見出し画像

【Chivalry2】チャアアアアアアアアアアアジ!!ウォアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!\ガインガイン/フォォォォォォアァァァァガシャァァァァァ!!!!グロォォォォリアアアアアア!!!!\キィンドゥシュ/アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

タイトルは一部ユーザーで「千葉」の相性とともに愛されている
【Chivalry: Medieval Warfare】の日常風景である(大体こんな感じ)
西洋甲冑にときめき、剣にときめく男性はこの世の中そう少なくない。
思い描くは最強の自分。
そこに新聞紙、雑誌、傘あれば君も剣をふるう戦士である
だが、悲しいかな現代日本。アーマーバトルができる都市圏ならまだしも、白昼堂々鎧に身を包んで剣を振り回せば職務質問では済まされない

そんな心のナイトが剣を振るう時間が美しくなって帰ってきた!
…今のところはコンシューマーとEpic Game Storeでだけだが。

■幼馴染、Chivalry。

元はと言えば【Chivalry: Medieval Warfare(以下略:初代Chivalry)】は
Half-Life2のMODとして開発されていた【Age of Chivalry】がベースとなっている。
上記MODをベースに、タイトルを変え、アンリアルエンジンを利用して開発され、独自のタイトルとなった。

画像1

自分の話で恐縮だが、私は2011年ぐらいから本格的にPCゲームをやり始めた人間だ。
当時無料配布があったLeft of Dead2からPCゲーデビューをして、
Civ5やPAYDAY2で学生時代を溶かしつつも、
Insurgencyや初代Chibalryと、Half-LifeはAlexをプレイするまで縁はない。
だが、今振り返るとHL2MODの派生作品に夢中になっていた、

主観が入った上で言うが、初代Chivalryは最高のゲームだ。
陰鬱な架空中世を舞台にしつつ、ステージによって変わるオブジェクトルール、多人数戦によって生まれるカオスな戦場、ミームと化すバトルクライ、おじぎ斬りや背面斬りなどの笑える異次元剣術。

どれか1つ欠けても初代Chivalryの奥深さというのは欠けてしまう。絶妙なバカバカしさと残酷さがマリアージュした作品だった。

そんなChivalryが2になって帰ってくるというニュースを見た私は震えていた。

心の中のアガサ騎士団がバトルクライしていたし、
アンリアルエンジン4で描かれた美麗なプレイ映像を見て、幼馴染が大学デビューをしてドタイプになったレベルの衝撃を感じた。

https://youtu.be/HKlYVpCuab0

■でも自分にはMORDHAUという彼女がいた。

そんな素晴らしい初代Chivalryといえど、発売は2012年。MMOじゃあるまいし、流石に同じゲームを遊ぶのは飽きが来る。
Chivalry2が発売するまでのこの9年。幼馴染と離れた私はイケイケで魅力的なゲームに出会ってしまった。
それが「MORDHAU」である。
Chivalryという2012年のゲームを遊び続け、飽きが来て、会いに行く(プレイする)気力もなくなったころ、それは2019年に彗星のごとく現れた。

画像2

MORDAHUはChivalryの正統進化とも言える。
というかクリエイターがChivalryプレイヤーであることを公言しており、より理想のファーストパーソンスラッシャーを作成したいという思いから生み出された。
64人対戦という大規模感を抑えつつも、クラス制であったChivalryとは違い、傭兵という設定で自由に着飾ることのできる戦場。

https://youtu.be/nFpoDlH6Sxs

まるで完璧な彼女である。一瞬で惚れて身内用のサーバーをレンタルした。
ゲームシステムもしっかりと正統進化している。
ただガードと攻撃、キックだったChivalryから、ガード後のリポスト、攻撃と攻撃をかち合わせて有利を取るチャンバーリング等より奥深いものになっている。
バトルクライも完備しているし、騎馬戦だってできる。最高だった。
もう中世ファーストパーソンスラッシャーだったら、MORDHAUで決まり……だと思っていた。

■同窓会であった幼馴染のChivalryは知らない間に経験を経てタイプになっていた。

実はMORDHAUは半年もせずに飽きた。なんというか完璧すぎて、そこから広がるものは何もなかったのである。
もっと正確に言うと、ドラマ性がなかったのである。
ばらばらの服装で戦う傭兵たち、追加されるマップも、ただただストーリー性を感じ取れずフーン程度の物。
ただ単に肉の塊が皮と鉄に身を包み、痛そうな武器を振ってるだけだった。
MORDHAUには何も感じなくなっていた。ただ、ダラダラとプレイを続けるという関係性を持っていた。

そんな時Chivalry2が発表された。
美麗なグラフィック、敵の頭や馬糞を投げつけるパワーアップしたバカバカしさとともに、Epicという知らない男とともに出てきたのである、

