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DODGEBALL・ルールクイズ-003

JDBA公式ルールに則ったクイズです。

Q.003

Aチーム選手1番の投球が
Bチーム2番の頭部付近に当たり空中に大きくはねて
Bチーム3番がアシストしました。
Bチーム3番は目の前にAチーム1番がいたので
すかさずアタックを放ち1番にヒット、
ボールはアウトオブバーンズとなりました。

主審はコールが遅れたのも含めて動揺…
副審がすかさずタイム要求をしオフィシャルタイムがかかりました。
まずはBチーム2番の安全確認
そして6審集めて協議が始まりました。

さて、協議の結果どのようになるのが正しいでしょうか。
ただしA1番の投球はB2番の頭部へ当たったものとします。


オロオロ

正解は!
Aチーム1番のヘッドアタック(ファール)
Bチーム内野ボール(3番である必要はない)
Aチーム1番はアウトにはなりません。

審判テキストブックの<第9章>水色の冊子89ページにこうあります。

ヘッドアタックの場合アドバンテージは取らない。危険防止のための意味で設けられているファールである。審判は必ず試合を止め、状態を確認する。その後「ヘッドアタック」のコール、及びボールの支配権を指示する。なお、間接的に頭部、顔にボールが当たった場合も試合を止め、状態確認後「アウト」のコールを宣告し、試合の再開をした方が望ましい。

ドッジボール協議規則 公式ルール&審判テキストブック

解説していきましょう。

まず必ず行わないといけないのが、頭部付近への投球があった場合の安全確認です。タイムをかけるタイミングもついでに知っておいてください。

  1. 完全に頭部に当たった場合は、主審が即時タイムを取ります。

  2. ヘッドアタックか判断が難しい場合は、ボールの支配権が確定したのちタイムを取ります。安全確認中に招集もかけましょう。

  3. アウトの場合(手→顔の順に当たった場合など)も支配権確定ののち安全確認後、アウト宣告の順番が望ましいとあります。しかし、アウト宣告が安全確認より先にくる場合も珍しくないです。

  4. 流す場合。ダメージがあると考えにくい場合。ワンバウンドのボールを掴み損ねて一度手でジャッグルし頭に当たった場合など。

出題のシーンの場合、まずは上記2のタイミングでBチーム3番がアシストしたところで主審はタイムをかけねばなりません。そしてすぐに安全確認を行います。

ところがタイムより前にBチームの3番がチャンスとばかりにAチーム1番を当てにいってしまいました。一見、アドバンテージにも思えますし、3番が2番の頭部に当たったと認識していなかった可能性もあります。つまりただのアシストと思っていた。なのでこのようなことが起こる可能性も充分に考えられます。

もう一度確認しますが「ヘッドアタックの場合アドバンテージは取らない」です。なのでAチーム1番のヘッドアタックが起きてる以上は、その後のB3番のアタックは本来起こってない事象となり幻となります。支配権はBチームからとなります。

この場合、主審がしっかりタイムをかけておけば、蛇足のプレーは生まれませんでした。一歩間違えばケガにもつながりかねないプレーなので判断よくしっかりタイムを取りましょう。


安全第一

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