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出来る人が集まっているからこそうまくいかない

先日のサロン記事で「優秀な人材が集まっているのになぜうまく行かないのか」という事に対する一つの見解を西野さんが語られていた。

これってあるあるだな、と思う。

ひとりひとりはものすごく優秀で、客観的に見ると100点の動きをしていても、いざ集まって一つのことをすると50点ぐらいの結果しか出ない、なんてことはざらにある。


これって理由を挙げるといろんなケースが考えられる。
自分の職場を思い浮かべてみてもそれは言える。


方向性が定まっていない。
西野さんはこのケースについて語られていたがここは大きい。

それぞれに力があると言っても、それぞれの得意分野を生かしているというだけの話で、合わせて一つのことを成し遂げようとすると考え方を統一する必要性が出てくる。

これができなければベクトルがぐちゃぐちゃでスクランブル交差点のような収拾がつかないような状態になってしまう。

組織として見た時に、めちゃくちゃ仕事ができるけど全くこっちの考えている方向とは別方向に突っ走ってしまうリーダーと、多少不器用なところはあるけれどこちらの指し示す方向にまっすぐに歩いているリーダーなら後者が明らかに評価が高い。

もちろんケースバイケースというのもあるけど組織の在り方を考えると後者が使い勝手が良い。


製造現場にいるとこの手の案件が多い。

例えばトラブルが発生したときに大まかな方向性はあるのだが解決方法は多岐にわたる。
あらかじめこうだと決めていたとしても、途中で現場判断が入って方向性が狂っていることが意外に多い。

その結果、二度手間を繰り返すことが少なくない。
会社組織で働いていると指示を出す人によって指示が違うなんていうのは当たり前すぎる。


なので僕は細かい指示を出すのが嫌いだ。
細かい指示は現場サイドの判断ですぐに上書きされる。
方向性を示す大きな指示だけ出していればいいし、方向がそれてきたら修正するというだけの事。

昨日からちょっとしたトラブルがありそこに掛かりきりだったのだが、指示を出す人が何人かいて現場サイドのリーダーも何人かいるわけでみんな考え方とやり方が違う。

ちなみに共用エリアなので今回僕は指揮を執らない。
変に口出しすると指示が増えて混乱するのも目に見えているので別の指揮者の指示を聞いているだけ。

結局一人の指揮者とは別の指揮者が出てきて作業を蒸し返し、現場サイドはそれゆえに引継ぎが混乱して結果、統率が取れなくて思った以上に時間がかかってしまった。


単純なトラブルなので正直、どのやり方でもちゃんとやれば目的地に到達できる。要するに誰でもできる。できるからこそそれぞれの考え方でやりたがる。そこはものすごくわかるんだけど。

混乱させるのはやっぱり人なんだとあらためて思った。


で、たぶんトラブルが復旧したということに重きを置いているので途中の混乱はなかったことになってしまうんだろう。

うちの職場では教訓として残したいと思った案件だった。



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