オープンベータや発売日当日に購入するまではいかなかった。
MORDHAUという彼女がいるから別にいいかな……みたいな感覚である。
でも結局6月11日に我慢できずに買った。悔しいかな、Epicという知らない男と9年という歳月は彼女を立派にしていた。
ふとMORDHAUのほうを振り返るとそこには何の感動もなかった。
幼馴染にそっくりな完璧な彼女だと思っていた作品は、冷静に見たら見かけだけ好みで、あとは何も物言わないダッチワイフだったのである。


■そしてChivalry2に恋をする

今ではもうひたすらにWキーを押しながらCキーを押して、叫びながら前線へ突っ込む男に逆戻りしてしまった。
これはもう呪いとか恋の類である。9年を経てもなお、人間として成長せずにChivalryに恋をしている。
Chivalry2はそれだけ魅力的に進化した。ゲームシステムもMORDHAUから逆輸入したような仕上がりになっているし、
何といっても特筆すべきは、ステージごとに代わるオブジェクトルールが正統進化し、心ときめくドラマ性があることだ。

たとえばとあるステージでは、村を襲うメイソン騎士団と救援に駆け付けるアガサ騎士団というストーリーがある。
これをアガサ側でプレイすると、最初は騎士ではなく村の農民としてプレイすることになる。
農作業をしている日常、そこからカメラがゆっくり上にパンしていき森が映る。
目を凝らすとそこにはメイソン騎士団がいて、叫びをあげながら畑に突撃してくるではないか!
そうしていよいよ軍勢が目の前に迫ってくる……というところでシームレスにプレイが始まる。

画像4

この演出に私はやられてしまった。
こういうマルチプレイでありながら、体感できるストーリー……生まれるドラマ性は、
自分の大好きなTitanfallを感じさせるが、Chivalry2が完成させたんじゃないかといってもいい完成度が高い。

そしてドラマ性をより感じる要因はクラス制である。
MORDHAUは前項の通り、プレイヤーは傭兵で自由な服装ができるのが売りだった。

しかしChivalry2はクラス制を維持したまま、さらにクラスの重要性を突き詰めた。
本作も弓兵、ヴァンガード、歩兵、騎士のように4つのクラスを選ぶ流れになっている。
初代Chivalryと違うのは、それぞれのクラスごとに3つのサブクラスが生まれ、さらにクラスアビティが生まれた点だ。
騎士はほとんどが全体への回復アビリティとなっている。
歩兵は救急キットを撒けるようになっている。ヴァンガードは火炎瓶もしくは全体バフ。
それぞれのクラスに性能はもちろんのこと、クラスアビリティというロールが追加されたのだ。


MORDHAUにも医療キットはあったものの、あくまでそれは自身の傭兵を作るときに取捨選択出来るものであった。
つまりMORDHAUの協力とは、プレイヤーそれぞれの個人善であり、個のロールプレイだった。

Chivalry2はクラスアビリティという縛りを設けることで、集団のために善をばら撒く軍としてのロールプレイに仕上げたのだ。
これによって、集団で戦闘しているという一体感が強く生まれているし、
命が多く集まり消えていく戦場に身を置いているというリアルさが見事に生まれているのである。

■そうか、自分が好きなんじゃなくて騎士になれる空間が好きだったんだ。

Chivalryをプレイしていた時、私はChivalryに恋をしていた視点を見誤っていた。
私が騎士になって、ただ剣をぶん回すことが楽しいわけではなかったのだ。
もし、そういう楽しさをChivalryに求めていたなら、今でも私はMORDHAUをプレイしていただろう。

画像5

本当に求めていたのは騎士になって剣をぶん回して栄光を勝ち取ることではなかったのだ。
阿鼻叫喚で血みどろの戦場の中で1分1秒でも長く生きるため、
正面から切りあったり、横から割り込んだり、背中を見せて情けなく生き残ることがしたかったのだ。

そのほうが人間味のある、リアルな戦場なのだ。
軍団の中で散るモブ、ちょっと死ぬ前にいい活躍して死ぬモブになれるChivalryに恋をしていたのだ。

Chivalry2とはファーストパーソンスラッシャーである。自分の手で世界を救う物語ではない。
生き残ることだけを考えて、剣を振るう。アビリティをばら撒く、敵前逃亡をする。
結果どうであれ笑ってゲームを終えることが出来るプレイヤーならば、きっとChivalry2の戦場に飛び込む価値がある。

そして戦場に恋をしよう。では皆さんご一緒に

チャアアアアアアアアアアアジ!!ウォアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!\ガインガイン/フォォォォォォアァァァァガシャァァァァァ!!!!グロォォォォリアアアアアア!!!!\キィンドゥシュ/アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

画像6


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?