子供たちは、楽しい学びに飢えている!

レトリカ教採学院(教採塾)、学院長の川上貴裕です。

「教師を育む仕事をする身として、やはり現場のこと、最前線を知っておかなければいけない。」と以前から、河野と話していました。

そんな折、11月末頃に、ご縁があって、教育委員会の方とお話を詰めて、年明けから、午前中だけ非常勤講師として、現場に出る機会をいただくことができました。

6年生の算数と保健体育、3年生の体育を担当することになりました。

午前中は、小学校の非常勤講師として。
午後は、大学講師として。
夕方以降&土日は、レトリカの学院長として。


2024年は、三刀流での新たな挑戦が始まりました。


現場で働きながら、教採対策講座を開講している人間は、恐らく全国でも、私だけだと思いますので、先駆者として、教育委員会や現場、教師志望者、現職教諭などを繋ぐことができればいいなとも、考えています。

さて、

教育委員会の管理主事と話を詰めているときに、「あの学校は、もう川上さんしか、指導できる人はいないと思うので、なんとか!」というご要望がありました。

そのお話に聞いていただけあって、蓋を開けてみると、

★複数人が、常にエスケープしている。
★授業中ずっとしゃべっている。
★突然、大声で奇声をあげる。
★勝手にカードゲームを始める。
★友達に貸すハサミやシャープペンシルが飛び交う。
★消しゴムハンコを作るためか、授業中もずっと、彫刻刀が机に出ている。
★友達に向かって「人生やり直せ!」「友達は、利害関係が一致した時だけ友達でいい。」など、大人でも驚愕の発言が当たり前。
★教師に対する罵詈雑言も、日常茶飯事。
★ああ言えばこう言う。

このように、なかなか、やんちゃで、鍛えがいのある子供達が多い学校でした。

そんなやんちゃな子供達ですが、8割以上が、中学受験に臨みます。

学校で学ぶことのほとんどは、すでに塾で終えている子供が多いため、「飽きた」、「めんどくさい」、「ダルっ!」という発言も、ちょくちょく出てきます。

ただ、やはり学力的に、知能が高い子供達なので、復習のプリントや難関中学の発展問題なども、大人顔負けなほど、あっという間に解いてしまいます。

そのようなに現場に入って感じたことは、

子供達は、楽しい学びに飢えている!

ということでした。

どれだけやんちゃで、鍛えがいのある子供達、一部いる、学力低位の子供達でも、思考力や判断力をフル活用させるような難問や良問、ユニークなルールのもとでの体育などは、必死になって挑戦しています。

これは、指導されている現場の先生方のせいでは全くないのですが、やはり塾で中学レベルの内容を学んでいる子が多いため、学校での教科書通りの学びには、退屈しているようにも感じました。

そんなこんなで、最初の数日で、子供達が、楽しい学びに飢えていることが分かったので、授業では、

算数オリンピック問題
フェルミ推定
落語の壷算を小学生向けに改良した問題
難関私立中学の問題
プログラミング
テンセグリティ構造
ラグビーボールを使ったサッカー
クッション製フリスビーを使ったタグラグビー
縦・横・段数の違う跳び箱を直線上に置いての連続跳び

保健の授業では、海外のタバコの値段、パッケージを比較したり、タバコ警察がいること、タバコを吸って45分間はエレベーターに乗れない規則がある自治体があること、非喫煙者と喫煙者の生命保険の違いなどを話したりする。

以上のように、ゲーム性やアトラクション性に富み、趣向を凝らした課題に挑戦させたり、大人でも学びたくなるような題材を用いた授業を展開したりしました。

子供達の発達段階や学力を正確にとらえたうえで、工夫して授業を進めると、これまでのやんちゃが嘘に思えるほど、結構、集中して挑戦していくのですよね。

『教師は授業で勝負』という言葉もあるように、やんちゃなクラスを受け持っている先生や、反抗的な態度を取る子供達を前に授業をしている先生たちは、ぜひとも、楽しい学びを提供してあげてください。

子供達は、見違えるように、意欲的に参加してくれますよ!

「今は授業中でしょ!」、「話を聴きなさい!」というような、旧態依然とした指導では、子供の心はつかめないのですよね。

ではまた!

レトリカ教採学院
学院長
川上貴裕

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