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天泣

「天弓」というのは虹の事でこの表現はたまに耳にすることがあった。
「天泣」は聞いたことが無かった。「狐の嫁入り」と表現していたと思う。

「天泣」
雲がないのに降る雨。
たしかに「狐の嫁入り」とかいうワードの方がメジャーではあるけれど「天泣」という響きが個人的にはいいなぁと思っている。

このアニメの評価、そこまで高いわけじゃない。
実際ストーリーはありきたりでプロセスがきっちり描かれていないところが多くてちょっと不完全燃焼気味。
キャラクター設定はかなり強引で、雑すぎるキャラ設定も存在する。

面白くなかったとかいうつもりはなく、細かいことにこだわらず純粋にキャラクターに感情移入して見るとすごく泣ける話ではある。

そして、とにかく箏の演奏がものすごく響く。


「囲碁」とか「競技かるた(百人一首)」とかもちろん「箏」もそうなんだけどあまり注目されていなかった分野を表現することでその分野に興味の無かった人が興味を持つ。

そもそも知らなければ「箏」と「琴」の違いすら考えない。
世の中には自分が知らないだけで実は自分にとってドストライクなものって間違いなくあると思う。

そういうものに出会うためにインプットのアンテナは伸ばし続けなきゃなとあらためて思う。


で、天泣

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雲が無いのに降る雨。

水滴だけ落としてすでに雲が風に流れてしまったとか科学的な理由は置いといて真っ青な上空から太陽の光を浴びながら光る雫が落ちてくるさまは、とても澄んだイメージがある。

嵐で荒れ狂うような雨は悲しみや苦しみ、怒りのような表現がぴったりくるような気がするが、天泣には悲しいというよりは感動したとか嬉しい感覚で感情より先にあふれる涙というような感じがする。


この曲はタイトルからして「わけもなくあふれる涙」を表現していると思うし聴いていてそんな気がする。

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