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芦原妃名子さんが自殺した理由

これは狂ったテレビ業界の話です。普通に暮らしている人は一生知らなくても良い情報なので、ここから先は読まないで下さい。

芦原妃名子さんの名前をきいたのはそれが初めてでした。あれはあの芦原さんのことだったのでしょう。今思えば…

「昨日もあの女の胸を揉んだよ」
そう言ってその男は写真を見せてきた。堂々と見せてきた。写真の中の男は女性の胸を鷲掴みにしていた。

その女性は誰もが知る国民的女優。その女優の胸を堂々と触っている写真を無防備に「自慢」してくる。

当時、SNSはもちろん写メールさえ無い時代。今では考えられないような無防備な「自慢」である。

その男は放送作家だった。
仕事を何本も抱える放送作家。
テレビ界の人間。
業界人である。

「期待外れだったな。もう少し芸能人っぽいかと思ったんだけど」
男はその女優の態度に不満だった。良識人で丁寧な女性だったことが不満だったというのだ。

礼儀正しく、常識をわきまえていることが不満。
これがテレビで生きる人間たちの狂った感覚である。

その男から芦原妃名子さんの名前をきいたのはそのときだった。
芦原さん(本名・松本律子さん)は『Derby Queen』という漫画を小学館の別冊少女コミックで連載していた。

そう、2024年1月29日。芦原さんが丹精込めて書き上げた原作「セクシー田中さん」実写ドラマ版の制作陣との間に起きたトラブル。ブログ及びXで明かした後、1月28日に関連のポストを削除。

「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」という最後の投稿を残して、1月29日に栃木県内にて遺体となって発見された。
日本テレビドラマ版「セクシー田中さん」の脚本家である相沢友子さんがインスタグラムで原作者である芦原さんに対して敬意が感じられない言葉を投稿したため、相沢さんは炎上が頂点に達するような憎悪の批判が寄せられている。

「芦原妃名子って知ってる?これがまたさあ」
そう言って男は醜悪な笑みを浮かべた。
放送作家の男は当時26歳の芦原さんの服を 

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