今回は先日CSで使用したパッチワーク型のデスピアについて書いていきます。

主に勇者型からの変更点について触れ、デッキの内容全てについて詳細には書かないので今回は無料とさせてもらいます。

構成や文章の綴り方などは有料記事と同様になるので、今後の記事購入の判断材料としても使ってもらえればと思います。

一枚一枚の詳しい解説や役割などについては以前投稿した記事の方ご覧ください。

https://note.com/dchannel/n/n143257a9ab89

1.デッキの特徴

まずはこのデッキの特徴から

などが挙げられます。

勇者型と比べて弱い点は

などが挙げられます。

今回このタイプを選択した理由としては

・手数の多さ
・応戦するGを有効に使える

の２つが主です。

メタゲームの予想として【デスピア】と【エルドリッチ】がトップに来ると予想しました。
そこで既存の勇者型では同型のミラーで差をつけることが難しく、【エルドリッチ】相手の後手の勝率も安定しない、といった不安要素がありより安定した勝率を出す為にパッチワーク型に変更しました。

大会当日はミラーは一回も踏みませんでしたが【エルドリッチ】相手のメイン戦の後手をしっかりと勝利しマッチも勝利できたため構築は良かったと思います。

2.構築

今回使用したレシピです。
戦績の詳細は以下のツイートの通りです。

展開系がかなり重い中じゃんけん2ー5にしてはかなり勝てたのではないでしょうか。

唯一マッチで負けた恐竜相手は、先行展開に対して誘発なしでフル展開＋Gつっぱからのアクセスでのワンキルにデッキの上半分に無限泡影うららがなくワンキル成功、と試合内容的にかなり細い筋を相手が通した試合だったので素直に相手を賞賛します。

勇者型から変更した部分を中心に話していきます。

メインデッキ

《デストーイ・チェーン》《魔玩具補綴》《融合》

3枚1セットのパッチワークセットです。
3種のうちどこを引いても《デスピアの道化アルベル》や《烙印融合》などの展開に＋して妨害を増やせる為ギミック間の相性はずば抜けて高いです。詳細は後述の″展開″の項にて記述しますが、一枚初動プラス3種のどれかで4妨害の展開となります。
しかし単体では特に役割がない為手札が増えるパッチワークのみを3枚採用としています。デッキに《デストーイ・チェーン》《融合》共にないと発動できない為残りの2種は2枚づつの採用です。

このカードを投入することで《ガーディアン・キマイラ》を《赫の烙印》を使用せずに召喚できるため、チェーンで効果無効などの効果を発動された場合でも《赫の烙印》でかわすことができます。更には対象耐性もつくため《無限泡影》などはそもそも発動を許しません。

このカードの最も強い点は《デスピアの凶劇》を手札から融合素材として墓地へ送ることができる為《赫の烙印》と合わせることで2回効果を使うことができることです。これにより劇的に展開が強くなり妨害を伸ばすことができます。

《烙印劇場デスピア》

【烙印】カードである為《デスピアの道化アルベル》や《烙印竜アルビオン》からサーチができ、サブギミックなしでの4妨害の展開へと行くことができる他、《赫灼竜マスカレイド》を先行で並べる展開の際も使用する為ETなどでも有効に働きます。

上振れ要素の強いカードですが、このデッキの強みを活かせるカードなので個人的には必要だと思いました。
ギミックのみで動く時に強力なリソースとなるのも優秀です。

《黄金卿エルドリッチ》

《烙印融合》で落とす光枠です。
墓地から回収する効果で特殊召喚をせずに手札効果を使う機会が非常に多いです。
これにより対エルドリッチにおける苦手な永続罠を剥がしていきます。
また《烙印融合》一枚から、《烙印竜アルビオン》→《氷剣竜ミラジェイド》と繋げた際にこのカードを特殊召喚することでワンターンキルをすることもできます。
ミラーにおいては上記のようなライフを詰めるという役割が主となります。

コストとなるのは《デストーイ・チェーン》でサーチした2枚目の《魔玩具補綴》や《烙印劇場デスピア》です。
《烙印竜アルビオン》で《烙印劇場デスピア》を伏せ融合効果を使用した後にコストにする流れはとても綺麗で無駄が無いため覚えておきましょう。

手札からの効果をいきなり使うと相手の思考が止まるのでみていて面白いです。

《ダイナレスラーパンクラトプス》

完全なる後手札です。このデッキでは展開の際に必ずコストが発生する為先行ではほぼコストとして捨てられます。誘発と違って手札にいても何の役割もないからです。

このカードを入れた主な理由としてはミラーや【エルドリッチ】などをみて入れています。
また【天威勇者】相手の妨害を複数踏んでくれる役割もある為後手で引いて弱いことはほぼほぼありません。
また《ガーディアン・キマイラ》の融合素材としてもとても優秀で、簡単に場に出すことができる上効果の性質上融合にチェーンしてこのカードを除去しようとすると他のカードが破壊されてしまう為、どちらにせよアドバンテージを損なうこととなります。

