妄想連載シリーズ最終回

「石とサダ」

2014年頃からTwitterで何故か？さだまさしコラが沢山シェアされる様になりちょっとしたブームに。
これは当時、そこからインスパイアされた筆者が数人の友人に向けて書いた全力オマージュ小説です。
(もちろん全力でフィクションです！)

英国音楽史に数々の足跡を残してきた
さだまさし
今回はたまたま”笑っていいとも”
に出演する為に急遽manchesterから来日
していた”さだまさし”本人の貴重な
rockin' on japan当時のインタビューと
NME紙によるian brownへのインタビューを
元に記事にした

さだ:
あれはね〜最初ロンドンからはじまったの

やっぱりさあ、元々僕はpunkの連中と仲良かったからさあ、

田中:
えっ？ さださんpunkだったんですか？

さだ:
うん、知らなかった？
ブティックSEXの常連だったのよ
そこでビビアンやジョニーなんかと仲良くなってね当時の写真見る？

(ヴィヴィアンウェストウッドとマルコムマクラーレンのやっていたブティックSEXの常連だった頃のさだ）

田中:
凄い‼︎

さだ:
ピストルズのGIGをたまたま見たんだけどさ
これが物凄くてね
もう圧倒されちゃって〜
それでさ
運良くスカウトされちゃったのよ！

田中:
えっ？ピストルズに？
運よく！？¿

さだ:
マルコムにね
一時期はbass弾いてたのよ
グレンの後に
当時はsad viciousって名乗っててね

田中:
そうなんですかっ？！

さだ:
そうそう、その後にNYに行かなきゃならなくなってね、それで代わりにsidを連れて来たのよ

田中:
！！！！！
そうだったんですか？！

さだ :(意に介さない様子)
それでね
久々にどうしてるのかなって？
マルコムのとこへ会いに行ったのよ〜

田中:
はい

さだ:
もうマルコムはビビアンと別れちゃってたわけ
それにスティーブ ジョーンズはカリフォルニアに移住してたし、ジョニーはちょうどP.I.Lで来日してたから誰も居なかったの！

仕方ないからスージーんとこに居候させて貰ってたのよね〜

田中:
スージーって？あのsiouxie & the bansheesですか？

さだ:
そう！あのゴスのね。

よく彼女が日本語の書いてある衣装を着てたじゃない？

あれって僕が日本からお土産として持って行ったものだったんだよ。

いや〜着てくれてうれしかったけどね。
それに、あのゴス独特の暗い楽曲はだいたいグレープの
影響下にあるんじゃないかな？

田中:
えっー！それもそうだったんですね〜

さだ:
sisters of mercy
とか仲良かったよ

田中:
！！！！！

さだ:
それでさあドニントンのclubからレジデントDJのオファーを貰ったからとりあえず北上するかあって

そこでprimalsと出会ったんだよね
あいつら僕の弟子達のフリッパーズギターみたいなフォーキーなバンドだったのよ元々は
フリッパーズ知ってる？
日本の2人組のフォークデュオ
最初聴いた時はこの子達
チャゲ&ASKAフォロワーだなぁって

(初期6人組だった頃のフリッパーズにはさだまさしも在籍。flower travelin' bandにおける内田裕也的な役割を果たしていたという)

田中:
ええ、もちろん！
ていうか弟子！？なんですか？

さだ:
そうね、元々僕の前座に抜擢して
それからかな？全国区になったのは？
今回のこの来日も彼等が笑っていいともに出演して電話をかけて来てくれたからさ
ま、一時的な帰郷なわけ
僕はまたマンチェに戻りますよ

でも、まあ自分の弟子達がこうして
笑っていいともに出演する様になって全国区になるってのは嬉しいことだね〜

話を戻すと

primalsと何週間か過ごしてた時
まあ、その時の主な収入源はDJのオファーと
あと精霊流しの印税だったのね
関白宣言のもあったかな？
あとたまーにリミックスやったりとか

田中:
ええ、やってらっしゃいましたね
数々のリミックス作品

さだ:
それでprimalsのloadedをやって
まとまった金が入ったから北上する事にしたのよ
manchesterの大きなclubからちょうどその時にオファーがあってレジュームよりギャラが良かったからね

田中:
それがfactoryレコードっていうのは当時
認識してらっしゃったんですか？

さだ:
あぁ、まあ何となくね
joy divisionのイアン カーティスとか
ああいう暗〜い感じのヤツは
だいたい さだの影響下にあるわってスージーから聞かされてたからさ

