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知識の記録方法(7) Why

特徴点は知識の記録方法の基本構造である。この基本構造に意味を付加すると、思ったことの検索対象が明確になる。インターネットにおける検索はどうしても商業主義が表面に出ている。その検索結果は、知りたいことの候補らしいことが、知りたい人の優先順位とは全く別な順で登場する。そのために、多くの検索結果を試行錯誤して、自分の納得できることを特定するやり方となっている。大変時間を無駄にしている。不覚にも、知りたいこと以外の興味が湧いたことに深入りしてしまうことも多い。自分のメモはこのようなやり方では不便でならない。企業の業務も、このようなやり方では、スピードもおぼつかなくなる。もっとスマートな方法はないものか。
 人の思考には、何をどうしたいのかということが基本構造として持っている。何をどうしたいのかの前に、隠れがちであるなぜ(Why)が存在している。何故が不明確であると、そこから続く何を、どのようにが、ズレてしまう。目的が重要である。人はどんな時においても目的があって行動している。日常の行動においても、ものづくりにおいても目的がある。特にものづくりにては、この目的をQuality(ものの品質) と呼ぶこととした。そして、その目的を達成するための設計業務をProductと呼び、その設計を実際の現場で製品に加工することをProcessと呼ぶことにした。これらはものづくりの仕事の場合であるが、一般的には、仕事の実現したいこと(機能)Functionと進め方Procedureと実行Practiceと考えても良い。これらを大きくはQPPモデルと呼ぶことにしました。
目的の実現のために、具体的に取り組むことや考え解決すべきことは複数存在するものである。ここから目的はn個に関係性が広がる。更に、取り組むことをもっと深く考えていくとm個に広がる。これによって、目的を記述した特徴点はn×m個の特徴点が生まれる。このn×m個の考えるべきことから生まれた結論を、実際に実行させる時にも実行時に注意すべきことがp個あるとすれば、全体としての特徴点はn×m×p個になる。もちろん、この中でも重要度の大きさで選択されることにはなるが、人が考えた全体はこのように増加していく。また、この中には、分岐した枝間に作られた思考の間に関係性を持つものもある。したがって、全体はネットワーク図のようになり、上位概念まで記述すると、3D空間に広がった立体的ネットワーク構造になっている。それぞれの特徴点は大きくはQPPに分類されたタグを保持させておくことで、知りたいことを絞り込んだ検索結果を獲得できるようになるのである。まるで繭のような構造になる。だから外から一本の糸をつむぐことができれば良いのである。ストーリーが得られるようになる。

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