劇的にシナジーがあるというわけではないですがカードパワーが高いこと、サイドの枠を開けたかったこと、などから今回はメインでの採用となりました。

《ハーピィの羽根箒》

こちらもパンクラ同様後手札となりますが引いた際のパワーが高いためメインから採用しました。
制限カードであるため引きだけと思われるかもしれませんが、このデッキはパッチワークや《烙印融合》といったように一枚で一気にデッキを薄くできるカードが多い為、ロングゲームに持ち込んだ際は比較的このカードを引けることも多いです。

エクストラデッキ

《赫灼竜マスカレイド》

1枚から2枚へ増加。
融合を多用することから2枚以上並べる機会も多くなったため2枚にしました。
《捕食植物ドラゴスタペリア》との使い分けで先行であちらを使った場合は相手ターンではこのカードの登場機会も多いです。
ライフのゲームにおいてこのカードの存在はとても強力で、ミラーにおいては有効な妨害がお互いにないことからこういったカードで差をつけていくことになります。

ミラーでは《氷剣竜ミラジェイド》の存在からエンドフェイズに場が空になることがしばしばあります。そうなった際の返しで《烙印融合》＋《赫の烙印》のように融合を2種類使って打点を並べる場合基本的に《氷剣竜ミラジェイド》＋《烙印竜アルビオン》＋αとなり、ここをこのカードにすることで確実にライフを詰めることができます。

逆にライフを詰めきれないというときにこのカードを出しておくことで、相手は動く際にライフを大きく消費し返しのターンが楽になります。
更にはエクストラを使うデッキ相手であれば墓地効果により強力な壁としても機能するのでとりあえずで出しておくだけでもかなり強い一枚です。

《烙印劇場デスピア》を採用することで先行で2体＋相手ターンの《赫の烙印》で1体＝3体展開、を使えるようになるのですが《氷剣竜ミラジェイド》や《ガーディアン・キマイラ》でリソースを確保する方が強いと感じたため3枚目は今回採用していません。
《神炎竜ルベリオン》の効果を使うことで実質3体目を用意することは可能ですがそこまで展開が進んでいれば勝っていることも多く、ETでの小技ぐらいで覚えておけばいいと思います。

《デスピア・プロスケニオン》

【天威勇者】相手の超融合枠です。
プロートスチョウホウを吸って融合した上でバロネスを戦闘破壊し自分の場に蘇生することができます。
これさえあれば《超融合》＋デスピアで展開をまくった上で蓋までできる優れもの。《超融合》を採用するなら必須となりますが、発見できてないのか採用していない人も見かけます。自分も友人から聞いた時は天才かと思ったので周りに知らない人がいたら教えてあげましょう。

《沼地のドロゴン》

基本的には超融合枠です。
しかしこのデッキは普通の《融合》が入っている為ごく稀に場に出すことがあります。
それは《捕食植物ヴェルデアナコンダ》に対する《無限泡影》をケアしたい時です。
なかなかある場面ではありませんが覚えておくと何かの役に立つかもしれません。
変わった使い方だと光に変化して《烙印竜アルビオン》の素材とすることもできます。

サイドデッキ

《応戦するG》

ミラー用のカードです。
純の構築であれば妨害がなくなり、【勇者】ギミックから入られた場合はグリフォンライダーが消える、もしくはグリフォンライダー＋スタペリアの展開になります。

比較対象として《ディメンション・アトラクター》が挙げられます。
あちらと違い場に残るというポイントが大きなメリットになるほか、墓地効果も意識しているミラーにおいて強力です。
こちらのデメリットとしてはフィールド除去効果により処理されるということで《騎竜ドラコバック》にバウンスされてしまうということがありますが、名称ターン1がないため《烙印融合》発動前に戻すのはほぼ無意味です。かといってこのカードを無視して《烙印融合》を撃つと素材のモンスターが除外され《赫の烙印》が使えなくなるというジレンマを抱えることとなります。

もしこのカードが決まった場合、《魔玩具補綴》＋適当なモンスターと持っているだけで《ガーディアン・キマイラ》が成立します。
また墓地効果も優秀でラリーのゲームになりやすいミラーにおいて大きくリードを広げることのできる1枚です。

