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JAGUARの感想


通販で大阪のタラウマラから山形に届いzineを読了した

水戸に用事があって行っており、帰ってきたらそのzineは自宅に届いていた

先に付随していたmixCDを車で爆音聞いた
読了後再度CDラジカセで聞きながら、この文章を書いている

頭に浮かんだ感想を昨日から今日に持ち越して、現在感想を書きたいと思い書いているが具体的にどう書こうかまとまらないうちに書き出した

最初に浮かんだのは【2010s】という書籍のあとがきに記された文章にどこか類似してると思ったことだった

そのあとがきには2010年からの世界的な音楽史におけるディケイドを田中宗一郎さんと宇野惟正さんが対談したものをまとめた内容に関して、なぜ田中宗一郎さんが本書の企画に賛同したのかという事や、発売前に感じた嫌悪感について記されている

その記している視点は田中さん本人だったり、実在しない創作された第三者的な視点だったり、誰でもなかったりして点在していた

もう一度その部分を読み返そうと思ったが、知人に【2010s】を貸していたので今は出来そうもない

JAGUARにはそういった視点の点在はない

読み進めていくうちに独りきりの退廃感に没入していく

生活感しかない揺れ動きや、飛び散っていくような神経質で知性のある惰性には【個人的な思ってることをみんなに知ってほしい】といったような生ぬるい、なれあいの要素は感じない

路に吐瀉物を吐きシリアス錠を口に放りこむ、という描写からシリアス錠がどういった効果のある錠剤なのか気になり検索した

検索後、首が項垂れるようになり脳にとって落ち着いて心地いいのに残念になった

この残念は生まれ持った者にしかわからない幸福感だ

諦め、すべてに背を向けず、猫背で一点を見つめ、日々で追い込み、十分に楽しみ、歪んだ道路からの照り返しを感じながら這い蹲るのは幸福だと言い切る

CDからは「ギャウワー」とトライバルなビートにもやがかかった声で何かを言っているのが再生されている

JAGUARはそこにはいるのかとか、それは自分の中にいるのかとか、とかそういってことを言いたいのではないのはわかっているつもりでいる

【JAGUARについて】書いたり、思っているのを話したりなんていうのは愚行だ
ではどうしようかといえば、やはり自分に向きあい、自分のやるべきことをやるしかないと思った

そういう気持ちにさせてくれる文章というのはいい文章であるとずっと思っている

そういった感想であるという事を今、思います

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