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お絵かきはやめられない/1113 陽風

 芸術の秋!という訳で、先日野外で絵を描いてきました(ウソ…偶々です)。

『Leon art jewelry』さんが実施されていたクラウドファンディングのリターンである野外スケッチ会に参加してきたのです。

    数年ぶりの野外でのお絵描きを前に押入れから絵の道具を引っ張り出してみると使い古しの水彩絵の具はほぼ全部が固まりかけていた。指でぐっと押すと少しぐにゅうっと動く。「まだ使えそう...」とお湯につけてみる。ほとんどの色がさっきより少しだけ硬さがマシになっている。「よし、使える!」。ただ、白だけはどうにも戻らなかったので買い足して持っていくことにした。

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 11月初旬の京都市立植物園にて。スケッチ会当日、そこそこ風があるもののいいお天気で野外スケッチ日和。平日なのに植物園はそれなりに人がいるもんだな。ちょうど目の前に綺麗に薔薇が咲いてるのが見えるところに海と梨さんが素敵なスケッチ場所を確保しておいてくれてた。初めに海さんから興味深い絵画技法を伝授され、参加者3人で紙に向かう。同じ技法で同じものや場所を描いているのにそれぞれに表現されたものが違うのが当たり前だけどおもしろい。久しぶりのお絵描き、集中して対象と向き合う時間はとても楽しい。誰かと一緒に、というのもいい。予定時間を1時間ほど延長して夕暮れまで描き続けた。時間で打ち切らずにゆっくり描かせてくれた海と梨さんの懐の深さが嬉しかった。

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 子どもの頃から絵を観るのも描くのも好きで、よくノートにアニメの主人公を真似て描いたりしていた。試験勉強の時などは勉強に集中するために絵を描くことを封印しなくてはと思うのに、目の前には紙があって手にはペンを持っているものだから、ふと気がつくと何か描いてしまってて「ダメだ、こりゃ」と諦めるに至った。とは言え、水彩画は小学生の頃からずっと苦手だった。同じ色なのに塗り重ねた部分や境界線に線が出るのがとてもイヤで、何とか線をなくそうとして何度も塗り重ねて紙がモロモロになってしまうのがいつものパターン。それが水彩の味と思えるようになっても使いこなせることはないまま大人になり、たまにお絵描きワークショップに参加した際には使うけれど自ら好んで使うことはなかった。今回、久しぶりに水彩を使ってスケッチをしてみて、とても楽しくて、植物園という穏やかで開放的な空気の場所だったのも気持ちよかった。教えてもらった技法も興味深いものだったので、これから新しい描き方でいろいろ描いていけそうな気がする。絵具を使って描くということをもっと日常の中に取り込んでいきたいなと思った秋の1日でした。

   そろそろ晩秋ですが、せっかくの芸術の秋、みなさんも野外でお絵描きしてみてはいかがですか?

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陽風(はるかぜ) twitter @mori_no_ko

*訪れる人がほっとひと息つけるカフェ、多様な人々が交流できる場をつくることを目指しています。


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