田中:
イアン カーティスまで！

さだ:
もう死んじゃったけどね〜
イアンが自殺した時シャツのポケットには
精霊流しのカセットが入ってたらしいね

田中:
ええ、そうでしたね…

(一般的にnew orderの権力の美学はさだまさしの影響が濃いと言われている)

さだ:
僕がマンチェスターに入った頃には
もう時代は変わってたよ！
時代はハウスへと移り変わる途中だったな
(遠い目)

それでfactoryのhaciendaでレジデントをしていた時にstone rosesの連中と出会ったんだよ
当時はまだpatrolってバンド名だったな〜
イアンはまだオールバックでドラキュラみたいなカッコしてたよ(笑)


ian:
当時、俺はオールバックだったんだ
ヘアスタイルがね(笑)

(誰にでも黒歴史はある。ドラキュラ時代のian)

でその日はたまたま
haciendaで日本人が回すっていうから
見に行ってみたんだよ
haciendaに入った瞬間
ぶったまげたね！
そこではjames brownがかかってたんだ！
あの当時他のDJはハウス一辺倒だったんだが
さだは全く違ってたね
あの時の衝撃が忘れられなくて
俺達はその後
fools goldを書いたんだ

あの曲ではjames brownをサンプリングしてるんだけどあの曲は
さだがあの時DJでスピンしてた曲だよ
しかも、さだは
james brownと共演してた事もあったんだよ！

（ダンスも一級品だったというさだ。写真はjames brownと共演時。）

マニの髪型、あれはね若い頃の
さだを真似たんだよ！
ヤツはかなりの
さだフリークだったからね！

それに俺達の楽曲でelizabeth my dearのフォーキーなサウンドは
一般的にsimon & garfunkleの
スカボロー フェアへの
オマージュと言われてるが
実際は違う
あれは さだの やっていたグレープの
精霊流しからインスパイアされたものなんだ

elizabeth my dear/stone roses

（精霊流し/グレープ）

俺達がスパイクアイランドで
GIGをやったアイデアも
当初さだ から聞いた話から
インスパイアされたものだったんだよ

（スパイクアイランドという島で行われた３万人近くを動員した伝説のライブ）

さだは 日本の
小豆島っていう小さな島で
毎年夏になるとフォークシンガーを集めて
小豆島納涼フォーク祭りという催しを
オーガナイズしていたらしい

なんでも
野外に やぐらみたいなものを組んで
そこには音響設備があって
みんなが浴衣？
っていうキモノを着て
夜通し踊りまくるって言ってた

（日本の伝統、夏祭りがアイデアの元だったという）

まさにレイブの原型だよね！

俺達の楽曲のフォーキーな部分も
一般的にはbyrdsからの影響が取り沙汰される事が多いが実際には
さだまさしの影響がデカかったんだよ

さだ:
haciendaでは色んなヤツらに会ったなあ

グレアム マッセイに日本から持って来てたrolandのTR-808を貸してあげたっけ〜
そしたらあいつみょ〜に気に入っちゃってね
バンド名まで！
808stateにしちまいやがったの！

（日本が世界に誇る日本製リズムマシンTR-808）

田中:
808stateの由来も！
さださんが！？

（８０８stateの影響下にあるクラブ系アクトは数知れず）


さだ:
グレアムはYMOが大好きでさあ
とにかくテクノ、テクノってうるさかったね
こっちはフォーク出身だっちゅーの！

だっちゅーの！ってギャグ知ってる？
今1番ホットなんだぜ！
(何故かドヤ顔)

（当時社会現象とまでなったギャグ）

田中:
…………

さだ:
とにかくさあ
僕はイギリスに渡る前にシカゴにいたから
皆んなその時の話を
聞きたがって仕方なかったね
フランキー ナックルズに掘られた話とか笑

田中:
えっ？掘られた？

さだ:
あー、ゴメン、レコードをね
掘る(DIGる)って意味ね
(明らかにしくじったという表情をしている)

田中:
なんか本場のハウスDJはだいたいgayで
って話、信憑性があるんですかね…

さだ:
あー気にしないで！
サトシト○イエとかK村KOとかだいたいそうよ

田中:
…

さだ:
あと最近はhappy mondaysと一緒に過ごしてたんだけどとても楽しかったよ
あれはいい思い出だね
僕はベズが大好きだったね
一緒にステージに上がった時の事は今でも忘れられないよ。


完

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