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風のエッセイ (1)

久しぶりに仲間とテニスをした。

昨年末に、立て続けにケガをして以来の復帰である。

最初は左足ふくらはぎの肉離れ。そして、次は、右手首の痛みであった。

テニスでは珍しくない、スポーツ傷害であり、これで私も、スポーツ選手のケガのニュースの意味が分かったのである。

3か月ほど、テニスコートから離れていたが、何かと忙しい日々が続いていたので、これもよかったのだろう。が、しかし、体重は2,3キロ増えていた。

プロの選手が、ケガで一年を棒に振るということだが、私は、ケガで失うものはなく、むしろ余計な体重をゲットするだけである。

それにしても、春の室根山の近くにある、テニスコートには、さわやかな風が吹いていた。

都会の喧騒からほど遠く、そして、近くの気仙沼市からも離れている、室根という地域は、別世界である。

東北の大地は、北海道ほどではないが、広々としている。

住めば都。

いや、住めば大地である。


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