クラブは誰のものか

みんなのものだよ!

っちゅー建前はさておき、ステークホルダーの整理。

ざっくり分けると

・オーナー(フロント)

・選手や監督

・サポーター

これにスポンサーが絡む感じでしょうか。

それぞれの立場からそれぞれの利益を最大化しようとするとおかしなことになるのは明白で、今の所オーナーサイドが一番甘い蜜吸ってるよな、というのが世間的な見方でございます。オーナーはシェア・ストックホルダーなんだけど。

オーナーとしては配当や社会的ステータスなんかが利益と言えるでしょうし、選手や監督からすれば給料やタイトル、自分のプレイ時間などなどがあげられるでしょう。

サポーターは言わずもがな金と時間と情熱をつぎ込んで勝利とゴールとタイトルを見たいわけです。

で、この場合どう考えてもサポーターの利益はここ数年無いに等しいわけです。一方でオーナーとフロントは勝利=企業価値向上=株価上昇による配当、というスキームを狙っているとは思えず、勝たなくても広告収入を中心として収入は伸ばしているので、数字上の経営責任には突っ込みにくい。

普通、他のクラブなら、負ける=スポンサーが寄ってこない=収入が増えない=クラブ価値が下がる、みたいな流れになるんですが、それが起こってないのでなんとも言えません。ようスポンサー金出してくれるは。

というわけで完全にサポーターの一人負け状態です。

ほんとのところどうだかわかりませんが、金勘定はフットボール界でも超一流の調達力なのに、選手獲得においてこれほど才能がない経営者は歴史に残るでしょうねウッドワード。

普通なら、更にプレミアで勝ってマドリーやバルセロナを抑えて世界一を目指せば株価も上がって配当も増やせてウハウハやん、と思うところなのですが、どうもそっちには興味がないとしか思えないことの連発なので、サポーターにも家を襲撃される始末。


まあこれだけ複雑化しているヨーロッパフットボール界なので、スキーム考えるとサポーター度外視すれば世界一うまく行っているといえなくも無いのですが、せめてタイトル争いできるくらいにはならないと家燃やされるでほんま。

こういった事情故に、SD入れてどうにかなる問題でもなさそうなので、どうなりますかねえ。

こういったスーパー配当プレイができるのもLBOで買収を成功させたウッドワードの狙い所が世界的ファインプレーだったこともありますし、それを実現させちゃった旧株主と、きっかけをつくったのは馬と言われているファギーがねえ…というのはネチネチ言いたくもなります。


というわけでウッドワードとグレイザーが辞める可能性は1ミリも無いので、どうしたもんかとノイローゼになりそうですが、酒もまずい試合が多いのでなんとかパンダで癒やされたい日々を過ごしております。


現場からは以上です。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?