猫の惑星#12 ~PLANET OF THE CATS~
トーマス(冒険家/ヒト)を連れ去ったマタタビ共和国の王ブルーを追い、騎乗したリリー、マミー、アレックスたちは、国境付近にやって来た。ここからは肉眼でマタタビ城が見える。
(マタタビ共和国とリリー国の国境付近)
マタタビ共和国 兵士A(雑種猫):
「おっと、ここから先は通さない。」
目の前にはマタタビ共和国の兵士が十数人。
そして、リリーたちの背後には、先ほどの戦いで生き残った兵士たちが迫ってくる。
マミー(リリー国 参謀長/三毛猫):
「リリー様、後ろにも・・・」
マタタビ共和国 兵士B(雑種猫):
「どうする?追い付いたぞ。」
リリー(リリー国王/白猫):
「ちっ、囲まれたか。」
その時、目の前の兵士たちが敬礼をし始めた。
明らかに他の兵士と様相が異なる兵士が前に出てきた。
シャム(マタタビ共和国 大佐/シャム猫)
「私の名はシャム。無駄な抵抗はよせ、あきらめるんだな!」
アレックス(リリー国 参謀副長/キジトラ):
「リリー様、3人では状況が厳しすぎます!一旦、退却しましょう。」
シャム:
「おっと、逃がしはせんぞ。」
リリー:
「・・・できれば使いたくなかったが、仕方あるまい。・・・マミー、アレックス、(ひそひそ)。」
シャム:
「行け、奴らを捕らえろ!」
リリー:
「・・・はっ!!」
リリーは煙玉を放った。辺りは白い煙が立ちこめていき、リリーたちの姿が見えなくなってしまった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?