺部が送りバントで3塁にランナーを進め、打席に入ったのは榊原だった。アストライア先発、磯崎の初球を思い切り叩いた打球はセンターのグラブに収まったが1点を返す犠牲フライとなった。

結果としてディオーネが奪った得点はこの1点に留まった。金城以外に放った安打も佐藤のセーフティバントのみで、チーム打率は1割台を彷徨っている。

そんな中での榊原の打席は内容以上に気持ちが見えるものだった。犠牲フライの当たりでさえ、センターの中田は余裕を持って捕球したにもかかわらず、榊原は二塁手前まで全力で走り走路に沿うように三塁ベース付近からベンチへと戻っていった。続く打席でも自らの足を武器にセーフティバント(結果は送りバント)を試みたり、最後の打者となった最終回の打席でもショートへのフライで一塁ベースを周っているのが確認できた。

こうした一人ひとりの、一つひとつの気持ちが、勝利する日に爆発してくれることを心から願っている。

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