【勇者】型であれば返しのターンのこのカードの処理方法がリンク召喚ぐらいしかなく正直邪魔になることが多かったです。
そのため今回はこのカードでミラーに差をつけると決め《魔玩具補綴》型にしました。

ミラーの他では【ドライトロン】や【SPYRAL】など苦手とする展開系相手にも有効です。
【勇者】軸の展開系相手はあまり有効ではないため入れません。その部分でいえば比較対象となる《ディメンション・アトラクター》も同じく有効ではないので気にならないです。

《禁じられた一滴》

展開系がキツいということで入れていましたが正直弱かったのでここは変更枠となると思います。

見た相手として【ドライトロン】【ふわんだりぃず】【相剣】などが挙げられるのですが3つ合わせて一日で1回踏む程度の分布で、トナメに上がった際に使用頻度がガクンと落ちることが予想できました。
なので他の無難なカードに替えるもしくは【勇者】系統に強いカードに替える方がいいと思います。

《ライトニングストーム》

ミラーと【エルドリッチ】を意識した結果採用しました。
始めは《魔封じの芳香》を意識して《ツインツイスター》を採用していましたがミラーであまり強くない点、主に《魔封じの芳香》を採用してくる【相剣】の分布が減少していると予想したこと、などから決まった際のリターンも大きいこのカードの採用としました。

《天獄の王》の存在も加味してもこのカードは採用して正解だったと思います。3枚にすると被りが気になってくるので2枚がベストだと考えます。

《コズミック・サイクロン》

【エルドリッチ】【相剣】【ふわんだりぃず】相手に使用します。
【相剣】以外は先行でも投入します。
リソースを残さないという点で《サイクロン》との差別化をしており今期に関してはこちらの採用の方が無難だと思われます。

《レッド・リブート》

罠デッキをメタするならこのカードは必ず採用します。
デッキの性質上ライフはかなり詰めやすく、8000全て取り切れなくても《赫灼竜マスカレイド》による蓋も存在するためかなり使いやすいです。

《次元障壁》

ミラーと【天威勇者】相手の先行で使います。
誘発をもらった際のストップとしては優秀な1枚ですが正直過剰感も否めなく環境の変遷によっては抜けていく1枚かと思われます。

《無限泡影》

展開系相手に通りやすい誘発枠です。
ここは増やすべきだと感じました。やはりこの構築だと展開系相手に分が悪く勝った際の試合内容も《増殖するG》がたまたま通っただけでした。
誘発の枚数を甘えると簡単に展開系に足を掬われるので妥協はしないようにしましょう。

3.展開

初手《デスピアの道化アルベル》＋《魔玩具補綴》

この型の基本にして最大の展開です。

最終盤面はこちら

手札2枚から4個の妨害を作れる為決まればほぼ勝ちの最強展開です。
《烙印竜アルビオン》の効果によりリソースも充分です。またこの展開では《赫の烙印》の回収対象が《悲劇のデスピアン》ではないためその墓地効果もリソースとなります。

初手　《悲劇のデスピアン》＋《魔玩具補綴》※うららケア

融合から入ることで《デスピアの道化アルベル》につなげ、うららをケアしつつ2妨害を作ります。

最終盤面はこちら

対【デスピア】のセットプレイとして、《デスピアの道化アルベル》などにはうららを当てずに《烙印融合》まで待つというものがあります。
《烙印融合》が止まると全ての妨害が止まるのでこの展開では《捕食植物アナコンダ》を用いて《烙印融合》を通しにいきます。

うららを無視すると《デスピアの道化アルベル》のサーチが《烙印融合》となり《デスピアの凶劇》を落とすことで妨害が1個増えます。
対面がわかっていて誘発が確実にない場合はそちらの展開をしましょう。

うららが全く撃つとこがないわけではなく、最初の《魔玩具補綴》、《デスピアの道化アルベル》効果、など相手目線でリスクが高いところには当たります。
相手視点なかなかここに撃つのは勇気のいるアクションなのでほぼ撃たれないと思っていいです。自分は撃たれたことはありません。

初手《デスピアの道化アルベル》＋《烙印融合》

デスピアのみの展開です。

最終盤面はこちら

1個目の展開と同じ展開となります。

4.各対面について

大幅に相性が変化するということはありません。

対エルドリッチが少し有利になり、対展開系が誘発の枚数の都合上少し不利になるといった形です。

構築の変化で変化する程度の相性の変化です。

詳細な相性を知りたい方は以前の記事をご覧ください。

5.最後に

今回は環境読みでこちらの型を使用しましたが次もこれを使うとは限りません。
勇者の新規がでた後であればそちらの方が良いと言う場合もあると思います。
【デスピア】の強みとして型の豊富さというのはあると思うので環境に適した型を使い分けましょう。
では。