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ながいホリデー

山形は長井駅前にある、喫茶店に行ってみたく行った
あまりよくなかったなと思い、周辺を散歩した
けん玉ひろば【spike】があり入った
長井はけん玉に力を入れており、長井市にある「山形工房」は競技用けん玉の生産量日本一で全国の生産量の7割を占め、アメリカやルーマニアにも輸出している
昭和40年代にコマやダルマ落としといった木地玩具を作り始めたのがけん玉作りの始まりだそうだ
【spike】はまちなかで気軽に楽しくけん玉を体験できる施設である
シェルビー・ブラウン氏が現在こちらを管理しており、氏はアメリカ出身でけん玉に魅了され山形に移住し地域おこし協力隊兼三代目管理人として勤務しておられる
超嬉しそうにけん玉をプレイされ、超笑顔でけん玉について話をしてくださり一緒にけん玉をした
ゴリ押ししてきたり強引なそぶりはなく、けん玉が好きすぎてしょうがないだけ、といった感じで素敵だった
 
長井にある飯豊山には山岳信仰の歴史がある
652年に知同和尚と役小角が開山したとされ飯豊山大権現を祀る修験の場として栄えた
明治初年の神仏分離によって飯豊山神社となり飯豊山への登頂は少年の成人儀式として用いられ、15歳までに登頂しなかったものは一人前として認めてもらえなかったことから盛んに集団登山「御山駆け」が行われた
そんな歴史のある長井に、新しいみどりのテーマパーク【ピオニーの森】なるものが着々と構築されていた
こちらは
【南陽市・諏訪神社から受け継いだピオニー(芍薬)と、地元で長く愛されてきた温泉「桜湯」の存在をきっかけに、キャンプ場やカフェもあつまる森のテーマパーク】
という謳い文句で桜湯のすぐ隣に着工中であった
芍薬(シャクヤク)はアジア原産の多年草で古典園芸植物のひとつで、中国北部、シベリア南東部、朝鮮半島などに自生し、中国で古くから栽培されていた
日本には薬用植物として伝わり、江戸時代からは「茶花」として観賞用だった
芍薬の開花時期は5月~6月で、品種、形、色が豊富で、英名のPeony(ピオニー)の名で流通しているらしい
こちらでは一面に植えられたピンクと白の芍薬が無料で鑑賞でき、丘の上からは長井の街並みも楽しめた
おばあちゃん二人組が【ふるさと】を丘の上から芍薬に向かって合唱しており、見事だった
観賞後、桜湯に入った
桜湯はナトリウム-硫酸塩・塩化物冷鉱泉 (低張性 アルカリ性 冷鉱泉)である
温泉分析書に冷鉱泉との記載だけあって13℃とかなり低温な泉質で、加温していると表記があった
ネットで調べるとなぜか冷鉱泉の表記はなく、店の方もお客に「源泉そのままかけ流しだから」と仰っていた
私は温泉の泉質を確認する事において信憑性が高いのは温泉分析書で、間違いないと思っている
というより温泉場の職員さんは、泉質の詳細やどのように温泉を管理し供給しているかを知っている人は少なく、なんとなく印象をよく持たれることを仰っているふしがあり、ネットにも平気で偽りの表記をしていたりする
また気を付けなくてはいけないのは、閉館間際のお湯の衛生である
一日分の客の足の裏や股間周辺の細菌がお湯に溜まりに溜まったている
お湯が循環の場合は、それをそのまま全身で受け入れなければいけない
何度でも書くが、温泉場は細菌の温床なのである
人気の温泉場にはお客が多くいい印象を皆持つが、その代償も多分にあるのは確かである
湯を楽しんだ後はつつじ公園のすぐ横にあるハードコア純喫茶【ココット】で私でも作れそうな山賊ライスを平らげて、ホームセンター【コメリ】で椅子を見て、長井での休日を終えた


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