見出し画像

【自分語り日記】マンガから辿り着いた後悔しない考え方の話

今回はマンガが好き過ぎて、マンガの貯蔵量が60,000冊を越えながらも、毎月新しいマンガを買い漁る僕が、マンガから辿り着いた後悔しない考え方のお話を記したいと思います。

細かな経歴はプロフィール記事を見ていただけると幸いですが、この記事の概要をお伝えすると「就活でよくある悩み」と「マンガから導いた後悔についての考え方」をリンクさせた経験を書いています。


① 後悔から考える仕事の話

『あなたは後悔することについて、どのように考えていますか?』

僕は一般のメーカー企業で人事・採用担当をしています。そして主に大学生の方と関わる機会が多いのですが、就活生の方から「就活で後悔したくない」という声をよく聞きます。

また、研修の担当で社外の研修などに行くと、若手社員から「会社選びで後悔した」という声もあり、『後悔』という言葉に最近スポットが当たることが多いなぁと感じています。

さらに、最近回答に困った質問で増えてきたのは『あなたは自分の軸には合わないが、高収入の仕事に就ける可能性があったらその仕事に就きますか?』という質問です。

こちらも就活生の方からよく聞く声でもある「好きなことを仕事にしたい」や「給料が高ければどんな仕事でもいい」といった価値観のうちの1つだったりもします。

僕自身、パッと一瞬で答えは出ず、少し考えたというか悩みました。そして、いろいろと考えた末に出た答えは「No」でした。何故なら「この仕事を選ぶと、自分の信条と異なって必ず後悔する未来が来る」と思えたからです。

今回は『後悔』について考えながら「待遇」と「自分の軸」にスポットを当てて、就活生や転職で悩まれている方へ「こんな考え方もあるのか」という捉え方のヒントをお伝えできたら幸いかと思っています。

僕が採用・研修担当として『あなたは後悔したことありますか?』このような問いかけを「就活生」にしてみると『就職活動で後悔したこと』として、以下のようなことがよくあげられます。

  • 自己分析が甘く、ミスマッチばかりだった

  • 適性検査対策をしっかりとしていればよかった

  • 志望動機がなく自分が本当は何をしたいのかわからなかった

  • 選考会場や日程を勘違いして遅刻(無断欠席)した

  • 面接で自分を作り込み、暗記ロボットになってしまった

  • 面接でテンパってしまい、余計なことを話してしまった

そして同じ問いかけを「若手社員」にしてみると、『就職してからの後悔したこと』として、以下のようなことがよくあげられます。

  • 仕事内容に対する不満が募った

  • 待遇に対する不満が募った

  • 職場環境に対する不満が募った

  • 理想と現実にギャップが多くあった

  • 作業ばかりでスキルを磨く余裕がなかった

  • 雰囲気という漠然としたもので決めていた

その時々において、後悔に対する事象は違いますが、自分の認識度合いによって測られているようにも感じますね。ただ、後悔は大きな出来事だけでなく、日々の細かなことでも起こるので一概には言えませんが、単純なミスや後悔を認識するための事前の情報量、夢・理想を追いかけ過ぎなのかはわかりませんが、そのような点が後悔に繋がっているようです。

② 後悔に対する6つの考え方と出会った話

僕の大学時代の話ですが、後悔について考えるようになったきっかけは、「選択肢が多い方が不幸になるという考え方もある」という考え方があると心理学の講義での出会いからでした。

この考え方を学んだとき、さらにこのような名言を残されている方も紹介されました。

“後悔” がない と “自由” は認識できない。
選択をするということは他のことを切り捨てること。

心理学者:バリー・シュワルツ

この言葉は「選択には必ず後悔がつきまとう」という捉え方が含まれていると僕は感じました。そして『どう選択したら「後悔」しないのか?』と考えた結果、学校の先生や友人に尋ねたり、マンガを漁って、後悔について6つの考え方にふれることとなりました。

後悔したことにどちらが良くて、どちらが悪かったなどと考えることに意味はない。考えなければいけないのは、どうしたら二度とそういう事態を起こさずに済むか、それだけだ。

1つ目:大学教授

このように言われて僕は…、頭の固い教授だな…。理論的にはそうだけど、感情はないのか?と思いました。

一度後悔したことは、二度と繰り返さないようにすればいいんじゃないかな。後悔した意味はないんだと思う。それが、後悔した意味なんだと思う。「やって後悔する方がいい」なんていうのは、「やってしまった後悔」の味を知らない無責任な第三者のセリフだと思う。だけど、一番良いのはやって後悔しないことだと思うけどね。

2つ目:大学の友人 A

このように言われて僕は…、確かにその通りだけど、後悔するじゃん…。結果的になんか名言を言いたかっただけ?と思いました。

人は「何かの選択をする際に傷つかずにはいられない生き物」って何かで聞いたか読んだ記憶がある。後悔が残らないように選択しろなんてよく言われるけどそれは無理だと思う。どんなに悩んで道を選んでも後で後悔する。だからこそ、私は自分に対して「本音・本心だったか」が重要だと思うけどね。

