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富士山に登ってきました。

富士山という山は、あの富士山以外にも全国に何箇所か存在します。形が似ているからとその地域名を冠して「○○富士」と呼ばれる山は多数存在しますが、名前そのものが「富士山」と同姓同名の山も存在しているようです。

その中でも、山の最寄りに「富士山」の名前を冠した駅が存在する場所は限られており、群馬県の「富士山下(ふじやました)駅」は全国でも貴重な駅の一つです。

私はYouTuberではないので、わざとらしく「間違えて訪れた」体で動画を撮ったり謎の寸劇を繰り広げたりすることはないですが、機会がありましたので訪れてみました。

富士山下駅は、地方のローカル私鉄である上毛電鉄の駅です。東京方面からは訪れる際はいくつかルートがあるようですが、私はJR前橋駅まで訪れた後に上毛電鉄中央前橋駅に乗り換えて移動しました。

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中央前橋駅はJRの前橋駅から結構離れていますが、この辺は前橋の文化の中心のようで市庁舎や様々な文化的な施設が立ち並んでいます。

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これが中央前橋駅の周辺の様子。うーむこのなんとも言えぬ中央感。

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前橋駅北側は一見さびれているように見えますが、路地に入ると多くの飲食店で賑わうエリアもあったりします。
中央前橋駅周辺には近くを流れる利根川から分岐してきたと思われる川が豊かな水をたたえて流れていて、これはとても良い雰囲気だなと思いました。昔はこの辺も活気のある豊かな街だったんだろうなと感じさせます。

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さて、電車に乗ります。上毛電鉄は旧型の鉄道車両が多く用いられているマニアには人気の路線のようで、私が乗車した列車にも何往復もしているらしい女性や、いかにもという風体のおじさんの方々が乗車をして動画や写真を撮りまくっていました。

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なぜ鉄道関係でマンガ化・アニメ化されると必ずと言って良いほど幼い顔つきの少女に擬態されるのでしょうか。中川家や、友近演じる「西尾一男」みたいなキャラ濃いおじさんとか出てきても良いのに。

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途中、沿線主要駅である「心臓血管センター駅」などを通過し、富士山下駅にたどり着きました。単線単一ホーム、当然無人駅、近くの踏切の音が独特で郷愁を感じます。

駅の北側に富士山(ふじやま)はあります。案内らしきものが見つからず登山道がどれなのかわからず迷いましたが、恐る恐る階段を登っていったら山頂らしきところにたどり着きました。

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富士山の近くには渡良瀬川が流れており、山の上からは水をたたえる川の流れや、桐生の町並みなどを一望することができます。

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山頂付近にある祠らしきものは、浅間神社。石碑には「小御嶽石尊大権現」の文字。富士講の歴史を感じさせる文化的な営みの跡が点在しています。後世の後付かもしれませんが。

登下山自体はものの10分程度で終わってしまいますが、富士山との由緒も感じさせますし、眺望も悪くないし、偽物扱いして笑いものにするにはもったいない場所だなとは思いました。わざわざここ目当てで訪れる必要があるかというと疑問ですが。

富士山(ふじやま)がある桐生の街は明治以降の養蚕業の中心地で、そこからつながる織物の文化や歴史も豊かな街です。それらの記念館や展示など歴史を感じさせるものも豊富で、観光目的で訪れても価値のある場所だと思います。
桐生に訪れ、その際にどうしようもなく時間があまってしようがない時は、話のネタに富士山(ふじやま)に登ってみるのも悪くないな、と思います。

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余談ですが、今回の道中の行きと帰りには、高崎に立ち寄って「高崎パスタ」を食べてきました。
上は「シャンゴ」の定番中の定番「シャンゴ風(ミートソース)」。ソースがビーフシチューのような味わいで大人の風味。
下は「はらっぱ」の「赤唐DX」。「赤唐辛子とにんにくのトマトソース」メニューの全部乗せ。旨味と辛さが凝縮されていて脳内物質がとめどなく溢れ出ます。


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