見出し画像

こどもたちの世界

大人が思ってる以上に、子どもは考え、悩みもする。その瞬間はまさに成長しようとするチャンス!できれば自力で乗り越えてほしい。だけど周りの大人がよかれと思い手ほどきをしてしまうことも少なくない。ここまでは決して悪いこととは限らないのですが、もっと最悪なケースもあって「それは違う!」と頭ごなしに否定し怒鳴り散らすパターン。子どものアイデンティティなんてあったもんじゃない。そこからは地獄の時間です。かないませんね。

選手は監督や指導者の道具でもなければオモチャでもありません。相手が小学生であれば主従関係なんてうっかり簡単に出来てしまいますよ。でもそれじゃあダメなんです。監督が小さい世界の王様になって終了です。自分の型にハマる選手を作るやり方よりも、まずは選手のいい面を引き出すことをやってみて適材適所に収めるやり方がよいチームを作ることにつながると思います。前者でも勝てるチームは作れると思いますが、指導者側の成長や気づきが後者に比べて圧倒的に少ないでしょう。

子どもが何か考えを持って悩んで進もうとしている場合は、少し待ってみて、大人の出番が来たなら、まずは子どもの声に耳を傾けて、しっかり噛み砕いてあげて、自分なりの意見があるならきちんと理詰めでゆっくり説明してあげて下さい。決して押し付けず最終的には本人の納得する方を選んでもらった方がよいでしょう。それがたとえ失敗だったとしてもまた元に戻って考えればいいだけですから。

今回のテーマのきっかけをいただいた「青のミブロ」を紹介させていただきます。私も大好きな新選組のお話。下のシーンは沖田総司が3人の仲間は子どもなりに考えて動いていると強く主張する場面。ドッジボールの選手たち、小学生にも通じる部分がありグッと来てしまいました。

引用文です。

必ずそういうこと言う人いますよね。
子供はものを深く考えられない。
だから大人が指導するんだって。

でもどうですかね?
この子たちにはこの子たちの生活があって
悩みがあって、争いがある。
人間関係は大人が思っている以上に複雑です。
だから嘘もつくし、平気で駆け引きもします。

彼らには夢があり、意地があり、世界がある。
決してナメてはいけませんよ。


彼らは自分で考え、自分で動けます。
思い通りにできるなんて、大人の思い上がりですよ。

<沖田総司>

「青のミブロ」3巻/安田剛士

今秋アニメもあるそうなので気になる人はぜひみてみよう!



絶対見る


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?