3つ目:大学の友人 B

このように言われて僕は…、本心で気持ちに嘘がないならわかるけど、選択したら傷つくって部分は納得いかないけどな…。と思いました。

日々心によぎる。「あの時こうしていれば」という言葉。後悔の言葉なんかじゃない、「こうしていれば出来たはず」という、自分の心が真に折れるのを防ぐ言い訳だ。

4つ目:マンガ/僕だけがいない街

これを読んで僕は…、確かに言い訳ではある…。だけど、その言い訳が後悔という形で残るんじゃないか?と思いました。

獣医になる夢を持って農大に入って、その選択を迫られた時に「やっぱだめだ」ってなる人はやはりいるよ。だからと言って獣医になるのをあきらめた人がダメって事は無い。世の中にはそういう「殺せない・殺させたくない」ってやさしい人達が頑張ってるから助かってる命がたくさんあるんだ。どんな事でもね、叶うにしろ叶わないにしろ…、夢を持つという事は、同時に現実と闘う事になるのを覚悟する事だと思うよ。

5つ目:マンガ/銀の匙

これを読んで僕は…、深いなぁ~。確かに覚悟は大事だよな。でも、結局後悔しちゃってるんだよな…。と思いました。

私はずっと後悔してたし、もし、コレで結果がよくなければずっと後悔し続けるのかもしれないけど…、それはあのときの自分の選択を心から誇れていないから。この人のように、自分の選択に自信があれば、後悔なんて最初から恐れる必要すらないモノなのか!

6つ目:マンガ/最上の命医

これを読んで僕は…、これは納得できる!誇れているから後に引きずらない気がする。と思いました。

このような後悔についての6つの価値観にふれ、何となく自分なりの答えが出たように思いましたが、社会人となっても、さまざまな価値観にふれることで考え方に変化が起きました。

この6つの価値観の中で特に後悔を深掘りするときに参考になったマンガである『銀の匙』・『最上の命医』の記事も書いていますので、参考ばかりに紹介しておきます!

『銀の匙』・『最上の命医』の後悔に対する考え方を少し発展させ、僕の中で最初に「自分の中で考えて、自分が納得できる答えを探して、行動を起こした後は結果がどうあれ、自分の人生の最終決定権があるのは自分だけ。後悔してしまうこともあるけれど、そこに行くための方法を選んだだけ。」という考え方になりました。

そして「大事なことは何を選ぶかというよりも、自分が選んだことに対して覚悟を決めること」であり、「覚悟を決めた選択は問題が起きても向き合って対処する(正解にしていく)ことができる」のだと思います。

僕はこのように考えを巡らせ、社会人になった今の行動の原動力となっている想いは、『自分で選んだ道に責任を持って、最高のものにしたい!』・『一緒に自分の時間を過ごしてくれる仲間たちを笑顔にしたい』 というものです。

「後悔しない選択」 をするのは難しいです。だからこそ、 “ 選んだ道を正解にしていくこと ” を大切にしてほしいなと思っています。

そして僕自身、これら数々の後悔に対する価値観と出会ったことで、日々遭遇するたくさん選択肢において、自分なりの後悔を心に留めながら行動に移しています。

③ 待遇に揺さぶられ、自分の軸で決断した話

僕は今年に入って「とある大学からのオファー」を断りました…。ちなみに後悔はしていません!心残りはあるかもしれませんが…(笑)。

そのお声掛けをいただいたときには、とてつもなく嬉しく、そもそも仕事のオファーをもらえていること自体がとてもありがたいことなので、めっちゃくちゃ葛藤しての答えでした。

さらに条件面でも、現在の会社で働いている年収や平均年収を大きく上回る内容を提示されたことも幸運でした。僕はこのオファーを受けるべきだし、受けるのが当然だと考えましたし、論理的に考えるのであれば「断る」という選択肢はないと思います。

それでも、僕の中に1つだけ引っかかることがありました。それは、オファーをもらった仕事内容が「僕のやりたいことを消してしまう」仕事だったからです。

今は一企業の人事部で、採用・研修を担当していますが、数多くの学生や若手社員と関わることがメインの仕事になっています。その中には自分で好きなように企画して、プロジェクトとして活動できることもあり、日々楽しく仕事をしています。

そんな中で、今回のオファーに対して思ったことは「一大学の学生としか基本的に関われない…。」ということでした。僕自身はたくさんの方々に、独自で考えたことを楽しく伝えていきたいという想いがあって今の会社に勤めていますが、大学では重要視している部分に制限がかかるのです。

