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マジック

尼崎の商店街で、毎年この時期に行われる「日本一早いマジック点灯式」。阪神タイガースに、今年のリーグ戦の試合数と同じマジック「143」が早くも点灯した、ということで、勝手にみんなでお祝いして盛り上がるイベントである。でも、ここでひとつ疑問が生じる。

マジックは本当に「143」なのか?

143勝0敗なら、確かに間違いなく優勝である。でも、142勝1敗でも優勝のはずだ。となると、マジックは「142」でもいいような気がする。いや、もうちょっと負けて133勝10敗だとしても、優勝できるに違いない。となるとマジックは「133」でもいいはずなのである。

そもそもお遊びでやってる話に、何をムキになっているんだと言われるかもしれない。でも、阪神タイガースの優勝を心から願う身としては、マジックは1つでも少ないほうがいいのである。

手計算で、もう少しだけ検証してみよう。仮に、2位が巨人だとする。阪神は巨人に対してのみ13勝12敗で、残りの球団に全勝したとする。2位の巨人は、阪神にのみ負け越したものの、残りの試合には全て勝った(どんなペナントレースだ)。この時点で

阪神:131勝12敗
巨人:130勝13敗

なので、阪神の優勝が決まる(どんなペナントレースだ)。しかし、もし阪神が巨人に対して負け越してしまうと、この関係は逆転する。マジックは、対象となるチームが残りの試合に全勝すると仮定して計算するから、阪神は2位の巨人に負け越すことはできないはずなのである。

となると、答えは「131」なのだろうか。だとしたら、そこまで難しい計算ではなかった。いや、でも、何か落とし穴があるような気がする。頑張ればもう少し減らせるような気もする。阪神のためにも、減らせるなら1つでも減らしてあげたい。131勝といえば、6人の先発ピッチャー全員が20勝してもまだ届かない数字なのだ。

そう考えると、実際のペナントレースは90勝もすればまずブッチギリで優勝できるので、比較的やさしいような気もする。131勝と比較しても、まだ41敗できる。阪神にはなんとか90勝ぐらいを目指して、頑張って欲しい。


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