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カンヴァスの同伴者たちについて

山形美術館で開催されている「カンヴァスの同伴者たち 高橋龍太郎コレクション」を見た
本展は高橋龍太郎氏の現代アートコレクション展だった
以下、本展の解説の引用【山形県鶴岡市に生まれた精神科医の高橋龍太郎氏は、作家の発掘や作品の再評価を精力的に行ない、日本を代表する現代美術コレクションとして知られています。高橋龍太郎氏のコレクションのルーツとなる作品をはじめ、2000年以降の社会を反映するように拡張しつづける日本の現代美術の現在を約70点で紹介します。】とあった
高橋氏について検索してみると慶応大学医学部へ入学され学生運動を経て、1969年中退後1977年東邦大学医学部卒され1980年慶応大学精神神経科入局、1990年東京蒲田にタカハシクリニックを開設、院長となられている
山形美術館は本年で60周年を迎えるとのことで、山形出身で現代アートコレクターの精神科医を引っ張ってきて、ぶちあげられた
東京に行かなきゃ見れないような現代アート作品と東北のアーティストの作品が、混在して展示されていた
私の好きな奈良美智氏、志賀真理子氏、武田鉄平氏の作品もあった
震災の激甚化、戦争、政治不信、ジェンダー平等、情報格差、少子高齢化、労働不足、環境汚染、インフラ老朽化、医療や福祉の未整備、環境汚染といったいくらでも湧き上がる問題
奈良美智氏の絵画作品での少女の目の奥、志賀真理子氏の写真作品での深淵でリアルな色彩の質感や生々しさかを感じた
現在の私の置かれた山形の環境や立場において、身の回りという範囲で【個人的に行える意思表示や、何らかのフォーマットでのアクションが起こしたい】という根源的な力をもらった
素晴らしかった
改めて、現代アートとは(以下引用)【20世紀以降に生まれた芸術のことを指します。その特徴は多様性であり、絵画や彫刻、写真、映像、インスタレーションなど、様々な形式があります。また、現代アートは社会や文化、政治などの問題を取り上げることが多く、その表現方法も多様です。現代アートを理解するためには、その歴史的背景を知ることが大切です。】という認識で、思ったことがある
 
【これだったら俺でもかけそうだ】【これが草間さんなんだ。いいねぇ】などという声を、現代アートの展示会場で耳にすることがある
アーティストでない鑑賞者が、社会や文化、政治などの問題をとりあげた現代アート作品での問いかけを把握して観賞するということは稀有である
東北で現代アート作品の展示が企画されることは少ない
美術館の展示情報を収集し、休みの日に予定を組み、車で現場へ向かい、安くないチケットを購入し、ゆっくり鑑賞する、といった一連の現代アート観賞の為の行為は、日々の仕事や家庭でのあれこれ、様々な事情からくる疲労とストレスになどよって、様々な選択肢の一つから排除される
さらに現代アート作品をどう観賞すればいいかわからないということも、選択肢から排除される理由の一つである思う
「わからない」ことを「わかる」或いは「理解した気になる」という領域に達するまでは、歴史的背景の把握や予備知識が必要になる
それを勉強する行為は日々の仕事や家庭、様々な事情からくる疲労とストレスになどよって選択肢から排除される
現代アートの展示を見に行く行為、更には現代アートを理解しようとする行為を促進するには、丁寧でシンプルでかつ興味をそそらせるようなトレンドを取り入れた説明を提供する、という助け舟がいる
私は山形でもアーティストでない鑑賞者が、最低限のラインを越えたリテラシーでの観賞の感想や何らかのレスポンスが見える化され、それが一定数あることでいい変化や改革は起きるという【夢】を持っている
 
会期2024年4月5日(金)─5月26日(日)
開館時間午前10:00〜午後5:00(入館は午後4:30まで)
休館日毎週月曜日(ただし月曜が祝日の場合は開館し翌日休館)4/8、15、22、30(火)5/7(火)13、20
入館料一般1,500(1,300)円、高大生800(600)円、小中生500(300)円
※カッコ内は前売りまたは団体(20人以上)の料金
※土曜日と5/5は中学生以下無料
※日曜日午前中はメセナにより中学生以下無料
※障がい者手帳をご提示の方と付添者1名の観覧料は半額
※山形美術館キャンパスメンバーズ制度登録校の学生は学生証提示により無料
主催山形新聞、山形放送、山形美術館
共催山形県、公益財団法人山形県生涯学習文化財団後援山形市、東北芸術工科大学特別
協力高橋龍太郎コレクション
協力医療法人社団こころの会
企画協力児島やよい

お問い合わせ
山形新聞社事業部:023-642-7955
山形美術館:023-622-3090
※山形美術館北側に無料駐車場あり
※美術館前の山形市大手町駐車場は有料

今、ゆさのスペースでこれをかいている
明日からは早朝から車で大洗に行って友人の引っ越し祝いで飲酒(太平洋側のあの周辺の海産物はやっぱり食べたくない)
長野にわたり諏訪でレコ屋や温泉を堪能し快活からお世話(地方の快活に行くのが地方のハードオフを発見するくらいのテンションになっている)
飛騨のトランブルーでパンを買い、富山にわたりbon・DISCOに寄ってほとり座にて七尾旅人のチャリティーライブを見て、大阪と埼玉の友人と飲酒
帰りがけに宇奈月温泉により、新潟で貝掛温泉にリベンジして帰山後、イビザ、バルセロナへ渡ろうと思う
 
 
 
 
 
 
 

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