もともとは教育に興味があり、教師になりたかったこともあったので、大学で働くことも楽しいだろうし、自分のやりたいこともできるのだろうと考えました。

しかし、その現状が叶っている現状と、さらに自分の好きなようにアレンジできる仕事を経験している僕にとっては、ただ制限のついた仕事として映ってしまったのです。

オファーをもらったとき、とても悩みましたが、まずは話を聞いてみようと思いました。もちろん自分の生活がかかっているので「ひとまず話を聞いてみて、話の内容によっては居心地良く、楽しく働けるかもしれない!」と思い、お話を伺いました。

何度か先方と話を進めていく中で、「良いですね!いつから働きます?再来月からとか?」といった回答をいただき、内定らしきものを口約束でもらうことができました。

しかし僕は、何度お話を重ねても、ずっと心にモヤモヤが残っていました。
どれだけ事業の話を聞いても、僕の心はモヤモヤしていたのです。そこで、逆にこんな質問を投げかけてみました。

「自分の判断で好きにプロジェクトを進めながら、困ったときには身内だけでないく外部に助けを求める行動を取りますが、大学としては大丈夫ですか?コネクションを形成する意味ではOKかもしれませんが、相手に利益を渡しても大丈夫ですか?」

僕は自分の想いに沿って、大学側がどのような判断をするのか聞いてみたかったので、このように尋ねてみるとこんな答えが返ってきました。

「たくさんのコネクションを持っている職員は貴重ですし、その強みを活かしてさらに活動の範囲を広げることはお互いにとってメリットですね。ただ、慈善事業をしているわけではないので、利益を別に持っていかれるのは無理ですね。」

当然と言えば当然の答えが返ってきました。もちろん、これが今の社会の当たり前だと思います。しかし僕は「じゃあ何で自分はボランティア活動を今もやっているだろう…」と考えました。そして、そのボランティア活動を始めたきっかけは当時の大学からの勧めでもありました。

そういうことをどんどん深堀って考えていくと、自分の信条としてきた軸とズレて、きっと苦しむことになるんだろうなと考え、正式にオファーを断ることにしました。

冒頭で述べた学生から最近よくある質問である『あなたは自分の軸には合わないが、高収入の仕事に就ける可能性があったら、その仕事に就きますか?』を単純に分解して考えてみると、仕事を見つける上で大事にしたい条件はなんでも良いのではないかと思います。

  • たくさん給料がほしい

  • 福利厚生がしっかりしている

  • 自分に裁量権がほしい

  • 役職・有名企業名(社会的地位)がほしい

  • 自分の好きなことがしたい

  • プライベートの時間も充実させたい

  • 自分の価値観を大事にしたい

本当になんでもいいと思います。きっと正解は人の数だけあると思うので…。そして、僕の場合は “ 利益よりも心を大切にしたい ”という軸があったからです。

ここで気をつけてほしいことは…、自分の大切にしたい仕事観や気持ちを全く整理することなく仕事を見つけようとすることです。

大切にしたい軸がなければ仕事選びは困難を極めますし、先ほど紹介したような「若手社員」に聞いた『就職してからの後悔したこと』のように、入社後に「やっぱり違った」といった後悔につながる可能性が高くなってしまいます。

だからこそ、仕事選びにおける自分なりの軸・基準を把握する自己分析や業界分析などが必要になりますが、最後には『自分で選んだ道を正解にしていく』という考えや行動が、後悔しないためにできることではないかと思います。

まとめ

僕はこの記事を書いていて、『後悔』を含めた自分の価値観を見つめ直す機会にもなりました。

そして、今までの経験から「世の中にいる人は自分と必ず違う価値観を持っている」という自分なりの論理付けと、今までに出会ってきた人もこれから出会うとも必ず価値観は違うだろうと思いながら、出会いを楽しんでいます。

後悔についてはさまざまな捉え方がありますが、ネガティブに受け取りやすくなってしまうことも致し方ないのかもしれません。それでも僕は「最後は自分で判断する・選択する人」になりたいですし、その「選択を正解にしていく行動をしていきたい」と再確認しました。

社会に出ると、学生時代の頃よりも辛いことや嫌なことが多く、本当に塞ぎ込んでしまうような出来事も起こりますが、僕は仕事柄で後悔しないように全力で取り組んでみることをオススメしている立場です。だからこそ一歩を踏み出すために勇気をもらえる言葉を大切にしていきたいです。

僕はストーリーのある内容の本を読むことが好きで、それは「いろんな人の気持ちになれるから」という部分があります。それは小説やドラマや映画、アニメなどもそうなのかもしれませんが僕はマンガでした。そして名言・自分に刺さる言葉を集めることを始め、いまでは60,000冊を超えるほどマンガに熱中し、そしてこの経験を踏まえて、マンガやその作品の中にある名言で誰かが救われる可能性があるならnoteに残して伝えたいと思ってブログを始めました。

あまり興味を持ちづらい内容だったかもしれませんが、自分の気持ちを整理するための日記であることも含めて、この記事を残したいと思います。

それでは今回はここまでです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?