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「意味」が大事だと思う

以前から言われていることだけど、改めて耳にしてみると妙にストンと響くことってないだろうか。僕はそういうことがよくある。


岡田斗司夫さんの話はわかりやすいし感情論でしゃべらないからスッと入ってくる。西野さんとかもそっち系でデータとか理論理屈を淡々と展開されるのと他人を辛辣にこき下ろす系が基本的にはない。

ひろゆきさんとかDaiGoさんとの違いはそのあたりだと思う。
とは言えひろゆきさんもDaiGoさんも好きでよく見ている。

さて、紹介しているのは岡田さんには珍しく全編無料公開の動画なので時間のある時に一度見てみてほしい。


印象に残ったのは、現代は知識社会であり知識を持っている者が勝つ。だけど知識を持っているだけじゃダメだし知識を得るために努力も必要なんだけど…、という話。

動画内でアメリカで実施された双子による検証が紹介されている。

同じ遺伝子を持っている一卵性双生児を別々の家庭にあずけて楽器を習わせ、その結果に違いがあるのかを検証するもの。

結果としては成功は環境にも左右されるというものだがこれをどうとらえるか。とらえ方によってはいろんな考え方ができる。

努力できない環境に置かれたらやっぱり努力できないものだ。
ただし、努力できる環境下に置かれたときには努力できる量はあらかじめ決まってしまっているともいえる。

才能は遺伝
子供は環境を選べない
努力できるのも遺伝の要素が強い

「努力遺伝子」の存在ってちょいちょい議論される。
実際に学校や社会を見てきてやっぱりそういうものの存在って否定できないと思う。西野さんが2、3時間の睡眠であとはずっと仕事ってのもそういうところに起因する部分があるんだろうと思う。

そう考えると世の中ってどういう星のもとに生まれて、どういう才能を持っているか、みたいな感じで運で決まってしまうという理論が正しいように思えてしまう。

アメリカでは努力信仰がまだ根強く77%の人が努力が大事と考えているらしい。それに対してヨーロッパでは「人生は運で決まる!」という考え方が大半らしい。ドイツですら努力が大事と考える人は全体の5割らしい。


もちろん努力を否定するものではない。
努力は精一杯する必要があるし、努力した分の結果は一定の形で現れる。
ただ努力できる分量は遺伝子レベルで決まっているということ。

こう聞くと最適解として「自分に向いていないことは辞めて、自分に合うことを見つけて努力することで結果が出る」みたいな安易なことを言ってしまいがちだけど単なる理想論って何の役にも立たない。


僕はサラリーマンで一つの職場を担当していて「教育」ってことを考えなきゃいけない立場だからどういう風に人に教えていくことが理想なのか、最適なのかということをよく考える。

適材適所とかその人の能力を最大限に発揮できる仕事とか言い方はそれぞれだけど色々と考えながら配置する。

人を雇うっていうのはあるパートを担当する人が退職したとか異動になったとかでそのパートを穴埋めするために雇うってことが多い。その時にそこに最適にハマる人が雇用される可能性ってどう考えても高くない。

そこに教育を仕掛けるわけで、場合によっては仕掛けている途中で辞めてしまうことだってある。

「適材適所」なんていうのはたまたまの結果論であってそれこそ運なのかもしれない、なんて思ったりする。


人は「やりたいと思っていること」とか「これだったらできると思っていること(自分の中でちゃんと意味を持っていること)」ぐらいしかできない。

「やりたくないこと」で「やりがいのないこと」って基本的にはやらないというかやっても続かない。

結局努力っていうのも自分にとって意味を持つと本人が感じていることに対してしかできないってことだと思う。

面白いとも思っていないし、将来のことも考えられていないのに学校の勉強を子供が自主的にガンガンやるってのはあり得ない。

努力をする子どもは1番になりたいとか、あの高校に行きたいとか、お母さんが怖いとか、むちゃくちゃ先生が面白いとか何か理由が本人の中であるものだと思う。

勉強を教える前にまずそれなんだろうな、と思う今日この頃。


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こういう質問が飛んできていた。

うちの中3の娘は勉強嫌いというかずっと興味を持たずにやってきて成績も下の方。まぁでも、ようやく中3になってから受験を見据えてガラの悪い高校に行くのは怖いから偏差値50ぐらいのところに行きたい意志を持った。

弱い意味ではあるけど意味を持って勉強をし始めた。
塾にも通いだして少しは成績は向上している。
ただ、本人の意思は弱く貪欲に勉強しようという姿勢がないのでぐんと成績が伸びることもない。

ただ、わかろうとする姿勢が以前よりはあるので教えるときにも教えやすいという感覚はある。

要は「意味づけ」ってことなんでしょうね。


お金のことを学ぶ必要性を理解したら自分で勝手にやり始めると思うし、その際には手段としてツールを提供してやることはできる。

その前段で、なぜお金を学ぶ必要があるのかってことを具体的に知っておく必要があるってこと。お金のことを学ぶ意味。

ただこういうのって結局のところ「運」にも左右されるからタイミングを見逃さないっていうことの方が大事なのかもしれないですね。


長いわりにまとなってなくてすみません。

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