憤りと辟易とした思いを抱えながら、今この文章を書いています。

「この曲の時はペンライトを何色に揃えましょう！」
「会場を〇〇色に染め上げてメンバーを喜ばせませんか？」

ライブ前になるとこのようなファンの投稿がSNSに目立ち始め、これを見るとあぁもうライブが近いんだなぁと実感します。
と同時に僕はこういう投稿が嫌いです。

自分はペンライトの色が揃っている光景は綺麗で好きだし、メンバー発信のものや定番の曲ではバッチリ揃える派です。色を変える速度も自信があります。
ただ周りの人に強制するような真似は絶対にしたくない。あくまで自分がその方が楽しいからやっているだけです。

もちろん上で書いたような人も強制しているわけではないと思います。
ただ、SNSで片手間で何万人を動かそうとする態度や、会場を私物化して自分の気持ち良い色に染めようとしている感じがなんだかなぁと思ってしまう。
本当に揃えたいなら会場で布教するくらいの気概を見せてくれよ！と。
その程度の思いで一丁前にSNSで怒ってんじゃないよ！と。

そして少し過激派になると、
「ペンライトの色ぐらい周りを見れば揃えられるんだからちゃんとやれ。」
「揃えないやつは協調性がない。」
と言っている人も見かけ、そしてライブが終わると、
「あの曲の時にペンライトが揃ってなかった。」
「メンバーに綺麗な景色を見せてあげたくないのか。」
「本当にファンなのか。」
と悪態をつく奴も現れる。

そんなライブ前後の合わせ技でみんなの楽しい思い出を踏み躙っている感、そして何より櫻坂のライブに初めて行く人がそんな過激派の発言やペンライト論争を見て、萎縮して心配している光景を見かけて怒りを覚えてしまいました。

ペンライトの色なんてライブの楽しみのうちのほんの一部でしかありません。
そしてほとんどの曲はメンバー発信やその時のライブの雰囲気で決まっていったものです。

流れ弾や五月雨よはジャケ写のイメージを皆が想像した結果赤や緑になったし、ブルームーンキスはブルーが入っているから青。思ったよりも寂しくないはMVのキャンプファイヤーのイメージからオレンジにした人が多かった流れだったと記憶しています。
その時のライブの照明に引っ張られるものもあれば、曲順の影響だってある。

ちょっと話は逸れますが、僕が好きなのは最終の地下鉄に乗ってが黄色のペンライトになった経緯です。
照明の黄色に合わせて会場の人たちも黄色にした人が多かった埼玉公演1日目。それを見たまつりちゃんがMCで黄色が多くて綺麗だったと言ってくれました。
それがSNSで拡散されて埼玉公演2.3日目は黄色に染まりそれが定着していきました。
僕もその1日目にいたため強く印象に残っているし、ライブの雰囲気とメンバーの言葉が上手く混ざり合ったようなこの流れが好きでとても良い思い出になっています。

つまり何が言いたいかというと、もっとライブのその場の雰囲気とかノリを大事にしようよ！ということです。

この曲はああしようこうしようと事前に決めていったって、いざパフォーマンスを見たら見惚れてしまって色を変え忘れたとか、ライブの演出を見てこれだ！とビビッと振りたい色が降りてくるかもしれない。
実際、新参者公演で静寂の暴力やマモリビトが披露された時ペンライトは振らず祈るように見てしまいました。

会場にいるファンの思いが共鳴して自然と色が揃うのが僕の思う理想で、ライブ前からSNSでああしろこうしろと音頭をとるのはライブへの冒涜とまで言いたい気分です。

ペンライト論争を見て心配になってしまった初めてライブに行くBuddiesの人に言いたいのは、本当に全く気にする必要なんか無いよということです。
どんな色で振ってたって文句を言ってくる人は会場にはいないし、仮に言ってきたらそいつがヤバい奴です。基本的に文句を言っている人はSNSにしか存在しません。

ペンライトの存在すら忘れているかのように没頭して魅入っている人もよく見かけるし、色を揃えたいなと思ったら周りに合わせればいい。
ペンライト警察をしているような人たちのことは忘れてステージの櫻坂46のパフォーマンスに集中してほしいなと思います。

ペンライト論争を毎回引き起こしている人や、ペンライト過激派に思うのはそれは本当に櫻坂のためになっているんですか？ということです。

こういう人たちの言い分っていつも、
「ミーグリでメンバーが言ってました！」という不確かな情報で新曲の色を決めようとしたり、
「メンバーを喜ばせるために！綺麗な景色を見せるために！」を大義名分にしている事が多い印象です。
でも、そんな発言を見て無意味な混乱が起こったり心配して怖がっている新規のファンがいる。

以前我らが松田里奈キャプテンの言っていた、
「櫻坂のライブを色んな人に見てほしい！」という願い。
この願いをあなたたちは邪魔していませんか？
ファンがメンバーの足を引っ張ることになっていませんか？というのは、櫻坂のライブを愛するいちファンとして偉そうに見えたとしても問いかけたいです。

僕の中の櫻坂は、細かいことは気にせずライブを楽しんで！と言っています。
安易に櫻坂の名前を出してファンの良心を煽るようなズルいことはしないでほしいなと思います。
そして本当に揃えたいならその気概と覚悟を見せてくれよ！と心の底から思います。

今週末の櫻坂46の3rdアニラ。
本当に楽しみです。そして櫻坂のライブは本当に楽しいです。
初めてライブに来た人も気後れすることなく、心地良い一体感で櫻坂46の3歳のお誕生日をお祝いしたいです。